「歯並びが気になるけど、大学生の私には矯正費用が高すぎる」
「バイト代で矯正できるのかな?親に負担をかけたくない」
「就活までに間に合うか心配。大学生のうちに矯正を終わらせたい!」
大学生になると見た目への意識が高まり、歯列矯正に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、費用や期間、学業との両立など、さまざまな不安がありますよね。
そこで本記事では、大学生の歯列矯正にかかる費用、支払い方法、期間について詳しく解説します。バイト代で矯正を始めるコツや費用を抑える方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
大学生からでも遅くない!歯列矯正をおすすめする4つの理由

歯並びが気になるせいで、人前で心から笑えなくなったり、就職活動で自信を持って面接に臨めなかったり……。そんな悩みを抱える方は少なくないはずです。しかし、大学生になってから歯列矯正を始めるのは、決して遅すぎるということはありません。
むしろ、大学生という期間は歯列矯正を始める上で有利なタイミングと言えるでしょう。ここでは、大学生から歯列矯正をおすすめする4つの理由を紹介します。
理由1:無理なく続けやすい
大学生は、高校生の頃に比べて時間に余裕があり、学業と両立しながら歯列矯正を進めやすい環境にあります。
定期的な通院が必要な歯列矯正ですが、大学の授業やサークル活動の合間を縫って通院することができるため、無理なく治療を続けることができます。
また、大学卒業までは同じ場所に住むことが多く、転居の可能性が低いことも歯列矯正を続けやすい理由の一つです。
理由2:保護者のサポートを受けやすい
大学生は、まだ保護者のサポートを受けやすい時期でもあります。
歯列矯正には費用がかかりますが、保護者に応援してもらうことで経済的な負担を軽減できる可能性があります。
また、精神的な面でも、保護者の支えがあることで、安心して治療に取り組めるでしょう。
理由3:短期間で治療を終えられる可能性がある
大学生は中高生に比べて代謝が高いため、歯が動きやすく、治療期間が短縮される可能性があります。
また、歯並びの状態や治療開始時期によっては、就職活動前に治療を終えることができるかもしれません。大学在学中に治療を終えることができれば、社会人になってから仕事と並行して治療を受ける必要がなくなり、時間的な余裕が生まれます。
理由4:就職活動が有利に働く
歯並びは第一印象を大きく左右する要素の一つ。きれいな歯並びは、自信を持って面接に臨めるだけでなく、清潔感や明るい印象を与え、就職活動においても有利に働く可能性があります。
企業によっては歯並びの美しさを評価するケースもあるようです。
大学生の歯列矯正にかかる費用

歯列矯正の費用は、治療方法や期間、使用する装置によって大きく異なります。まずは、一般的な費用相場を見てみましょう。
種類 | 全体矯正 | 部分矯正 |
---|---|---|
ワイヤー矯正(表側) | 60万~130万円 | 30万~60万円 |
ワイヤー矯正(裏側) | 100万~170万円 | 40万~70万円 |
ハーフリンガル矯正 | 80万~150万円 | 35万~65万円 |
マウスピース矯正 | 60万~100万円 | 10万~40万円 |
上記はあくまで目安であり、歯科クリニックや矯正方法によって費用は変動します。
歯列矯正には、大きく分けて「全体矯正」と「部分矯正」があります。全体矯正とは、上下の歯全体を動かして、噛み合わせと歯並びを総合的に改善する治療です。一方、部分矯正は、前歯だけなど、気になる部分のみを矯正する治療です。全体矯正と比べて費用は安く、治療期間は短くなりますが、適応症例が限られます。
ワイヤー矯正(表側矯正):30万~130万円
歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する、最も一般的な矯正方法です。幅広い症例に対応でき、比較的短期間で効果が得られやすいとされています。
全体矯正の場合は約60万~130万円、部分矯正の場合は約30万~60万円です。
ワイヤー矯正(裏側矯正):40万~170万円
歯の裏側に装置を装着する矯正方法です。外から見たら装置がほとんど見えません。ただし、表側矯正と比べて、一般的に治療期間が長くなる傾向にあります。
全体矯正の場合は約100万~170万円、部分矯正の場合は約40万~70万円です。
ハーフリンガル矯正:35万円~150万円
上あごは裏側矯正、下あごは表側矯正というように、両方の矯正方法を組み合わせたものです。
目立ちにくさと治療効率を両立できる点がメリットですが、歯磨きがしにくい、痛みを感じやすいといったデメリットもあります。
全体矯正の場合は約80万~150万円、部分矯正の場合は約10万~40万円です。
マウスピース矯正:10万~100万円
透明なマウスピース型の矯正装置を使用する方法です。取り外しが可能で、目立ちにくい点がメリットと言えます。ただし、適応症例が限られる場合があり、マウスピースの装着時間を守る、自己管理の徹底が必要です。また、ブランドによって通院頻度が異なります。
全体矯正の場合は約60万~100万円、部分矯正の場合は約10万~40万円です。
そのほかにかかる費用
歯列矯正の費用は、治療方法や装置の種類だけでなく、以下の費用が別途かかることがあります。ただし、歯科クリニックによって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
- 検査費用:初診料、レントゲン撮影、歯型取りなど
- 矯正装置費用:ブラケット、ワイヤー、マウスピースなど
- 調整費用:毎月の調整・診察費用
- 保定装置費用:矯正後の歯並びを安定させるための装置
- その他の費用:抜歯費用、麻酔費用など
事前に総額でどのくらいの費用がかかるのか、内訳をしっかりと確認することが大切です。
【ケース別】大学生の歯列矯正でおすすめな支払方法

歯列矯正の主要な支払い方法は以下の通りです。
- 一括払い
- 分割払い(歯科医院/信販会社)
- デンタルローン
どの方法が自分に合っているのか、状況に合わせて検討することが大切です。ここでは、大学生の歯列矯正でおすすめの支払方法を紹介します。
アルバイト収入と貯蓄で支払う場合
ある程度の貯蓄があり、アルバイト収入も見込める場合は、金利手数料のかからない一括払いが最も経済的です。
ただし、矯正費用は高額になるため、学業や生活費に支障が出ないよう、事前にしっかりと資金計画を立てておく必要があります。歯科クリニックによっては、金利手数料無料の分割払いに対応している場合もあるので、確認してみると良いでしょう。
保護者からの援助を受けられる場合
保護者からの援助を受けられる場合は、援助額に応じて支払い方法を検討しましょう。全額援助してもらえるのであれば、一括払いがおすすめです。歯科クリニックによっては一括払いに割引が適用されることがあります。
一部援助の場合は、自己負担額を貯蓄やアルバイト収入で賄うか、デンタルローンを利用するかなどを検討する必要があります。
デンタルローンを利用する場合
まとまった資金を用意するのが難しい場合、デンタルローンという選択肢があります。
収入のない大学生でも保護者名義で申し込みができる場合があります。
ただし、利用には無理のない返済計画を立てることが重要です。複数の金融機関を比較検討し、金利の種類(固定金利・変動金利)・手数料・返済期間などを確認しましょう。学生向けの優遇プランや金利が優遇されるキャンペーンなどを実施している金融機関もあるので、情報収集をおすすめします。
大学生の歯列矯正費用を抑えるには?

大学生の場合、学費や生活費など出費が多く、歯列矯正に十分な費用を捻出するのが難しいという方もいるのではないでしょうか。ここでは、大学生が歯列矯正費用を抑えるための方法を紹介します。
医療費控除を活用
医療費控除とは、年間で支払った医療費が一定額を超えた場合、税金の一部が還付される制度です。歯列矯正も目的や治療内容によっては医療費控除の対象となることがあります。
保護者の扶養に入っている場合でも医療費控除を受けられます。医療費控除は、確定申告を行うことで適用されるので、治療費用の領収書や明細書を保管しておきましょう。
モニターやキャンペーンに応募
歯科クリニックによっては、治療費が割引になるモニター制度やキャンペーンを実施している場合があります。モニター制度は、治療経過の記録やアンケートへの協力などを条件に、治療費が割引になる制度です。モニター制度やキャンペーンには、年齢や治療内容などの応募条件が設けられている場合があります。
歯科クリニックのウェブサイトやSNSなどを定期的にチェックし、キャンペーン情報を収集してみましょう。
部分矯正を検討
部分矯正は、前歯など気になる部分だけを矯正する治療法で、歯並びの状態によっては、全体矯正よりも治療費を抑えられる場合があります。
たとえば、前歯のちょっとした隙間や、軽度のがたつきであれば、部分矯正で改善できる可能性があります。
しかし、歯並びの乱れが大きい場合や噛み合わせに問題がある場合は、部分矯正では対応できないこともありますので、注意が必要です。
大学生の歯列矯正でかかる期間

歯列矯正の期間は、選択する矯正方法や歯並びの状態によって異なります。ここでは、一般的な3つの矯正方法、「表側矯正」「裏側矯正」「マウスピース矯正」について、それぞれの目安期間を見ていきましょう。
種類 | 全体矯正の目安期間 | 部分矯正の目安期間 | 通院頻度 |
---|---|---|---|
表側矯正 | 1~3年程度 | 2ヵ月~1年程度 | 1ヵ月に1回 |
裏側矯正 | 2~3年程度 | 5ヵ月~1年程度 | 1ヵ月に1回 |
マウスピース矯正 | 1~3年程度 | 2ヵ月~1年程度 | 1ヵ月~3か月に1回 |
どの矯正方法でも月に1回程度の通院が必要となることが多いですが、マウスピース矯正の場合は、1~3か月に1回程度の通院で済む場合もあります。
矯正治療は以下のステップを踏んで進んでいきます。
- 検査・診断
- 矯正装置装着
- 定期的な調整
- 保定期間
大学生の歯列矯正で注意するべき点は?

歯列矯正を始めるにあたって、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
虫歯・歯周病を予防する
矯正装置をつけている間は、普段よりも歯磨きが難しくなります。「いつもと同じように磨いているのに」と思っていても、磨き残しが出てしまいがち。特にワイヤー矯正の場合は、装置と歯の間に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高いです。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、場合によってはタフトブラシ(毛束が1つだけの小さな歯ブラシ)などを活用して、すみずみまでキレイにしましょう。
定期的に歯科クリニックで検診やクリーニングを受け、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につなげることが大切です。
また、甘いものや炭水化物の摂りすぎは虫歯の原因になります。食生活にも気を配り、バランスの良い食事を心がけてください。
装置の破損に注意する
矯正装置は強い衝撃が加わると破損してしまうことがあります。硬い食べ物(おせんべいやフランスパンなど)や、粘着性のある食べ物(キャラメルやガムなど)は、装置を壊したり、歯の移動を妨げたりする可能性があります。できるだけ避けるか、小さく切ってから食べるようにしましょう。
もし、装置が破損してしまった場合は、放置せずにすぐに歯科クリニックに連絡してください。
食事に制限がある
矯正装置の種類や治療の段階によっては、食事に制限が出る場合があります。ただし、「あれもダメ、これもダメ」と悲観的にならず、工夫次第で食事を楽しむことが大切です。また、矯正治療中は、どうしても栄養バランスが偏りがちになることも。さまざまな食材をバランス良く摂取できるよう、ぜひ、食べ方を工夫してみてください。
もし、食事に関して困ったことがあれば、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
痛みと付き合う必要がある
歯列矯正は、歯が動くときに痛みを感じることがあります。これは、歯が正しい位置に移動しようとしている証拠です。 痛みの感じ方には個人差がありますが、どうしてもつらいときは痛み止めを服用したり、冷やしたりすることで和らげられます。
最近では、痛みを軽減できるような矯正装置もあります。痛みに不安がある方は、事前に歯科医師に相談し、自分に合った矯正方法を選ぶと良いでしょう。
大学生は歯列矯正を始めるのにおすすめのタイミング
大学生の歯列矯正は、賢く計画を立てることでバイト代でも始めることが可能です。学割や医療費控除、モニター制度などを活用し、費用を抑える工夫をしましょう。
歯が動きやすい大学生は歯列矯正を始めるのにぴったりなタイミング。
歯並びの悩みを解消し、充実した大学生活を送るために、まずは歯科医院で相談してみませんか?