マウスピース矯正の期間や来院回数は?ワイヤー矯正など他の矯正と比較!長引く理由や短縮するコツも!

「マウスピース矯正は治療期間が長い」というイメージがあります。しかし、実際のマウスピースの矯正期間をご存知の方は、少数派ではないでしょうか。

またワイヤー矯正と比べるとどれぐらい違うのかも、興味のポイントだと思います。

本記事では、マウスピース矯正の期間や来院回数、ワイヤー矯正など他の矯正と比較して解説します。

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1. マウスピース矯正の平均的な治療期間とは?

ここではマウスピース矯正の平均的な治療期間について解説します。

1-1. 平均治療期間は2年程度

マウスピース矯正の治療期間の平均は、2年程度です。また治療期間の目安としては、2ヶ月~3年程度です。

この2ヶ月~3年程度という治療期間の幅の理由は、前歯上下12本の部分矯正と奥歯を含む全体矯正の2種類があるからです。部分矯正の場合は、全体矯正と比べると治療期間が短く、費用も安く抑えられる傾向があります。

1-2. 治療例ごとの治療期間の目安

1-2-1. 前歯12~20本を中心とした治療の場合

① 治療期間/2ヶ月~1年6ヶ月程度

② 料金/約20~45万円

1-2-2. 奥歯を含む全体が治療範囲の場合

① 治療期間/1~3年程度

② 料金/約40~100万円

2. マウスピース矯正の期間と通院回数について

歯並びの矯正治療では、矯正期間だけでなく、来院回数も気になるポイントです。ここでは、それらについて解説します。

2-1. 部分矯正と全体矯正で治療期間は変わる

マウスピース矯正の治療期間は、部分矯正と全体矯正で治療期間が異なります。その理由は、治療範囲とマウスピースの枚数が異なるからです。

以下に、部分矯正と全体矯正で使用するマウスピースの枚数を記します。

① 部分矯正の場合/14~20枚

② 全体矯正の場合/30~90枚

部分矯正も全体矯正も、マウスピースを交換するタイミングは約7日ごとで同じです。ここで気をつけなければならないのは、部分矯正で治療ができる症例は限定されるという点です。

部分矯正で治療できる症例としては、以下が挙げられます。

① 軽度の出っ歯

② 軽度の叢生(そうせい)/歯が部分的に重なっている状態

③ 軽度の空隙(くうげき)/すきっ歯のこと

④ 軽度の前歯のねじれ

2-2. 治療期間を決める要素とは

マウスピース矯正では、その治療期間を決める要素がいくつかあります。ここでは、それらについて解説します。

2-2-1. 抜歯があるかどうか

抜歯は、マウスピース矯正の治療期間を大きく左右します。なぜなら、抜歯が必要な症例の場合、歯を動かす距離が長くなるので治療期間も長くなるのです。抜歯は、歯をおさめるためのスペースが足りない場合に行います。

2-2-2. 歯の重なりが大きい場合

歯の重なりが大きいと、歯を大きく移動させる必要があります。この症例の場合、治療期間が長くなる傾向があります。逆に歯を並べるスペースがある状態で、前歯1本の出っ歯を治す場合、短期間の治療で済みます。

2-2-3. 高年齢は歯が動くのに時間がかかる

一般的に、子供よりも成人の方が、骨の代謝が悪い傾向があります。そのため、高年齢の方は歯が動くのに時間がかかります。

2-3. マウスピース矯正の来院回数について

マウスピース矯正治療期間中の来院回数は、一般的に2~3ヶ月に1度です。例えばインビザラインの場合、以下の流れになります。

2-3-1. 1回目の来院

① 型取り

② 3Dによる治療計画や費用、治療期間を確認する

③ 患者さんのマウスピースの作成を米国アライン・テクノロジーに発注する

2-3-2. 2回目の来院

① 患者さんに虫歯や歯周病がないかを確認する

② 虫歯や歯周病がない場合、マウスピースの装着を開始する

  同時に全てのマウスピースを受け取る

2-3-3. 3回目以降の来院/1~3年

① 歯科医師が患者さんをチェックする

  初期は月に1回程度、その後は2~3ヶ月に1回程度

2-3-4. 治療完了後の来院/1~3年

① 歯の後戻りを防止するために、保定装置を装着する

3. マウスピース矯正の治療期間が長引く原因とその対策

マウスピース矯正の治療期間が長引くのには、原因があります。ここでは、主な原因と対策について解説します。

3-1. マウスピースの装着時間を守っていない

マウスピース矯正のマウスピースは、1日20~22時間装着することを前提に作成されています。食事や歯磨きの時は取り外しできますが、装着時間が守られないと治療期間が延びる原因になります。装着時間を守ることが、治療プラン通りに成果を出す大切なポイントです。

3-2. マウスピースの交換時期を守っていない

マウスピースは、一定の期間が経過すると次の段階のマウスピースに交換する必要があります。

マウスピースの交換は、患者さんご自身でする必要があります。カレンダーに印をつけたりアプリを活用するなどして、交換する日を忘れないようにしましょう。

3-3. 治療中に虫歯・歯周病になってしまった

マウスピース矯正を行う前に虫歯や歯周病が見つかった場合、虫歯や歯周病の治療を先に行います。また矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまった場合、それらの治療を優先して行います。そういった治療を行うと矯正治療は一時的に中断され、治療期間は長引きます。

そうならないためには、普段から口内ケアをしっかりしておきましょう。

3-4. マウスピースを紛失・破損してしまった

治療期間中に、マウスピースを紛失・破損してしまうことがあります。例えばマウスピースが破損したり、変形した場合、そのまま放置してはいけません。

そういった不具合のあるマウスピースを使い続けると、計画通りに歯が動かないリスクがあります。その結果、治療期間が長引く可能性があります。

こういった事態になった場合の対策としては、次の通院を待たずに、早めに歯科医院に連絡することです。そこで、対処法を確認しましょう。

4. マウスピース矯正期間を短縮するためのコツ

ここでは、マウスピース矯正期間を短縮するためのコツについて解説します。

4-1. マウスピースを付け忘れないように注意する

マウスピースは、自分自身で取り外しができます。そのため、取り外したまま付け忘れてしまうことがあります。例えばマウスピースを付け忘れたまま眠ってしまうと、必要な装着時間を守れなくなります。

治療期間を長引かせないためには、装着時間を遵守しましょう。

4-2. リテーナー(保定装置)を装着する

マウスピース矯正の終了後に、リテーナーを使わずに放置してしまうことがあります。すると、歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」という現象が起こる可能性があります。そうならないためには、一定期間はリテーナーを使って歯並びを固定しましょう。

4-3. 担当歯科医の指示に従う

マウスピースの矯正期間中には、症例によって担当歯科医から指示が出ることがあります。そういった指示は、患者さんの症例に合わせて、治療を促進させるためのものです。担当歯科医の指示には、必ず従うようにしましょう。

5. 他の矯正方法とマウスピース矯正の期間の比較

以下に、治療方法別の治療期間の比較を記します。

① インビザライン(マウスピース)の治療期間/1年~2年程度

② キレイライン(マウスピース)の治療期間/5ヶ月~1年3ヶ月

③ ワイヤー矯正(表)の治療期間/1年~3年程度

④ ワイヤー矯正(裏)の治療期間/1年~3年程度

6. ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どっちのほうが時間がかかる?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正とでは、ワイヤー矯正治療の方が比較的早く終わることができます。一番大きな理由としては、ワイヤーの機械的な力で強制的に歯を移動させることができるからです。

ただしワイヤー矯正の場合は、かなり強い力で歯を動かすので、治療後に痛みを生じやすいという特徴があります。また、快適に食事をとりにくいといった面もあります。

7. マウスピース矯正の期間についてのまとめ

マウスピース矯正の治療期間の平均は、2年程度です。また治療期間の目安としては、2ヶ月~3年程度を考えておくといいでしょう。

この期間の差は、部分矯正か全体矯正のどちらを選択するかで大きく変わってきます。また1日20~22時間のマウスピースの装着時間を守ることも、治療期間が変わる重要なポイントです。それ以外にも虫歯や歯周病、マウスピースの破損や紛失など、様々な要因があります。

一番大切なことは、治療前にこういったポイントを理解しておくことです。そうすることで、失敗することを防ぐことができます。歯の矯正治療は自由診療で保険がきかず、高額な費用がかかります。

だからこそ、できるだけ短期間で無駄な費用がかからない効率的な治療を実現する必要があります。

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