インビザラインの交換を勝手に早めることはできる?失敗しない交換日数や矯正期間、早める方法について

インビザライン 勝手に早める

ピュアリオ歯科・矯正歯科スタッフです。
透明のマウスピースで目立たずに矯正できる、インビザライン矯正。

インビザラインは、マウスピースまたは「アライナーと呼ばれるマウスピース」を矯正装置として利用し、次の段階のものに交換することで歯列不正を改善していきます。
さらにインビザラインでは、マウスピースを一定の間隔で定期的に交換するように治療計画が立てられています。

1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを交換して使っていくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。

矯正が終了までに使用するマウスピースの枚数は、数枚~数十枚(なかには100枚以上)まで、患者様の歯並びによって変わってきます。治療期間も、軽度~中度の歯並びの方で数か月~2年程度、重度な方なら3~5年などと患者様によって異なります。

最近、「マウスピース交換のペースを自分で早めて、より短い治療期間で矯正を終わらせることができるのではないか?」という質問をいただくことがあります。

今回は、インビザラインの交換を勝手に早めることはできるのか?
また、失敗しない交換日数や治療期間、交換を早める方法について一般的な解説をします。この記事を読むことで、マウスピースの交換日数や交換を早める方法などについて理解を深めていただけますと幸いです。
またインビザラインはどのクリニックでも同じ治療期間で終わることはありません。
通院回数を減らし短期間できれいな歯並びめ目指したい方はお気軽に当院のカウンセリングへお越しください。

インビザラインの交換を勝手に早めることはできる?

インビザライン 勝手に早める

インビザライン矯正では、1~2週間ごとに1枚のペースで、少しずつ形の異なる新しいマウスピースに交換していきます。

すこしでも早く綺麗になりたい!という気持ちから、「マウスピースの交換を勝手に早めても大丈夫ですか?」という質問をいただくことがありますが、ドクターへ相談せずに自己判断で交換ペースを早めてしまうのは危険です。

実際のところ、順調に歯が動いてさえいれば、多少早めに交換をしても次のマウスピースがすんなりと嵌まることもあります。

ただ、嵌まったとしても歯や歯槽骨には無理な力がかかってしまい、ダメージを与えてしまう可能性があります。

もともとの歯並びや年齢などによって個人差はありますが、矯正治療で歯を動かせる距離は、1ヶ月で最大およそ1mm程度です。

勝手にマウスピースの交換を早めたからといって、その分早く歯を動かせるわけではなく、歯や歯槽骨に過度な負担をかけてしまうことになります。

基本的には、最初に決められた交換ペースを守りましょう。

インビザラインの交換を勝手に早める インビザラインのマウスピース交換日数について

インビザラインの交換を勝手に早める インビザラインのマウスピース交換日数について

インビザラインの交換日数を勝手に早めてしまうのが危険だということはおわかりいただけたかと思います。

では、そもそも本来はどれくらいの交換ペースであれば歯や歯槽骨に無理な力をかけずに、治療を進めていくことができるのでしょうか?

これはクリニックによって異なりますが、1~2週間で交換としているクリニックが一般的です。

マウスピースの装着時間が短くなってしまったときや、当初の予想よりも歯の動きに遅れが出ている場合には、交換ペースをよりゆっくりに調整することが必要なこともあります。

インビザラインの交換を勝手に早める インビザラインの矯正治療の期間について

インビザラインの交換を勝手に早める インビザラインの矯正治療の期間について

インビザライン矯正の治療期間は、歯並びや治療計画によって変わります。

治療期間は歯並びによって異なる

軽度~中度の歯並びなら最短3ヵ月~2年程度、重度の歯並びなら3~5年程度まで、大きく幅があります。

自分の歯並びならどの程度の治療期間になるのか、まずはクリニックに相談してみましょう。

ただし、治療期間が当初の予定よりも大幅に延びてしまうケースも非常に多いため、注意が必要です。

インビザラインの治療期間が延びてしまう2つの理由

1.マウスピースの装着時間や交換ペースを守っていない

インビザライン矯正の治療計画は、1日20時間以上マウスピースを装着すること、また、マウスピースの交換ペースを守ることを前提につくられています。

ご自身の判断で勝手にマウスピースの装着時間を短くしたり、交換ペースを早めてしまうと歯が計画通りに動かず、治療期間の延長につながってしまうことがあります。

2.治療計画(シミュレーション)が不十分である

患者様がマウスピースの装着時間や交換ペースを守っていても、治療期間が延びてしまうケースはあります。

その大きな理由のひとつが、多くの歯科クリニックでは、治療計画として、コンピュータによって自動作成されたシミュレーションが使われていることです。これでは、ドクターが患者様の歯1本1本を分析して作ったシミュレーションではないため、見立てが甘く、歯がその通りに動かないことがほとんどです。

すると、途中で治療計画の組み直しやマウスピースの作り直しが何度も発生してしまい、治療期間が延びてしまうことにつながるのです。

そのため、ワイヤー矯正よりも早い(治療期間が短い)と言われているマウスピース矯正でも、結果としてワイヤーと同じかそれ以上の期間がかかってしまったケースも多くみられます。

なかには、最初に伝えられていた治療期間の倍以上かかってしまうケースも少なくありません。1年と言われていたのに2年かかった、2年と言われていたのに5年かかった…といった具合です。

治療期間が延びることを防ぐには

治療期間が延びることを防ぐには、まず、マウスピースの装着時間と交換ペースをしっかりと守ることが大切です。

さらに、できる限り歯の動きの遅れや誤差を最小限に抑えられるように、治療計画として自動作成のシミュレーションではなく、しっかりとドクターが分析した上でできる限り正確なシミュレーションを作成しているクリニックを選ぶことが重要です。

インビザラインの交換を勝手に早める インビザラインのマウスピース交換を早める方法はある?

インビザラインの交換を勝手に早める インビザラインのマウスピース交換を早める方法はある?

マウスピースの交換は1~2週間に1枚のペースが基本で、交換を勝手に早めることは歯や歯槽骨に無理な力をかけてしまい危険なため、基本的には避けることがベストです。

ただ、ご結婚式や大切なイベントの日が決まっていて、それまでにできる限り矯正を終えたい!という方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、交換ペースを早めても問題がないか、あらかじめドクターに相談しておきましょう。

マウスピース交換を早める際に気をつけること

ドクターの判断でマウスピースの交換を早められることになった場合でも、下記の点には気をつけましょう。

1. 装着時間は必ず守る

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが必須です。

治療計画も、1日20時間以上の装着を守ることを前提につくられています。

通常の1~2週間ごとのマウスピース交換であっても、装着時間が足りないと、歯が治療計画通りに動かないため、次のマウスピースが嵌まらないということはよくあります。

交換ペースを早める場合はなおさら、装着時間をしっかりと厳守しなければ歯は予定通りに動きません。20時間以上かつ、なるべく長い時間装着するようにしましょう。

2. チューイーを使用する

インビザライン矯正では、歯にしっかりとマウスピースがフィットしていないと、歯が計画通りに動いてくれません。

そのために、マウスピース装着の際に「チューイー」という器具を噛みこんで、しっかりとマウスピースをフィットさせる必要があります。

通常のマウスピースの交換ペースでもチューイーを噛むことは大切ですが、交換ペースを早める場合はなおさら、チューイーをしっかりと使って装着することを意識しましょう。

▼マウスピース矯正(インビザライン)に必要な「チューイー」とは?
https://purerio.tokyo/media/chewy/

インビザラインの交換を勝手に早める まとめ

インビザライン矯正では、マウスピースの交換ペースは1~2週間ごとに1枚が基本です。

早く矯正を終わりたいからといって、自分でマウスピースの交換ペースを早めることは、歯や歯を支える骨に過度な負担がかかってしまうため、危険です。基本的には交換ペースを守りましょう。

ただ、結婚式や大事なイベントのためにできるだけ早く矯正を終わりたいという方も中にはいらっしゃいます。

個人差がありますが、歯並びの程度や歯の動きやすさによっては、ドクターの判断でマウスピースの交換ペースを早めることが可能なケースもないわけではありません。

当院では、お急ぎの患者様にはドクターの判断の上で交換ペースを早めた治療計画をお作りするなど、できる限り柔軟にご対応させていただいております。

ご相談は無料で行なっておりますので、まずはお気軽に無料カウンセリングにお越しください。

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監修歯科医師


6年連続 インビザライン ブラック・ダイヤモンド認定
医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明

経歴

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。