「矯正したいけど、ワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらを選ぶべき?」と迷っていませんか?特に気になるのが値段ですが、単に安いか高いかだけでなく、治療期間や通院頻度まで考慮することが大切です。
本記事では、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の値段を詳しく比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。ぜひ最後まで読んで、あなたにぴったりの矯正方法を見つけてくださいね。
ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。曲げたワイヤーが元に戻る力を利用することで、歯を計画的に移動させ、理想的な歯並びへと導きます。
〈ワイヤー矯正のメリット〉
- 多くの症例に対応できる
- 歯を大きく動かせる
- 矯正期間が比較的短い
〈ワイヤー矯正のデメリット〉
- 装置が目立つ
- 痛みを感じやすい
- 歯磨きがしにくい
従来から広く行われている矯正方法であり、軽度〜重度の歯並びの乱れまで幅広い症例に対応できるのが特徴です。
マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着し、定期的に交換することで歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。オーダーメイドのマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら、歯を計画的に移動させていきます。
〈マウスピース矯正のメリット〉
- 装置が目立たない
- 痛みを感じにくい
- 歯磨きがしやすい
〈マウスピース矯正のデメリット〉
- 対応できる症例が限られる
- 歯を大きく動かせない場合がある
- 装着時間の管理が求められる
ワイヤー矯正と異なり、取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に自由に外せるのが大きな特徴です。また、装置が透明なため、周囲に気づかれにくい矯正として人気があります。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の値段比較

矯正治療は自由診療のため、歯科クリニックごとに値段設定が異なります。矯正方法はもちろん、治療する範囲によっても値段が変わるため、相場や治療総額をしっかりチェックしましょう。
値段はどちらが安い?
マウスピース矯正の方がワイヤー矯正よりも値段は安い傾向にあります。安さの理由は、矯正装置のコストが低い点や適応範囲が限られている点などです。
下の表に、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の費用相場をまとめました。
矯正方法 | 部分矯正 | 全体矯正 |
---|---|---|
ワイヤー矯正 | 約30万~70万円 | 約60万~170万円 |
マウスピース矯正 | 約10~40万円 | 約60万〜100万円 |
ワイヤー矯正の値段(目安):30万~170万円
ワイヤー矯正の値段は30万~170万円と幅広く、使用する装置の種類によっても変動します。装置の種類は表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正の3つ。歯の裏側に矯正装置をつけるのが裏側矯正、上の歯は裏側で下の歯は表側で矯正するのがハーフリンガル矯正です。
それぞれの値段の目安は以下の通りです。
- 表側矯正:30万~130万円
- 裏側矯正:40万~170万円
- ハーフリンガル矯正:35万〜150万円
裏側矯正は表側矯正よりも、高い技術力が求められるため値段も高くなる傾向にあります。
マウスピース矯正の値段(目安):10万~100万円
マウスピース矯正の費用は、部分矯正なら10万〜60万円、全体矯正なら60万〜100万円が目安です。歯科クリニックやブランドによっても値段は異なります。
値段を選ぶ際は、複数の歯科クリニックを比較して、追加費用の有無や治療範囲などプラン内容をチェックしましょう。
矯正にかかる値段の内訳
矯正費用は装置代だけではありません。治療前後や通院中にも費用が発生することがあるため、治療総額を把握することが大切です。

矯正前には、治療計画を立てるための精密検査費がかかることが多いです。歯を動かすスペースが足りない場合は、抜歯や研磨処置が必要になります。
治療中も歯科クリニックによっては、調整料がかかることがあります。
さらに、矯正終了後も後戻りを防ぐための保定期間が必要です。リテーナー(保定装置)代や観察料が発生します。
追加費用がかかるケース
矯正治療では、追加費用が発生することがあります。急な出費を避けるためにも、追加費用がかかるケースを把握しておきましょう。
- 再矯正が必要になった場合
- 矯正装置を紛失・破損した場合
- 虫歯や歯周病になった場合
- 矯正中に追加の処置が必要になった場合
こうした追加費用を抑えるには、トータルフィー制のプランを選ぶのも一つの方法です。再作製の費用や調整料が最初からプランに含まれていることも多く、思わぬ出費が発生することが少なくなります。
たとえば、マウスピース矯正Oh my teethやピュアリオ歯科・矯正歯科はトータルフィー制を採用しています。精密検査料や調整料もプラン内に含まれているため、治療前に予算を明確にしたい方におすすめです。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正をさらに比較!期間・通院頻度・痛みの違いは?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、値段以外にも治療期間や対応できる症例などに違いがあります。ここでは、6つのポイントをもとに、それぞれの特徴を比較しました。
①治療期間・通院頻度の違いは?
表側矯正とマウスピース矯正の一般的な治療期間はほぼ同じ。全体矯正は約1〜3年、部分矯正は約2ヶ月〜1年が目安です。裏側矯正は装置の調整が難しいこともあり、治療期間が長引く傾向にあります。全体矯正で約2〜3年、部分矯正で約5ヶ月〜1年かかることが一般的です。
通院頻度は、マウスピース矯正の方が抑えられます。マウスピース矯正は1〜3ヶ月に1回の通院が一般的です。歯科クリニックやブランドによっては、オンライン診療を活用し、通院不要で治療を進められるものもあります。
対して、ワイヤー矯正は月1回の通院が必要です。定期的に通院し、矯正装置を調整することで歯を動かします。
②痛みを感じやすいのは?
ワイヤー矯正の方が歯を大きく動かすため、痛みを感じやすいと言われています。また、矯正装置の凹凸も大きいため、口内が傷ついて口内炎ができやすいのもデメリットです。
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも少しずつ歯を動かすため、痛みが少ない傾向にあります。マウスピース装着初日や新しいマウスピースに交換した直後は、圧迫されるような感覚があるでしょう。ただ、数日経つと違和感が解消されていく場合がほとんどです。
③矯正中の見た目、目立たないのはどっち?
見た目がよさは、マウスピース矯正に軍配が上がります。薄く透明なマウスピースを使用するため、矯正装置はほとんど目立ちません。
一方、ワイヤー矯正は金属のブラケットやワイヤーが歯の表面につくため、矯正装置が目立ってしまいます。ただ、審美性に優れた白いワイヤーを使用したり、裏側矯正を選んだりすることで、目立ちにくくすることも可能です。
④自己管理のしやすさは?
ワイヤー矯正は、歯に装置が固定されているため、自己管理の必要はほとんどありません。ただし、矯正装置の周りに汚れが溜まりやすいため、普段よりも丁寧な歯磨きが求められます。タフトブラシ(毛束が1つにまとまった歯ブラシ)を使用して、細かな部分までケアしましょう。
マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が必要なため、自己管理が重要です。装着時間を守らないと、歯が計画通りに動かず、治療期間が長引く可能性があります。食事や歯磨きでマウスピースを外した後は、装着する習慣をつけましょう。
⑤対応できる症例はどちらが幅広い?
幅広い症例に対応できるのはワイヤー矯正です。軽度~重度の歯並びに対応でき、抜歯が必要なケースにも向いています。
マウスピース矯正は、比較的軽度〜中等度の歯並びの乱れに適しています。しかし「自分の歯並びではマウスピース矯正できない」と思っていても、歯科クリニックへ相談すると対応できることも。まずは、歯科クリニックの矯正相談を利用してみましょう。
⑥仕上がりはどちらがきれい?
どちらの矯正方法でも、適切な治療計画のもとで進めれば、きれいな歯並びを手に入れられます。
納得できる仕上がりを目指すには、歯科クリニック選びが肝心です。複数の歯科クリニックを比較して、相談しやすく信頼できるところを選びましょう。歯科医師とともに、自分に合った矯正方法を選ぶことも大切です。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正、あなたに合う方法はどっち?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや希望に応じて適した方法が異なります。
ここでは、どんな人にどちらの矯正が向いているのかを解説します。
ワイヤー矯正がおすすめの人
ワイヤー矯正は、以下のような方におすすめです。
- 幅広い症例に対応してほしい方
- 歯をしっかり動かしたい方
- 自己管理が苦手な方
ワイヤー矯正は軽度〜重度の歯並びに対応でき、噛み合わせの細かな調整もしやすいため、矯正後の仕上がりにこだわることができます。また固定式の装置で、マウスピース矯正のような装着時間の管理が不要なのもうれしいポイントです。
マウスピース矯正がおすすめの人
マウスピース矯正は、以下のような方に向いています。
- 目立たない矯正装置を希望する方
- 痛みに弱い方
- 食事や歯磨きを快適にしたい方
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用するため、周囲に気づかれずに矯正できます。ワイヤー矯正よりも歯を少しずつ動かすため、痛みが出にくいのもポイント。また、マウスピースは取り外し可能なので、食事や歯磨きの際に邪魔にならず、日頃のお手入れを簡単にしたい方におすすめです。
歯並び・生活スタイル・性格に合った矯正方法を選ぶことが大切
矯正方法を選ぶ際は値段だけでなく、歯並びの状態・生活スタイル・性格に合った方法を選ぶことが大切です。
たとえば、通院回数を減らしたい方や、自己管理が得意な方はマウスピース矯正が向いているでしょう。一方で、自己管理が苦手な方や歯を大きく動かしたい方はワイヤー矯正の方が安心です。
また、歯科クリニックによって費用や治療プランが異なるため、複数の歯科クリニックに相談し、自分にとって最適な矯正方法を見つけることをおすすめします。
値段で選ぶならマウスピース矯正が有力な選択肢
ワイヤー矯正と比べて、マウスピース矯正は費用を抑えながら歯並びを整えられるのが魅力です。
ただし、値段だけで矯正方法を選ぶのは注意が必要です。歯並びの状態によっては、ワイヤー矯正が適していることもあります。
自分に合った矯正方法を選ぶには、歯科クリニックで相談することが大切です。マウスピース矯正ブランドOh my teethやピュアリオ歯科・矯正歯科では無料相談を実施中ですので、お気軽にご相談ください。