こんにちは。ピュアリオ歯科・矯正歯科スタッフです。
歯並び矯正は、1年~5年ほどかかる長期に渡る治療です。
その途中で「1日だけ装置を外したい」と考える患者様は多くいらっしゃいます。
特に、結婚式や成人式などのイベントの日には見た目が気になるので外したいという方が多い傾向にあります。
また、マウスピース矯正なら、旅行や食べ歩きのために1日外して過ごしたいとお考えの方もいらっしゃいます。
そこで今回は、歯並び矯正中に1日だけ装置を外すことができるのかを解説します。
中には、これから矯正を始めたいけれど、途中で装置を外すことができるのかどうかがネックになっているという方もいらっしゃると思います。
この記事が、安心して矯正を始められるための一助となりましたら幸いです。
この記事でわかること
ワイヤー矯正を1日だけ外すことはできる?
ワイヤー矯正は見た目が目立つため、大切なイベントや写真撮影の日には「1日だけ外したい」と考える患者様は多いものです。
ワイヤー矯正は、クリニックに伝えれば一時的に取り外すことが可能です。
ただし、クリニックの方針にもよりますので、対応できないクリニックも中にはあるため、必ず事前に確認しておきましょう。
取り外しには費用がかかる
ワイヤーを一時的に取り外すには、別途費用がかかることが一般的です。
歯1本1本に付いているブラケット(ワイヤーを通す装置)も取り外すことになり手間がかかるので、思っていた以上に高額になることもあります。
中には無料で取り外してくれるクリニックもあるようですので、取り外したい場合はクリニックに費用を確認しておきましょう。
後戻り防止用マウスピースの装着が必要
ワイヤーを一時的に外すと、歯並びは後戻りを始めてしまいます。
後戻りを防ぐためには、ワイヤーを再装着するまでの間、食事や歯磨きのとき以外は後戻り防止用のマウスピースを装着しておく必要があります。
ワイヤーの取り外しにも、マウスピースの作製にもそれぞれ時間が必要なため、ワイヤーを取り外したいイベントが決まった時点で、クリニックに早めに相談しましょう。
早めに再装着をする
大切なイベントのためにワイヤー矯正を一時的に外した後は、できるだけ早くクリニックで再装着してもらいましょう。
ワイヤーを取り外している間は歯の動きがストップしてしまうため、その期間が長くなるほど矯正期間が長引いてしまいます。
もし、結婚式後にそのまま新婚旅行に行くなど、ワイヤーを再装着するまでの日数がやむを得ず長くなる場合は、後戻りも進みやすいため、特に気をつけてマウスピースをしっかり装着しましょう。
マウスピース矯正を1日だけ外すことはできる?
マウスピース矯正は、そもそも自分で簡単に取り外しができる矯正装置です。
そのため、大切なイベントのときにはもちろん取り外して過ごすことができます。
取り外していた分、交換日数を調整する
イベントのためにマウスピースを1日だけ外した場合、その日は歯の動きが止まった状態です。
患者様によっては、後戻りを始めてしまうこともあります。
そのため、イベントの後、本来の交換日数で次のマウスピースに交換しようとしても、まだ歯の動きが十分でないため、次のマウスピースが嵌まらない可能性が高いです。
その際は、交換日数を1~3日程度、後ろ倒しにしてみましょう。
交換日が多少後ろ倒しになっても、それでしっかりと嵌まれば、特に問題はありません。
アタッチメントの取り外しも可能
マウスピース矯正で、歯を動かすために歯の表面につける「アタッチメント」。
▼アタッチメントについて詳しくはこちら↓
https://purerio.tokyo/media/duration-attachment/
アタッチメントは、歯の色に近い白い材料でできているため、歯の表面につけても馴染んで目立ちにくいことがほとんどです。
また、大きさも、ワイヤー矯正のブラケット(ワイヤーを通すために歯1本1本の表面に付ける装置)と比べると半分以下ほどで、米粒よりも小さいサイズです。
ただ、患者様の歯の色や付ける位置によっては、目立ちやすいこともあり、結婚式や成人式などの大事なイベントの際は外したいという方も少なからずいらっしゃいます。
その場合、一時的にアタッチメントの取り外しをしてくれるクリニックもあります。(当院でも対応しております)
矯正治療中に1日だけ外す場合の費用
歯並び矯正中に1日だけ装置を外す場合には、どれくらい費用がかかるのでしょうか?
クリニックによって費用の設定は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
ワイヤーを取り外す場合の費用
ワイヤー矯正装置を取り外す場合は、ワイヤーを取り外す際の費用と、取り外している間につける後戻り防止用のマウスピースをつくる費用、ワイヤーを再装着する費用とが発生します。
それぞれの相場は下記の通りです。
費用はクリニックによって異なりますので、あくまで参考程度にとどめていただき、クリニックに確認してみてくださいね。
ワイヤー取り外しにかかる費用
ブラケットを取り外す歯の本数に応じて費用を設定しているクリニックでは、歯の本数×2,000~3,000円程度が相場です。
たとえば「笑ったときに見える上の前歯6本だけを外したい」という場合、2,000~3,000円×6本=12,000~18,000円程度かかる計算です。
クリニックによっては、歯の本数にかかわらず、一律で費用が決まっている場合もあります。
その場合、相場は3〜5万円程度です。
後戻り防止マウスピース作成にかかる費用
ワイヤーを取り外している間、後戻り防止のために装着するマウスピースの作成にも費用がかかります。
片顎だけで5,000円程度、上下合わせると1万円程度が相場です。
再装着にかかる費用
ワイヤーを再装着する際には、再度、歯1本1本にブラケットを装着する工程が発生しますので、費用の相場は6万~10万円程度とわりと高額です。
マウスピースを取り外す場合の費用
マウスピースは、そもそも自分で取り外しができる装置ですので、その日だけ自身で取り外せば良いだけで、当然費用はかかりません。
マウスピース矯正のアタッチメントを取り外す費用
マウスピース矯正で歯の表面につけているアタッチメント。
さほど目立たないものですので、イベントのために取り外したいという患者様は少なめですが、取り外す場合の費用の相場は下記の通りです。
アタッチメントの取り外しにかかる費用
片顎で10,000~15,000円程度が相場です。
アタッチメントの再装着にかかる費用
片顎で10,000~15,000円程度が相場です。
当院では、アタッチメントの取り外し・再装着ともに、タイミングによっては無料で対応できることもございます。
できるだけ矯正開始前にご相談ください。
結婚式・成人式などで矯正を1日だけ外す場合の注意点
結婚式、成人式などの大切なイベントのために1日だけ矯正装置を取り外す場合、注意点があります。
まず大事なのは、イベントの予定がわかった時点でとにかく早めにクリニックに相談しておくことです。
矯正の進み具合によっては矯正装置が外せなかったり、ちょうど良いタイミングで予約が取れないこともあるためです。
また、ワイヤーを取り外す場合、外している間に使う後戻り防止用マウスピースを作成するのにも時間がかかります。
早いうちにクリニックに相談しておくことで、適切なタイミングで取り外すことができます。
できれば矯正を開始する段階で相談しておくのがベストですが、遅くともイベントの半年前~数ヶ月前には相談しましょう。
そのほか、ワイヤー矯正、マウスピース矯正で装置を取り外す際のそれぞれの注意点は下記の通りです。
ワイヤー矯正を取り外す場合の注意点
- 費用が高額になることもあるワイヤーを取り外す費用とは別に、ワイヤーを取り外している間につける後戻り防止用マウスピースの作製費用、ワイヤーの再装着費用がかかるケースも多く、費用が高額になることがあります。必ずクリニックにトータルの費用を確認しておきましょう。
- 後戻り防止用マウスピースを装着するワイヤーを取り外すと、歯並びが後戻りを始めてしまうため、食事や歯磨きのとき以外は後戻り防止用のマウスピースを装着する必要があります。マウスピースの装着をしないと、後戻りが進んでしまい、これまで矯正をがんばってきた期間が無駄になってしまうこともあるので、必ず先生の指示通りに装着しましょう。
- できるだけ早めに再装着するワイヤーを取り外している間は、歯の動きが止まったまま(もしくは、後戻りを始めてしまうことも)になるため、その分、その後の矯正期間が長引くことになります。できるだけ早めに再装着してもらい、矯正期間への影響を最小限にとどめたいところです。
- 外しっぱなしで矯正をやめないようにするワイヤーを取り外すと開放感があり楽なので、再装着に行くのが億劫になってしまうことがあります。中には、そのまま再装着に行かずに矯正をやめてしまう方もいらっしゃいます。途中で勝手に矯正をやめてしまうと、かみ合わせが中途半端になってしまったり、後戻りしてしまったりと、今まで矯正をがんばってきた期間が無駄になってしまいます。そうならないために、再装着の日程をあらかじめクリニックと相談して予約しておくのがベストです。
マウスピース矯正を取り外す場合の注意点
- 取り外す時間をなるべく短くするマウスピースを取り外している時間が長くなると、歯並びが後戻りを始めてしまいます。取り外す時間はなるべく短くしましょう。たとえば、結婚式の日に外したい場合は、食事や写真撮影など、どうしても外したいタイミングの直前に外し、食事や写真撮影が終わったらすぐに付け直すなど、外している時間を最小限にとどめられると安心です。
- 交換日数の調整が必要マウスピースを1日取り外して過ごしたら、その日は歯の動きが止まった状態です(もしくは後戻りが始まってしまいます)。そのため、本来の交換日数で次のマウスピースに交換しようとしても、歯の動きが不十分で嵌まらない可能性が高いです。無理して早く交換せず、本来の交換日数よりも1~3日程度長めにつけてから交換するようにしましょう。
- アタッチメントの取り外しには費用がかかるマウスピースそのものは自分で簡単に取り外しができるため、もちろん費用はかかりません。ただし、歯の表面につけているアタッチメントを取り外したい場合は、クリニックで取り外してもらう必要があるため、費用がかかることが一般的です。費用を必ずクリニックに確認しておきましょう。
矯正を1日だけ外す方法まとめ
歯並び矯正の装置を1日だけ取り外すことは、ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも可能です。(ワイヤーの場合、取り外しに対応していないクリニックも一部あります)
ワイヤーの取り外しには費用がかかることが一般的です。
マウスピースは、マウスピース自体の取り外しは自分でできるため無料ですが、歯の表面につけるアタッチメントの取り外しには費用がかかることが多いです。
結婚式や成人式は、ただでさえ大きなお金がかかるイベントです。
そこに、矯正装置を外すための費用がプラスでかかるとなると、大きな出費となります。
イベントの予定がある場合は、取り外しの可否やかかる費用について、早いうちにクリニックに相談しておきましょう。
マウスピース矯正の専門医である当院では、アタッチメントの取り外しも、タイミングによっては無料でご対応できる場合がございます。
大切なイベントを控えていて矯正をお考えの方は、まずは無料のカウンセリングでお気軽にご相談ください。
監修歯科医師
湊 寛明
私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 日本矯正歯科学会日本成人矯正歯科学会/日本舌側矯正歯科学会/世界舌側矯正歯科学会/ヨーロッパ舌側矯正歯科学会/国際インプラント学会/日本口腔インプラント学会/日本歯科審美学会/日本歯周病学会/日本臨床歯周病学会/日本補綴歯科学会/日本口腔外科学会/日本アンチエイジング歯科学会
ご挨拶
誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。
歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。