すきっ歯の前歯だけを部分矯正で治すには?治療法と症例を解説します

こんにちは。東京都港区にあるピュアリオ歯科・矯正歯科のスタッフです。

前歯のすきっ歯は、見た目のコンプレックスだけでなく、発音への影響や、歯周病のリスク増加など、様々な問題を引き起こす可能性があります。

笑顔がより美しくなるためには、前歯だけのすきっ歯を部分矯正で治すことがおススメです。

本記事では、そのポイントや症例、自力で治す危険などについて、解説します。

すきっ歯とは

「すきっ歯」とは、歯と歯の間に隙間ができている状態を指します。特に前歯に隙間がある場合に、すきっ歯と呼ばれることが多いです。正式には「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼ばれることもありますが、日常的には「すきっ歯」という表現が一般的です。

すきっ歯の前歯だけを部分矯正で治す

1. 前歯は印象を決める重要なパーツ

ピュアリオ歯科・矯正歯科では、毎月患者さんから前歯の歯並びについて多くの相談や質問を受けています。前歯は、笑顔を見せたときに最も目立つ部分であり、人の第一印象を大きく左右する重要な要素です。

なぜ前歯は、人の印象を左右するのでしょうか。例えば笑顔を見せたときに、自然と視線は口元、特に前歯に集まります。そのため前歯の状態は、その人の笑顔の印象を大きく左右するのです。またコミュニケーションを取る際に、前歯は常に露出しています。そのため前歯の歯並びや歯の色は、無意識のうちに相手に与える印象を左右します。

2. 前歯の部分矯正とは

前歯の部分矯正とは、歯全体の矯正ではなく、前歯部分にだけ矯正装置を付けて歯並びを整える治療法のことです。全体矯正に比べて治療期間が短く、費用も抑えられることが多いのが特徴です。また短い期間で歯並びが改善するため、モチベーションを維持しやすいという側面もあります。

ただし前歯の歯並びしか改善できないため、噛み合わせの問題や奥歯の歯並びの改善は期待できません。また歯の移動量が多い場合や、噛み合わせに大きな問題がある場合は、部分矯正ではなく、全体矯正が必要になる可能性があります。

3. すきっ歯の前歯だけを治すのに向いている人

「すきっ歯の前歯がコンプレックスになっている」と悩む方は多いようです。そういった前歯の見た目を改善したいと切望する方は、治療に向いているといえるでしょう。また「結婚式までに短期間で治療を終えたい」といった方にも向いているでしょう。

「費用を抑えたい」という方にも、前歯だけの部分矯正は全体矯正に比べて安いので向いているといえます。

すきっ歯の治療方法

1. 歯列矯正

すきっ歯の原因は、歯の大きさや顎の骨の大きさとのバランスが合わないこと、歯が生え変わる際に歯が正しい位置に並ぶことができなかったことなどが考えられます。

歯列矯正を行うことで、歯並びや噛み合わせを改善できます。単に見た目を良くするだけではなく、美しい笑顔や健康な歯、正しい発音や快適な食事、全身の健康といったメリットをもたらします。

歯列矯正の種類には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正、裏側矯正などがあります。治療効果を上げるためには、歯科医の指示に従い、定期的に通院することが大切です。また矯正装置を付けている間は、普段以上に丁寧な口腔ケアが必要です。

2. ダイレクトボンティング

ダイレクトボンディングは、すきっ歯の隙間にレジン(プラスチック)を直接重ねて、歯の形を整える治療法です。型取りや仮歯の作成が不要なため、通常1回の治療で完了します。場合によっては全く歯を削らずに治療できることもあり、レジンの色を調整することで、自分の歯と馴染む自然な見た目に仕上げることができます。またセラミックなどの他の治療法に比べて、費用が抑えられる場合があります。

ただしセラミックなどに比べると、着色や摩耗が起こりやすく、長持ちしない可能性があります。また強い力が加わると、レジンが割れてしまうことがあります。

3. セラミック矯正

セラミック矯正は、歯の表面を少し削り、その上にセラミック製の薄い板(ベニア)を貼り付ける治療法です。このセラミックの板で歯の形や色を調整することで、すきっ歯を改善し、美しい笑顔を実現できます。

歯を動かす矯正治療と異なり、数回の通院で治療が完了します。またセラミックは天然の歯の色や質感に近く、非常に自然な仕上がりになります。そして非常に硬く、着色や変色しにくいという特徴があります。

ただし材料費が高いため、他の治療法に比べて費用が高額になる傾向があります。また歯の隙間が大きい場合や、歯並びが複雑な場合は、セラミック矯正だけでは対応できないことがあります。例えば噛み合わせが悪くなったり、セラミックが割れてしまった場合、再治療が必要になる場合があります。

部分矯正ですきっ歯を治す期間

部分矯正は、全ての歯ではなく、前歯のすきっ歯など気になる部分にだけ矯正装置を装着して歯並びを整える治療法です。全体矯正に比べて短期間で治療できるのが特徴です。

一般的には、2ヶ月~1年程度で治療が完了します。 しかし、すきっ歯の隙間の程度やマウスピース型矯正装置やワイヤー矯正など、使用する装置によって治療期間は異なります。

大切なのは、指示された通りのケアをしっかり行うことです。そうすることで、治療期間を短縮することができます。

ピュアリオ歯科のすきっ歯の症例

ピュアリオ歯科では、目立たない透明なアライナーを使用したマウスピース矯正(インビザライン)による治療を提供しています。透明で目立ちにくく、取り外しができるため、従来の金属製のブラケットを使用した矯正治療に比べて、日常生活への影響が少ないことが特徴です。

歯型を3Dスキャンし、コンピューター上で治療計画を立て、患者さんの歯型に合わせて、透明なプラスチック製のマウスピースを1枚ずつ作製します。そして数週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、少しずつ歯を移動させていきます。

多くのすきっ歯の患者様に、ご好評頂いています。

ネットで買ったマウスピースで自分で治せる?

ネットで買ったマウスピースで、ご自身ですきっ歯を治すことはとても危険です。その理由を解説します。

1. 専門家の診断がない

歯並びは人それぞれで、原因や治療方法は異なります。専門家による診断なしに、市販のマウスピースを使用すると、歯並びが悪化したり、顎関節症などの新たな問題を引き起こす可能性があります。

2. 歯を傷つける恐れがある

市販のマウスピースは、個々の歯の形状や噛み合わせに合っていません。そのため、歯を傷つけたり、歯周病を悪化させる可能性があります。

3. 効果が期待できない

市販のマウスピースは、歯科医の専門知識と技術に基づく矯正治療に比べて、効果が期待できません。「軽度の矯正を目的としています」と記載されている場合もありますが、矯正効果があるように見せているだけで効果は保証できません。

4. 健康被害のリスクがある

歯だけでなく、顎や口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また歯根が短くなったり、歯が抜けたりするなど、歯の健康を害する問題が生じるリスクもあります。

まとめ

前歯の歯列で隙間が生じるすきっ歯は、目立ちやすく、気にする方はたくさんいらっしゃいます。そのため、人前で大きな口を開けて笑うことに抵抗を感じてしまう方もいます。

すきっ歯を自力で治す方法はありません。自力で歯並びに力を加えて矯正を行うのは、とても危険です。気になる前歯だけなど、歯並びに問題がある箇所に限定する部分矯正がおススメです。

インビザラインダイヤモンドドクター資格を持つピュアリオ歯科・矯正歯科は、最短年3回の通院で、ほぼ自宅矯正を行えます。他院で断られた難症例にも対応しています。例えば抜歯が必要といわれたケースも抜歯なしで対応し、歯並びだけでなく総合的な見た目を改善します。

LINE通話やZoomによる無料オンラインカウンセリングを実施しています。ぜひお気軽にお問い合せください。

監修歯科医師


6年連続 インビザライン ブラック・ダイヤモンド認定
医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明

経歴

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。