高校生になると周囲の目を気にするようになり、歯並びがコンプレックスになることもあります。
しかし、歯並びをきれいにしたいと思っても、歯科矯正にはどれくらいの費用がかかるのか、どのような治療法があるのかなど、不安に感じる方もいるでしょう。
そこで本記事では、高校生の歯科矯正にかかる費用、治療方法、費用を抑える方法など解説します。矯正治療を検討している高校生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
高校生の歯科矯正ってどんなもの?

歯科矯正は、歯並びや噛み合わせを改善し、口の健康を取り戻す治療です。出っ歯や受け口、歯がガタガタしている叢生(そうせい)、上下の歯が噛み合わない開咬(かいこう)など、さまざまな歯並びの問題に対応できます。
治療方法は、主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類。さらに歯並び全体を治す場合は「全体矯正」、前歯など気になる部分だけを治す場合は「部分矯正」という選択肢もあります。
「高校生から矯正を始めるのは遅い?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、高校生は矯正を始めるのに適した時期と言えます。高校生は永久歯が生え揃い、顎の成長が落ち着いてくる時期。歯を動かすためのスペースが確保しやすいことに加え、新陳代謝が活発なため歯が動きやすく、成人よりも治療期間が短くなる傾向にあります。
見た目が気になる方もいるかもしれませんが、現在では裏側矯正やマウスピース矯正といった目立ちにくい矯正法も選べます。
【装置別】高校生の歯科矯正の費用相場

高校生の歯科矯正、気になるのはやっぱり費用ですよね。歯科矯正にかかる費用は、治療方法や地域によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
種類 | 全体矯正 | 部分矯正 |
ワイヤー矯正(表側矯正) | 60万~130万円 | 30万~60万円 |
ワイヤー矯正(裏側矯正) | 100万~170万円 | 40万~70万円 |
ハーフリンガル矯正 | 80万~150万円 | 35万~65万円 |
マウスピース矯正 | 60万~100万円 | 10万~40万円 |
矯正治療の費用は、治療方法や期間、使用する装置によって大きく異なります。平均的な費用相場は、50万円~100万円程度です。

ワイヤー矯正(表側矯正):30万~130万円
歯の表側に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置をつけ、その上にワイヤーを通す、最も一般的な方法です。ほとんどの歯並びに対応でき、比較的短い期間で治療が完了することが多いです。費用も比較的抑えめですが、装置が目立ちやすい、歯磨きがしにくい、痛みが出やすいといった点が気になるかもしれません。
費用は全体矯正の場合、60万円~130万円程度。部分矯正の場合30万円~60万円程度です。
ワイヤー矯正(裏側矯正):40万~170万円
歯の裏側に装置をつける矯正方法です。装置が目立たないのが最大のメリット。芸能人やモデル、CAといった人前に出る機会が多い方に選ばれやすいです。ただし、費用は高額になりやすく、歯磨きの難しさや発音への影響が出ることがあります。舌が装置に当たりやすく、慣れるまで違和感があることもあります。
費用は矯正治療の中でも高額になりがちで、全体矯正の場合、100万~170万円程度。部分矯正の場合、40万~70万円程度です。
ハーフリンガル矯正:35万~150万円
ワイヤー矯正の一つで上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつける方法です。見た目への配慮と治療効果のバランスが良いのが特徴。費用は裏側矯正よりは抑えられますが、表側矯正よりは高くなります。歯磨きのしにくさや痛みを感じやすい点は、他のワイヤー矯正と同様です。
全体矯正の場合、80万~150万円程度。部分矯正の場合35万~65万円程度です。
マウスピース矯正:10万~40万円
透明なマウスピース型の装置を使って歯並びを整える矯正方法です。装置が目立たず、取り外しもできるので食事や歯磨きがしやすいのがメリット。比較的痛みも少ないですが、対応できる歯並びが限られたり、治療期間が長くなったりすることがあります。また、マウスピースの装着時間を守るなど、自己管理が大切になります。
全体矯正の場合60万~100万円程度。部分矯正の場合10万~40万円程度です。
マウスピース矯正「Oh my teeth」は、33万円と66万円の2つのプランをご用意しています。矯正費用が明確なので、料金に関する不安を解消できます。興味のある方は、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。
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高校生の歯科矯正で発生する初期費用と追加費用

矯正治療を始める前に、どんな費用がいつ必要になるのかを知っておくと計画的に進められますよね。ここでは、歯科矯正にかかる費用の内訳を解説します。
初期費用 | カウンセリング料:0〜5,000円 |
検査診断料:10,000〜65,000円 | |
虫歯や歯周病の治療費:1回につき1,500~10,000円程度 | |
抜歯代:1本あたり5,000〜15,000円程度 | |
定期的な費用 | 1回につき3,000~10,000円程度。調整は通常1ヶ月に1回行われます。 |
その他の費用 | 保定装置料:10,000~60,000円程度 |
観察料:1回につき3,000~5,000円程度 |
治療にかかる費用は、大きくわけて検査・診断料、矯正装置の費用、毎月の調整料、治療後の保定期間にかかる費用があります。
また、万が一、矯正装置が破損したり紛失したりした場合は、修理や再製作が必要となり、追加費用が発生することがあります。さらに矯正治療中に引越しなどで通院が困難になった場合、転院を考えることもあるかもしれません。その際、転院先の歯科医院で改めて検査費用や診断料が発生するケースがあります。
矯正治療は、ある程度の期間と費用がかかるものです。そのため、歯科医院によっては最初にすべての費用を含めた総額を提示する「トータルフィーシステム」を採用しているところもあります。このシステムであれば治療期間中の追加費用を心配する必要がありません。
費用の内訳や支払い方法は歯科医院によって異なりますので、詳細については実際に相談し、見積もりを出してもらいましょう。
高校生がお金がないときに歯科矯正費用を抑える5つの方法

高校生にとって歯科矯正の費用は大きな負担ですよね。ここでは、費用を抑えるための方法を5つ紹介します。
方法1:保険適用になるかどうか確認してみよう
歯科矯正は、基本的に自由診療(保険適用外)です。しかし、生まれつきの骨格の問題である「顎変形症(がくへんけいしょう)」などは、健康保険が適用されることがあります。
「もしかしたら」と思ったら、まずは歯科医師に相談してみましょう。
方法2:医療費控除制度を活用しよう
年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が一定額を超えると、所得税の一部が戻ってくる「医療費控除」という制度があります。歯科矯正も美容目的ではなく、噛み合わせの改善など治療目的であればこの制度の対象となる場合があります。
医療費控除は、生計を同一にする家族の医療費を合算できます。つまり、高校生本人の医療費だけでなく、両親や兄弟姉妹など家族全員の医療費をまとめて申告することが可能です。
手続きは歯科矯正の領収書が必要になりますので、大切に保管しておきましょう。
方法3:デンタルローンを利用する
一度に全額を支払うのが難しい場合は、デンタルローンを利用する方法があります。これは、歯科治療費に特化したローンで、一般的なローンよりも金利が低めに設定されていることがあります。月々の返済額や返済期間を状況に合わせて設定できるため、無理なく治療を進められます。高校生本人の治療であっても、保護者の方の収入にもとづいてローンの審査を受けることが可能です。
方法4:学割制度を利用する
一部の歯科医院では、学割を設けていることがあります。学割の割引率は歯科医院によって異なります。気になる歯科医院がある場合は、ホームページを確認したり、直接問い合わせたりして学割制度の有無を確認してみましょう。学生証の提示が必要となる場合が多いので忘れずに持参してください。
方法5:モニター制度を利用する
治療経過を研究目的で記録するために、モニター患者を募集していることがあります。モニターになると通常よりも費用が割引になる場合があります。ただし、写真撮影や定期的なアンケートへの協力が必要になることが多いです。興味がある場合は歯科医院に問い合わせて詳細を確認してみましょう。
高校生の歯科矯正は未来への投資
矯正治療は見た目だけでなく、将来の健康にもつながる自分への大切な投資です。確かに、矯正治療にはある程度の費用がかかります。しかし、医療費控除を利用したりデンタルローンを組んだりと、経済的な負担を軽くする方法はいくつかあります。
それぞれの歯科医院で治療方針や費用が異なるので、まずは複数の歯科医院に相談し、比較検討することが大切です。保護者の方ともよく話し合って、納得のいく矯正治療を始めてくださいね。
矯正治療を始めるにあたって、まずは費用や治療方法について、無料で相談したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方には、マウスピース矯正Oh my teethがおすすめです。
Oh my teethでは、歯科医師に直接相談できる無料相談の機会を設けています。実際にOh my teethを利用して、歯並びを改善している高校生も多くいらっしゃいます。症例や体験談などを参考に、ご自身に合うかどうかを検討してみるのもよいでしょう。