マウスピース矯正のデメリット7選!始める前の注意点やメリットも解説

マウスピース矯正にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?

じつは噛み合わせへの影響や破損のリスクなど、いくつか矯正前に知っておくべきデメリットもあります。

本記事では、マウスピース矯正のデメリットについて7つまとめてご紹介。前歯だけのマウスピース矯正(部分矯正)における注意点や、どんな人に向いているのかもわかります。

これから歯科矯正を始めようと思う方は、デメリット・メリットを把握してから検討しましょう。



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目次

 マウスピース矯正の基本的なデメリット7つ

マウスピース矯正には、治療方法の特性上避けられないデメリットがいくつかあります。

  • 装着時間の管理が必須である
  • マウスピース矯正による歯の痛み
  • すべての症例で適用できるわけではない
  • 話し方や発音に影響する場合がある
  • 唾液による自浄作用が得られにくい
  • 紛失・破損のリスクがある
  • 歯ぐきの骨が薄くなるリスクがある

これらを把握してから治療を検討していきましょう。

 1. 装着時間の管理が必須である

マウスピース矯正で最も重要なのが装着時間の管理です。効果を得るためには1日20時間以上の装着が必須となります。

食事や飲み物(※水以外)を口にする際は、必ずマウスピースを外さなければならないため、外食時や仕事中に手間がかかることが多いです。装着時間が不足すると、予定通りに歯が動かないため、治療期間が延びてしまう可能性があります。

 2. マウスピース矯正による歯の痛み

マウスピース矯正をはめた時に、歯を動かす矯正力がかかるため、痛みを感じることがあります。

装着1日目はとくに違和感や痛みがありますが、3日程度で徐々に収まるのが一般的です。

また、マウスピース矯正中の痛みは矯正力によるものだけではありません。マウスピース本体が口腔内の粘膜に擦れると口内炎ができ、痛みの原因となります。

 3. すべての症例で適用できるわけではない

マウスピース矯正は、重度の叢生(歯のガタつき)や大きな出っ歯、あごの骨格に問題があると適さない場合があります。特に抜歯が必要で歯を大きく動かすようなケースは、ワイヤー矯正を勧められる場合が多くなります。

 4. 話し方や発音に影響する場合がある

装着初期は発音のしづらさを感じる方が多くいます。特に「さ行」や「た行」の発音が難しくなることが多いです。

また、違和感により口調が変わったり、唾液の分泌量が一時的に増えて、話しづらくなったりすることもあります。ただし、これらの症状は通常、2週間程度で慣れていきます。

 5. 唾液による自浄作用が得られにくい

マウスピースを長時間装着することで、唾液が歯に触れる時間が減ってしまうため、「自浄作用(じじょうさよう)」が低下することがあります。

自浄作用とは、唾液が本来持っている、口腔内の細菌を洗い流し、虫歯や歯周病を防ぐ作用のこと。

マウスピースを装着することで唾液が歯の表面に行き渡りにくくなり、結果として虫歯のリスクが高まる場合もあります。

 6. 紛失・破損のリスクがある

マウスピース矯正は着脱式であるため、外した際の紛失や不適切な保管による変形などのリスクがあります。例えば、食事の際にナプキンで包んで置いておいたマウスピースを、誤って捨ててしまうケースが多いです。

また、マウスピースは熱に弱い素材でできています。変形などを避けるため、車の中や直射日光の当たる場所に放置しない、熱湯で洗浄しないように注意しましょう。

万が一紛失や変形した場合は、一つ前のマウスピースを装着し、すぐに歯科医師に相談してください。

 7.歯ぐきの骨が薄くなるリスクがある

マウスピース矯正は「歯を斜めに傾ける動き」は得意ですが、ワイヤー矯正のように「歯全体を並行に移動させる」ことが苦手です。

そのためスペースが足りない状態で無理に歯を並べようとすると、前歯が前に出てしまったり、歯ぐきの骨(歯槽骨)が薄くなったりするリスクがあります。

こうしたリスクは、事前にCT検査で骨の厚みや歯の動かし方を確認することが大事です。矯正を始める前に、しっかりと診断を受けて準備を整えましょう。

 【ケース別】マウスピース矯正をするうえで知っておきたい注意点

マウスピース矯正を検討する際は、ご自身の状況に応じて特に気をつけるべきポイントが変わってきます。ここでは、前歯だけの矯正を考えている方、お子様の矯正を検討されている方、噛み合わせが気になる方に向けて、それぞれの注意点を詳しく解説します。

前歯だけのマウスピース矯正(部分矯正)における注意点

前歯のみの部分矯正は、比較的短期間で目に見える変化が期待できる一方で、奥歯との噛み合わせのバランスが崩れる可能性があります。また、前歯の状態や歯並びの程度によっては、部分矯正自体が適さないと判断される場合もあります。

子どものマウスピース矯正のデメリットは?

お子様の場合は、成長期特有の考慮すべき点があります。特に重要なのが、永久歯の生え変わりの時期との兼ね合いです。永久歯が生えそろっていない時期の矯正は、あごの成長に影響を与える可能性があるため、慎重な判断が求められます。

また、1日20時間という装着時間を守ることは、お子様にとって負担となる可能性があります。「プレオルソ」と呼ばれる装着時間が短いタイプもありますが、どちらも本人の協力的な姿勢が必要なため、保護者のサポートは必須になるでしょう。

マウスピース矯正で噛み合わせが変わるって本当?

マウスピース矯正で「全体矯正」をした場合、噛み合わせを整えることが可能です。しかし、治療途中は噛み合わせが整っている最中であるため、必然的に違和感を覚える場合もあるでしょう。計画通りに進めることで、上下ともにしっかりと噛めるようになります。

また部分矯正では、奥歯の噛み合わせに影響を与えない範囲で治療するため、噛み合わせが変わることはありません。

マウスピース矯正だけでは治療が難しい症例は?

マウスピース矯正は、軽度から中等度の歯並びの乱れに適していますが、以下のようなケースでは、単独での治療が難しくなることがあります。

  • 抜歯を伴うような重度の歯並びの乱れ
  • あごの骨格に問題がある出っ歯・受け口
  • 前歯が噛み合わない「開咬(かいこう)」
  • 噛み合わせが深い「過蓋咬合(かがいこうごう)」

治療の適応範囲は個人の歯並びによって異なるため、まずは歯科医師の診断を受けることが大切です。

 マウスピース矯正のメリット5つ

マウスピース矯正には、ワイヤー矯正にはない「見た目が目立ちにくい」「取り外しができる」といった多くのメリットがあります。ここでは、マウスピース矯正の代表的な5つのメリットについて詳しく解説します。

1. 矯正中でも自然な見た目である

マウスピース矯正の最大のメリットは、透明な素材を使用しているため、装着していてもほとんど目立たないことです。

ワイヤー矯正のように金属が目立つことがないため、人と話す機会が多い仕事の方や、矯正を周囲に知られたくない方にも適しています。また、写真やビデオ撮影の際も目立ちにくいのが魅力です。

2. 食事の際に取り外しができる

ワイヤー矯正の場合、食事中も装置をつけたままのため、食べ物が詰まりやすいという問題があります。しかし、マウスピース矯正は、食事のたびに取り外せるため、普段通りに食事を楽しめます。

また、ワイヤー矯正では食べにくい硬いものや粘着性のある食品も、マウスピース矯正なら制限されることが少ないため、食事の自由度が高いのが特徴です。

3. 歯磨きや口腔ケアがしやすい

ワイヤー矯正は、ブラケットやワイヤーの隙間に食べかすが詰まりやすく、歯磨きが難しいというデメリットがあります。しかし、マウスピース矯正は取り外しができるため、通常通りの歯磨きやデンタルフロスを使ったケアが可能です。

4. 通院回数を抑えられる

ワイヤー矯正は、歯科医院での定期的な調整が必要で、1〜2ヶ月に1回の通院が必須となります。しかしマウスピース矯正は、あらかじめ作成されたマウスピースを自宅で交換しながら進めるため、通院回数が少なくて済むのがメリットです。

特に、仕事や家事など忙しい方にとっては、頻繁に歯科医院へ行かなくて済む点は大きいでしょう。また、最近ではオンライン診療に対応したクリニックも増えており、より負担の少ない矯正が可能になっています。

例えば、マウスピース矯正ブランドOh my teethは治療開始後の通院が原則不要です。治療の進み具合や口内の状態を、LINEやビデオ通話でサポートする体制を整えています。無料LINE相談も受付中ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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5. 金属アレルギーの心配がない

ワイヤー矯正では金属を使用するため、金属アレルギーの方には適さないことがあります。しかし、マウスピース矯正はプラスチック素材で作られているため、金属アレルギーの方でも安心して矯正を受けられます。特に、金属アレルギーが気になる方や、過去にワイヤー矯正で肌トラブルがあった方には、マウスピース矯正が適しているでしょう。

 マウスピース矯正はどんな人に向いている?

マウスピース矯正は、軽度〜中度の歯並びの矯正をしたい人や、目立たない矯正方法を希望する方に適しています。一方で、装着時間を守れない方や重度の歯列不正がある方には向いていない場合があります。

矯正治療は長期間にわたるため、自分のライフスタイルや矯正の目的に合っているかを事前にしっかり検討することが大切です。

向いている人・ 軽度〜中度の歯列矯正をしたい人
・ 矯正装置の見た目を気にする人
・ 自己管理ができ、装着時間を守れる人
・ 通院回数を減らしたい人
向いていない人・重度の歯並びの乱れがある人
・ 装着時間を守れない人
・ 食事のたびに取り外すのが面倒な人
・ 短期間で治療を終えたい人

ほかにも重度の歯列矯正が必要な場合は、ワイヤー矯正や外科手術が必要になるケースもあるため、まずはクリニックで相談し、自分に合った矯正方法を見極めることが重要です。

マウスピース矯正のデメリットを知るためにもまずは無料カウンセリング

マウスピース矯正にはいくつかデメリットがありますが、事前に十分な情報収集を行い、歯科医師と相談の上で治療方法を決めることで、満足のいく結果を得られるでしょう。

Oh my teethのマウスピース矯正専門クリニックでは、3Dスキャンで精密な歯型診断を無料で実施しています。

このような無料診断を活用することで、あなたの歯並びの状態を確認でき、マウスピース矯正が適しているかどうかも判断しやすくなります。

この機会に、ぜひ無料診断を利用して、ご自身に合った矯正方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

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「港区・品川 マウスピース矯正ナビ」は、港区や品川などに関する歯科医院の情報を届けるサイトです。

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