近年出回っている低価格矯正『その矯正、本当に低価格ですか?』

近年出回っている低価格矯正『その矯正、本当に低価格ですか?』

こんにちは。 ピュアリオ歯科・矯正歯科 院長の湊です。 

今回は近年出回っている低価格矯正。 
この記事をご覧になられているあなたであれば、一度は目にしたことがありますでしょうか? 

・数万円から始められる!! 
・自分の好きなタイミングでやめられるから低価格、安心!! 
・コストを削減して低価格!! 
・インビザラインが50万円!! 

様々なうたい文句がネット上の広告に出ていますが、その実態はどうでしょうか? 

ということで、今回は、近年出回っている低価格矯正についての考察を記事にしてみました。 

\ 最短4ヶ月のマウスピース矯正 /

矯正治療の失敗はこわい!

矯正治療の失敗はこわい!

矯正治療の失敗は、見た目や噛み合わせの失敗だけでなく、将来的に歯を失う恐ろしい結果を招く危険性があります。
矯正治療は、生涯使い続ける自分の歯の健康と、生涯人と向き合う自分の顔を作る、非常に大きな決断を以て行う治療です。

それを踏まえて、うたい文句の実態を考えていきましょう。

1.数万円から始められる!!

マウスピース矯正には、大きく分けて2タイプあります。

マウスピース矯正のタイプ①

シュミレーション

1つ目は、ドクターが患者様の歯並びを検査、分析した結果を元に、3Dシミュレーター等で明確な最終ゴールを作り、その並びになるようにマウスピースが予めたくさん出来てくるタイプです。
そのゴールに向かって歯が動くように、アタッチメントと呼ばれる補助装置が設定できるので、あらゆる歯並びに対応することが可能です。 

マウスピース矯正のタイプ②

2つ目は、医院に行く度に型どりを行い、業者に数枚のマウスピースを作ってもらい、患者さんが使い終わったらまた型取りに何度も行くタイプです。
多くの歯並びで適応が困難です。

マウスピース矯正のタイプ②

結論から申し上げると、後者の毎回型どりをして、その都度その都度でマウスピースを数枚ずつ作るタイプの矯正治療には、患者様はもちろん、ドクターですら把握できていない、矯正の重大な失敗につながる落とし穴がたくさんあります。 

矯正治療の重大な失敗を避けるために

矯正治療の重大な失敗を避けるためには、2つの重要な工程が欠かせません。

矯正治療の重大な失敗を避けるために重要な工程①

矯正治療の重大な失敗を避けるために重要な工程①

1つ目は、患者様の歯並びの不具合の原因を、3Dデジタル機器等を用いて視覚化して骨や歯を分析すること。

矯正治療の重大な失敗を避けるために重要な工程②

2つ目は、分析結果を元に、明確な最終ゴールを3Dで作ること。歯並びは3次元なので2次元の分析や計画では、マウスピース矯正の計画としては不十分です。 

多くの場合、後者のマウスピース矯正では、明確な治療の最終ゴールが決められていません。そもそも、後者のマウスピース矯正では、アタッチメントと呼ばれる補助装置がないマウスピース矯正なので、適応できる症例がごく一部に限られ、多くの患者様の歯並びに適切な治療結果が得られません。 

「矯正治療が数万円から始められる!!」は必ず後者のタイプです。 

平均20~30万円になると予め記載はある場合もありますが、仮にその価格までやったとして、矯正治療としてあるべき適切な歯並びを得られるのは、ごく稀なケースです。 

なぜならば、現在、歯並びに悩まれている様々な患者様の症例に対応でき、良好な結果を得られる実績とデータがあるのは世界的に見ても、前者のタイプ、その中でも実質的にインビザラインだけです。それもCTや3Dデジタル技術・シミュレーターを駆使した相当な矯正分析力と、マウスピース矯正の経験と実績を十分に持ったドクターから作られる綿密な治療計画があった場合です。 

それがなければインビザラインでさえ多くの歯並びでうまく治療ができません。 

マウスピース矯正は、一見患者様がしっかり使っていれば治るという簡単そうなアプローチで治療ができるので、マウスピース矯正のタイプの違いや、ドクターによる治療計画の差の重要さが患者様には見えず、どこでも簡単にできる治療に思われがちですが、実際はマウスピース矯正は適切な治療計画を立てるのが非常に難しい治療です。 

逆に綿密なしっかりした治療計画があればメリットは非常に大きくなります。 

仮に難易度の低い、簡単な歯並びであったとしても、十分な矯正分析が行われず、毎回型どりをして、明確な最終ゴールをドクターが決めず、患者さんにそれを示せず、ドクターではない業者に歯の動きを委ねてマウスピースを作ってくる治療はいかがでしょうか? 

患者さんだけでなくドクターさえも治療の明確なゴールが見えない。 
その計画以前に、CTなどで視覚化して骨や歯の分析は行われていない。 
適応であればコストは抑えられるかもしれない。
 

しかし、最終的には予想外にたくさんの時間とお金がかかり、それで得られる結果は合理的でしょうか? 

そもそもそんな軽度の簡単なケースであれば、インビザラインでも、同等に低価格でできるパッケージが存在します。

自分の好きなタイミングで止められるから安心か? 

歯科治療として適切な矯正のゴールが分かっているドクターなら、一定の良好な結果が得られないまま、ゴールを患者さんに委ねることはありません。 

実際はインビザライン以外の安価なマウスピース矯正は、現在ほとんどの歯並びに対応できません。 

歯並びをしっかり治せないリスクを、低価格でやろうと思っている患者様の心理を逆手に取り、続けるにはどんどん出費が重なり、諦めたところで終わりにするという形で患者様に責任転嫁をされてしてしまいます。 

キレイに治らなかったのは、患者様がここで終わりにしたからだと。 

歯科医療として不十分な矯正治療に、患者様は最初よりは改善しているからまあいいやと変な納得をしてしまいます。 

このスキームも、歯科医療として誠実な提案と言えるでしょうか? 

もちろん適応ケースはあるかと思いますが、多くの患者様のケースで適切な結果は得られない可能性があり、慎重に選ばないと低価格どころか、大きな後悔につながる危険性があります。 

無駄なコストを削減して低価格!!

低価格で患者様が矯正治療をできるに越したことはありません。 

最大限の企業努力があって、それを低価格につなげるのは素晴らしいことです。 

当然ピュアリオでも最大限の試みをしています。低価格にできた方が、より多くの患者様に歯科医療としての適切な矯正治療を受けて頂くことができ、歯の健康やキレイになった口元でより人生を豊かに過ごしてもらいたいと考えるからです。 

しかし、適正な価格には理由があります。 

実情として、一般的に医院側はインビザラインの材料費だけでも30万円近くコストがかかる場合がほとんどです。 

治療が終わるまでの人件費や材料費以外の諸々のコストを考えると、ざっくり計算しても最低50万円前後を越えた部分からやっと医院の純利益となります。 

ですので、医院側としては、矯正治療の適正価格を割ってコストを削減するには、「マウスピース矯正の材料にインビザライン以外をうまく用いる」より仕方無くなります。 

ですので、○○ラインと独自開発の商品名のマウスピースが使われます。 

開発コストが低く、技術的に簡単な、毎回来院の度に型どりを行うマウスピースになる理由です。 

インビザラインが50万円?

マウスピース矯正の中でインビザラインの圧倒的な優位性はあるものの、インビザラインにも注意すべき落とし穴があります。

Invisalign

上記の高額なコストに加え、インビザラインで患者様の様々な歯並びを適切な治療計画を作れるようになるまで、相当な年数の努力と勉強と経験がドクターにも必要になってきます。 

その熟練のドクターが、家を買えるくらい高額なデジタル機器を用いて、分析と綿密な治療計画に多くの時間をかけなければならない治療に、原価率の高いインビザラインを適正価格を割った安価で提供するでしょうか? 

実情できたとして、健全な運営をするためには、よほど患者様とウインウインの関係を作る意味も含めても、重度でない症例で70万円前後までが限界かと思います。 

ここから先が重要なお話です。

インビザラインも、型どりを行い、それをインビザラインの会社に送れば、ドクターが頑張って高額な機器で正確な分析や綿密な治療計画に労力と時間を掛けずとも、一見美しく歯が並んだ3Dシミュレーションが簡単に出来上がってきます。 

それを修正し、治療計画とされたインビザライン治療であっても、ドクターが血の滲む思いで修得した技術や分析が落とし込まれ、時間をかけられて作った治療計画でのインビザライン治療であっても、患者様はシミュレーションを見ただけでは、どんなにネットでインビザラインを勉強したとしても全く区別ができません。

勉強になるサイトさえ、ネットの情報はあくまでそのサイトを運営している側の関連医院の宣伝になっているという裏側が必ずあります。 

ですので、本当のことはあまり書かれていません。 
患者様自身で違いが分かる時は、結果が出た時です。 

人気のある症例数の多い歯科医院では、膨大な時間を使い、たくさんの治療計画を立てなければなりません。ピュアリオもその医院の1つです。 

その熟練されたドクターの時間や人件費をコスト削減に充てられていたらどうなるでしょう? 
 
実質的にインビザラインは、従来のワイヤー矯正のように歯を動かしている期間に関しては、多くのチェアータイムも人件費もかかりません。

マウスピース矯正において、歯を動かしている期間で重要なのは、患者様自身が1日20時間以上、食事の時と歯磨き以外の時間でしっかり使っていることです。

医院側でインビザラインの治療工程でどこが一番大変かと言うと、「治療計画を立てるまで」です。 

そしてその治療計画がインビザライン治療を成功させる、最も重要な工程です。インビザラインはどこでやっても、同じ結果にはなりません。 

以上をまとめると、

まとめ

  1. 多くの患者様の歯並びを改善するのであれば、インビザラインを第一選択にすべき。 
  2. ごく軽度の歯並び矯正であれば、その限りではないが、そのような歯並びではインビザラインでも30~40万円程度の低価格でできる可能性が高い。 
  3. インビザラインでさえも、良好な結果を得るには、インビザラインを熟知したドクターによる分析や治療計画が重要。
  4. それらを踏まえると、健全な運営を行い、良質なドクターで構成される医院において矯正をするならば、多くの患者様の歯並びでは安く見積っても最低70万円程度は覚悟が必要。人件費や医院の設備等により最低価格は異なるものの、あまり割安であれば、何らかの安いなりの理由がある可能性が高いと考えるべき。

矯正治療は一生に何度も行う治療ではありませんので、参考になればと思います。

ピュアリオドクター紹介

湊 寛明
医療法人社団ピュアスマイル 
ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院
理事長  湊 寛明
(矯正の治療計画担当) 

インビザライン年間症例数400以上のブラックダイヤモンドドクター(港区では当院のみ。全国12000人いるインビザラインドクターの上位0.1%)

毎日患者様一人一人の歯並びを、従来2年~5年もかかっていた矯正治療を3カ月~1年以内で綺麗にできる合理的な矯正治療となるよう、3Dで歯や骨格を分析して、取り外しのできるマウスピースでの矯正治療計画を立てます。 
 
現在、世界の先進国での矯正治療の多くは金属のワイヤー矯正からマウスピース矯正に移ってきています。 
 
そのほとんどが米国アライン社のインビザラインです。マウスピース矯正には様々な種類があり、最近では安価なものも出回っていますが、その中で世界的に最もデータと実績があり、様々な歯並びに対して安心した治療結果をお届けするためにはインビザラインが第一選択です。 
 
インビザラインも一人一人に最善の治療計画をドクターが作っていくので、どこで受けても同じではなくドクターの経験や技術、設備が重要となります。 
インビザラインはアライン社が認定したインビザライン認定ドクターのみが治療計画を作ります。 
日本では12000人近くの認定ドクターがいますが、Dr.湊はその中でも年間症例数上位0.1%に入ります。

\ 最短4ヶ月のマウスピース矯正 /

ブラックダイヤモンドドクター在籍

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