口ゴボ矯正でほうれい線が目立つ?理由と歯列矯正による改善方法

口ゴボ矯正でほうれい線が目立つ?理由と歯列矯正による改善方法

ピュアリオ歯科・矯正歯科 理事長の湊です。

口元がゴボっと前に出ている、いわゆる「口ゴボ(くちごぼ)」。

近年は、横顔のバランスの美しさをあらわす「Eライン」が意識されるようになってきていますが、「口ゴボ」で口元がEラインよりも前に出ていることにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

ピュアリオ歯科へも、ここ数年で「口ゴボを矯正で治したい」とご相談にいらっしゃる患者様が増えてきています。

一方で、「矯正したらほうれい線が目立つようになると言われたことがある」と、矯正によるほうれい線への影響についてご心配されている患者様もいらっしゃいます。

この記事では、口ゴボは歯列矯正で治るのか?矯正でほうれい線は目立つ?など、口ゴボとほうれい線、歯列矯正の関係について、ピュアリオ歯科の治療経験をもとに解説します。

口ゴボ矯正とほうれい線の関係

口ゴボやほうれい線と歯列矯正との関係について解説する前に、そもそも「口ゴボ」とはどのような状態なのでしょうか?

また、なぜ、口ゴボだとほうれい線が目立つのでしょうか?

「口ゴボ」とは?口ゴボの原因は?

まずは「口ゴボ(くちごぼ)」についてです。

口ゴボは、その名の通り、口元がゴボっと前に出ている状態のこと。医学的な専門用語ではなく、近年、ネットやSNS上で生まれた言葉です。

口ゴボは、「出っ歯」がその原因になっていることが多々あります。

主に、上の歯が前に出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」や、上下ともに歯が前に出ている「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」というケースがあります。

出っ歯が原因で口ゴボになっているという自覚がある方は多く、ピュアリオ歯科にも、「口ゴボを治すために出っ歯を矯正したい」とご来院される患者様が増えています。

口ゴボを治すことで、口元を内側に引っ込めてEラインを綺麗にしたい、という目的をお持ちの方も多いです。

口ゴボだとほうれい線が目立つ?

「口ゴボでほうれい線が気になる」という声はよく聞きます。

ほうれい線ができるのには、様々な要因があるため、必ずしも口ゴボが原因になっているとは言い切れません。

ただ、口ゴボがほうれい線の一因になっているとしたら、以下のような理由が考えられます。

1.口元と頬の境目が目立っている
口ゴボで口元がもっこりしていると、口元と頬の境目が目立ちやすく、それがほうれい線のように見えてしまうことがあります。

2.表情筋が衰えている
口ゴボはお口を閉じにくいため、常にお口が半開きの状態で無意識に口呼吸になってしまっていることがあります。すると、表情筋のひとつであるお口を閉じるための口輪筋(こうりんきん)が衰えてしまい、たるみによってほうれい線が目立つ原因となることもあります。

口ゴボを改善する歯列矯正の方法

口ゴボは歯列矯正で改善するのでしょうか? 

歯列矯正で口ゴボが改善する理由

口ゴボの原因となっている出っ歯を歯列矯正で引っ込めることによって、前方に出ていた口元が引っ込むと、横顔の印象が変わることは十分にあります。

ピュアリオ歯科でも、歯列矯正によって横顔の変化にご満足いただいている患者様は多くいらっしゃいます。

ただ、口元が引っ込む余地や変化の感じ方には、もともとの出っ歯の度合いや唇の厚み、骨格などによって個人差があります。

実際に歯列矯正で口ゴボが改善したケース

現在は、ワイヤー矯正だけではなく、目立たない透明のマウスピース矯正で、口ゴボの原因となっている出っ歯を治すことができます。

マウスピース矯正は、重度の出っ歯は治せないと言われることも多いですが、歯の動かし方を熟知したマウスピース矯正の専門医のいるクリニックであれば、しっかりと治すことが可能です。

ピュアリオ歯科でも、マウスピース矯正で出っ歯と口ゴボが改善し、横顔に変化がみられた患者様が多くいらっしゃいます。

その一部をご紹介いたします。

▼当院での出っ歯(口ゴボ)のインビザライン矯正治療例治療
治療期間:約1年半

治療前
治療前
治療後
治療後

骨格が原因の口ゴボもある

口ゴボでお悩みの方の中には、出っ歯ではなく、あごの骨格や唇の厚みなどが原因になっている方もいらっしゃいます。

そうした歯並び以外の要素が原因になっている口ゴボの場合、歯列矯正をしても横顔の変化はほとんど感じられない可能性が高く、理想の横顔にするには、外科手術や美容整形が最適なケースもあります。

自分の口ゴボが歯並びによるものなのか、あごの骨格や唇の厚みによるものなのか、ご自身ではわからない場合は、まずは矯正歯科で相談してみましょう。

ほうれい線が目立つ主な理由とその原因

そもそも、ほうれい線はどうしてできてしまうのでしょうか?

(ほうれい線ができる理由

歯列矯正の有無に関係なく、そもそもほうれい線は一般的に加齢とともに目立ってくるものです。

どうして、加齢とともにほうれい線が目立ちやすくなるのでしょうか?

その理由は大きく分けると以下の3つです。

1.肌の乾燥
「乾燥小ジワ」という言葉があるぐらい、乾燥している肌は、弾力やハリがなく、シワができやすくなります。そのため、ほうれい線も目立ってしまうことにつながります。加齢とともに肌の吸水力・保湿力が衰えくるとほうれい線が目立ってくる原因となります。

2.肌のたるみ
加齢とともに頬まわりのお肌がたるんでくると、ほうれい線ができる原因となります。

3.表情筋の衰え
加齢による表情筋の衰えも、ほうれい線ができる要因のひとつです。表情筋が衰えると、頬を支えられなくなって下に下がってきてしまい、ほうれい線ができやすくなってしまうのです。

歯列矯正によるほうれい線の改善効果

「歯列矯正によってほうれい線を治したい」と思われている方もいらっしゃいますが、歯列矯正はあくまで歯並びを整えるものであって、ほうれい線を改善するためのものではないので、過度に期待しすぎないことは大切です。

ただ、患者様によっては、歯列矯正をきっかけにほうれい線が薄くなった、気にならなくなったと感じられるケースもあります。

歯並びを治すことによってほうれい線も改善するのはなぜでしょうか?

口元が引っ込んでほうれい線が目立たなくなる

出っ歯で口元が前に出ている、いわゆる「口ゴボ」の状態だと、口元と頬の境目が目立つのでそれがほうれい線のように見えてしまっている方もいらっしゃいます。
その場合、歯列矯正で歯を内側に下げることで、口元も引っ込み、ほうれい線が目立ちづらくなることがあります。

歯列矯正で笑顔が増える

歯並びにコンプレックスがある方は、歯を見せることに抵抗があり、笑顔になることもためらってしまう傾向にあります。すると表情筋も衰えてしまい、ほうれい線の原因になっている場合があります。

歯列矯正によって歯並びが綺麗になって自信がつくと、自然と笑顔が増えて表情ゆたかになり、結果、表情筋が鍛えられてほうれい線も改善するということは考えられます。

出っ歯によるほうれい線と矯正治療

出っ歯によるほうれい線は、矯正治療で改善することができるのでしょうか?

出っ歯だとほうれい線が目立つ?

出っ歯によって口元が前に突出したいわゆる「口ゴボ」の状態だと、口と頰との境界線が目立ってほうれい線のように見えてしまうことがあります。

そのため、歯列矯正で出っ歯を治し、口元の突出感がなくなることによってほうれい線が目立たなくなるケースはあります。

歯列矯正によってほうれい線ができる?

ネットやSNSなどには、「歯列矯正によってほうれい線ができる」という情報も出回っています。

しかしながら、本当に歯列矯正によってほうれい線ができたのかというと、そうとは考えにくいのではないかというのが当院の見解です。


歯列矯正は1年~数年かかる治療となるため、その間に自然な加齢によってほうれい線が濃くなる可能性は十分にありえます。その変化を「歯列矯正したことによるもの」と考えてしまう方がいらっしゃり、判断がむずかしいところなのです。

しかしながら、適切な歯列矯正でほうれい線ができてしまうことはまずありませんのでご安心ください。

歯列矯正によってほうれい線ができてしまったケースとしては、抜歯をして歯を引っ込めすぎた場合が考えられます。

歯科矯正では、歯を動かすスペースをつくるために歯を抜くことがあります。歯を抜いたのスペースの分だけ、前歯を内側に下げるという治療方法です。ここで歯を内側に下げすぎると、口元も必要以上に引っ込んでしまい、ほうれい線が目立ってしまうことが考えられます。

抜歯は、見た目だけの問題ではなく、患者様の大切な歯を減らしてしまうことにもなるため、ドクターは慎重に判断する必要があります。

ピュアリオ歯科では、基本的には抜歯なしで歯列矯正を行なっていますので、過去に「ほうれい線が目立つようになった」などの患者様のお声をいただいたことはありません。

歯列矯正でほうれい線ができるケース

歯列矯正によってほうれい線ができてしまったケースとしては、抜歯をして歯を引っ込めすぎた場合が考えられます。

歯科矯正では、歯を動かすスペースをつくるために歯を抜くことがあります。歯を抜いたのスペースの分だけ、前歯を内側に下げるという治療方法です。ここで歯を内側に下げすぎると、口元も必要以上に引っ込んでしまい、ほうれい線が目立ってしまうことが考えられます。

抜歯は、見た目だけの問題ではなく、患者様の大切な歯を減らしてしまうことにもなるため、ドクターは慎重に判断する必要があります。

ピュアリオ歯科では、基本的には抜歯なしで歯列矯正を行なっていますので、過去に「ほうれい線が目立つようになった」などの患者様のお声をいただいたことはありません。
適切な歯列矯正であれば、ほうれい線ができてしまう心配はありませんので、ご安心ください。

まとめ:口ゴボ矯正とほうれい線の改善・治療方法

口ゴボは、その原因となっている出っ歯を歯列矯正で治すことによって、前方に出ていた口元が引っ込めば、改善することが可能です。

ピュアリオ歯科でも、歯列矯正によって横顔の変化にご満足いただいている患者様が多くいらっしゃいます。

また、必要以上の抜歯をしない適切な歯列矯正であれば、ほうれい線ができてしまうこともありません。

ピュアリオ歯科では、口ゴボや出っ歯が改善された実際の症例もご覧いただける無料カウンセリングを行なっております。口ゴボでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

監修歯科医師

インビザライン ブラックダイヤモンドドクター インビザライン・ジャパン株式会社(旧アライン・テクノロジー社)認定 医療法人社団ピュアスマイル 理事長

湊 寛明

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。

医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊 寛明