インビザラインのアライナーとは?チューイーの使い方やお手入れ方法、トラブル対処法について

インビザラインとは?

インビザライン矯正について書かれたサイトで目にする「アライナー」という言葉。

むずかしい専門用語のように聞こえますが、アライナーとはずばり、インビザライン矯正に使う透明の「マウスピース」のことです。

一般的には「マウスピース」と呼ばれることがほとんどで、「アライナー」はどちらかというと歯科クリニック関係者や業者の間で使われることが多い呼び方ですが、意味としては同じものです。

この記事ではまず、アライナー(=マウスピース)について、どんな仕組みで歯並びを動かしていくのか、どのように使用するのかなど、解説していきます。アライナー(=マウスピース)矯正をお考えの方はご参考にしてみてくださいね。

インビザラインのアライナーとは?

インビザラインのアライナーとは、インビザライン矯正で使う透明のマウスピース型矯正装置=マウスピースのことです。

インビザライン矯正が始まる前に患者様の歯並びの変化をシミュレーションし、そのシミュレーションの動きに合わせて、0.1mm単位でほんのわずかに形の異なるアライナーを複数枚まとめて作成します。

そして、それらのアライナーを患者様が自分で数日~1週間ごとに1枚ずつ交換していくことで、少しずつ歯を動かしていくという仕組みです。

アライナー矯正には、従来のワイヤー矯正にはなかったメリットが多くあります。

①透明で目立ちくにい

インビザラインのアライナーは透明で目立ちにくいため、矯正していることを他人に気づかれにくいというメリットがあります。

②お口の中を清潔に保てて健康的

従来のワイヤー矯正は、24時間ずっとワイヤー装置を着けた状態のため、歯磨きがしづらく、フロス(糸ようじ)等も使えないことから、食べかすが取りきれずに口の中が不衛生になりがちです。それによって、虫歯や歯周病が進んでしまうリスクがあります。

一方で、インビザラインのアライナーは取り外しができるため、十分に歯磨きやフロスを使ってのケアができ、お口の中を清潔で健康な状態に保つことができます。

③歯並びの変化をシミュレーションで見ることができる

従来のワイヤー矯正では、矯正後の歯並びは実際に矯正が終わるまで見ることはできません。そのため、患者様がイメージしている歯並びと、ドクターがイメージしている歯並びとに差があり、矯正が終わったときに「イメージした歯並びと違っていた」「もっと改善できると思っていた」など、仕上がりに満足されないケースも多々あります。

インビザライン矯正では、まず最初に患者様の歯並びの変化のシミュレーションを作成します。そのため、患者様とドクターとの間で矯正後の歯並びを視覚的に共有することができます。

さらに、矯正の途中でも通院の度に最初のシミュレーション通りに歯がしっかりと動いているかどうかを確認しながら治療を進めていきます。

患者様とドクターとが同じゴールを目指して治療を進められるため、安心感があることは大きなメリットです。

インビザラインのアライナーを取り付けるチューイーの正しい使い方

インビザライン矯正で歯を動かしていくためには、アライナーをただ装着するだけでなく、アライナーが浮いてしまうことなくしっかりと歯にフィットしていることが大切です。

アライナーが浮いていると、歯を動かすために必要な力がかからないため、歯は理想通りに動いていきません。

そこで登場するのが「チューイー」です。チューイーは、咬むだけで確実にアライナーと歯をフィットさせることができる器具です。

英語では「chewie」と書き、「噛む」という意味があります。

弾力性のあるシリコンでできていて、ロール状のチューブ型の器具です。最近では、フレーバー付きや棒付きのチューイーもあります。

チューイーの使い方は簡単で、ただ咬むだけです。

アライナーを上下に装着したあと、まずはチューイーを前歯で数回咬みこんで、前歯のマウスピースをしっかりとはめ込みます。チューイーを前歯で咬み切るように、思い切り咬むことがポイントです。次に前歯の隣の歯で数回咬み、最後は奥歯で数回咬んで、マウスピースを全体的にしっかりと密着させます。

特に、新しいアライナーに交換した直後は、今の歯並びと新しいアライナーの形状とにまだギャップがあり浮きやすいので、チューイーを咬んでフィットさせることがより重要になります。

アライナーとチューイーを合わせて使うことで、理想の歯並びに向かってしっかりと歯を動かすことができるのです。

インビザラインのアライナーのお手入れの方法

アライナーはお口の中に入れるものですので、清潔に保つことがとても大切です。

とはいえ、数日~1週間ほどで交換していくため、極端に汚れることはまずありません。基本的には、外したときにサッと水洗いするだけで十分です。

もし着色や汚れが気になった場合は、歯ブラシで軽くブラッシングするだけでほとんどの汚れはとれます。アライナーが変形しないようにそっと磨く程度にしてくださいね。

それでも気になる方は、アライナー専用の洗浄剤を使うとより綺麗にケアができます。歯科やドラッグストアで数百円程度から購入できますので、活用してみてくださいね。

たまに、汚れをしっかり落としたいからとアライナーをお湯で洗ったり、熱湯に入れて煮沸消毒しようとする方がいらっしゃいますが、アライナーは熱に弱いため、変形して使えなくなってしまいます。水や洗浄剤でのケアで十分に綺麗になるので、絶対に避けましょう。

また、アライナーは持ち運び中に割れてしまったり、なくしてしまうケースもあります。外出先で外した際には、必ず専用のケースに入れて保管するようにしましょう。

特に、外食時に専用ケースに入れずにティッシュに包んでおいたら間違えて捨ててしまったり、ポケットやバッグに入れていたら割れてしまったというケースが目立ちます。アライナーが使えなくなると、せっかくがんばって進めてきた矯正治療がストップしてしまうこともあるので、大切に扱ってくださいね。

インビザラインのアライナーが浮く原因と対処法

インビザライン矯正では、治療が進んでいくうちに、アライナーがしっかり歯に嵌まらずに浮いてくることがあります。

アライナーが浮いてきたように感じる方へ、その原因や対処法について徹底解説します。

①「アライナーが浮く」とはどんな状態?

インビザラインのアライナーと歯の間に隙間ができることを「アンフィット」と呼びます。よくあるパターンについて説明していきます。

・アライナーが浮いて見える

初めてアライナーを装着したときや、新しい形のアライナーに交換したばかりのときには、歯の先端よりも0.5mmほどマウスピースが浮いて見えることがあります。まだ歯がアライナーの形に沿って動いていないため、しっかりと深く嵌まっていないことが原因です。

歯が動いてくれば徐々にぴったりと嵌まるようになるので、基本的には心配する必要はありません。

ただ、もしアライナーの装着期間の後半になっても浮いているように見える場合は、アライナーに問題があるか、歯が計画通りに動いていない可能性があります。

また、歯を動かすために歯の表面につけるアタッチメントを審美的な理由やクリニックの都合で付けていない場合は、アライナーをフィットさせる力が弱くなるため、より浮きやすくなります。

・アライナーが奥歯だけ浮く

前歯の方はしっかりと嵌まっていても、奥歯だけマウスピースがプカプカと浮くことがあります。奥歯は高さが低く、また大きく動かす必要がないことも多いので、歯を動かすために歯の表面につけるアタッチメントを奥歯には着けないケースが多々あります。そのため、前の方の歯に比べて、奥歯はアライナーがぴったりと嵌まりづらい傾向にあるのです。

でも、前の方の歯にはしっかりと嵌まっていて、特に痛みもない場合は、治療上、特に問題がないことがほとんどです。それでも気になる場合はクリニックに相談してみましょう。

②アライナーが浮くその他の原因

上記以外には、アライナーが浮く原因には以下のようなものがあります。

・装着時間が足りていない

インビザライン矯正のアライナーは、1日20時間以上の装着が必要です。装着時間を守れない日がつづくと歯が計画通りに動かないため、マウスピースがしっかりと嵌まらなくなってしまうことがあります。

どうしても装着時間が短くなってしまったときは、指定通りの日数ではまだ歯が動ききっていない可能性があるため、ひとつ前のマウスピースに戻ってみて、数日たってから次のマウスピースに交換してみてください。

・マウスピースが変形している

アライナーは柔らかく弾性のある素材でできているため、何度も取り外しをしたり、過度に歯ブラシなどで磨くことによって、変形してしまうことがあります。変形したマウスピースはぴったりと嵌らないため、変形しないよう丁寧に扱うことが大切です。

・シミュレーションと実際の歯の動きに誤差が出ている

インビザライン矯正では、治療前に歯並びの動きのシミュレーションをもとにしてマウスピースを作成しますが、治療の途中で、シミュレーションと実際の歯の動きに少なからず誤差が出てきます。

多少の誤差なら問題ありませんが、歯の移動量が多かったり、歯の捻りを解消するなどの複雑な動かし方をしている場合は誤差が大きくなりやすく、マウスピースが浮いてくることがあります。

違和感を感じたら、早めにクリニックに相談しましょう。必要に応じて、マウスピースを加工したり、作り直すなどの対応をしてくれます。

インビザラインのアライナーがはまらない原因と対処法

インビザライン矯正の途中で、アライナーがはまらない、はまりづらいと感じることがあります。

これは、治療を進めていくと、治療前に作成したシミュレーションと実際の歯の動きに少なからず誤差(ズレ)が出てくるためです。

歯を動かしていく中で、多少の誤差が出ることは前提のため、少しはまりづらいと感じる程度では治療上は問題がないことも多いのですが、患者様にとっては、「計画通りに歯並びが動いていないのではないか?」「アライナーに不備があったのではないか?」と不安になってしまいますよね。

そこで、アライナーがはまらない、はまりづらくて心配な方へ、よくある原因と対処法について解説いたします。

①アライナーがはまりづらい原因と対処法(使用方法で改善ができる場合)

アライナーがはまりづらい原因は使用方法にある場合もあり、患者様自身で改善できる可能性もあります。

・アライナーの使用時間が短い

アライナーは1日20時間以上の装着が必須です。装着時間を守っていないと、歯が計画通りに動かないため、アライナーの形状と歯並びとに差ができて、はまりづらくなってしまいます。

使用時間が短くなってしまったときは、アライナーの形状に沿って歯が動ききるまで日数がかかることがあるので、次のアライナーに交換するのを数日後ろ倒しにして調整してみてください。

・アライナーを取り外す回数が多い

アライナーは食事と歯磨きのときに取り外しますが、必要以上に取り外しの回数が多くなると、アライナーが変形し、はまりづらくなってしまいます。

変形したアライナーは、歯を動かせる力も弱くなってしまいます。どうしても取り外しの回数が多くなってしまう場合は、奥歯側からゆっくりと外して丁寧に扱いましょう。

・チューイーを使用していない

アライナーはただ装着するだけでなく、浮くことなくきっちりと歯にフィットしていることが大切です。

アライナーが浮いていると、歯を動かすために必要な力がかからないため、歯は理想通りに動かず、はまりづらくなってしまいます。

チューイーは、咬むだけで確実にアライナーと歯をフィットさせることができる、ロール状のシリコンの器具です。特にアライナーを交換後すぐは、チューイーをよく噛みこんで歯にフィットさせましょう。

チューイーをなくしてしまったり、旅行や外出先でチューイーを忘れてしまったときは、タオル、キッチンペーパー、ティッシュなどを丸めたり折りたたんだりして一時的に代用することも可能です。

(ただし、マウスピースや歯を傷めてしまう可能性もあるので、あくまで一時的な使用にとどめましょう)

・アライナーの番号を間違って使っている

アライナーは複数枚まとめて渡されますが、使用する順番に番号がついた袋に入っています。交換時、アライナーがはまりづらいと思ったら、使用する順番を間違えていた、ということもよくあります。

番号を1つ飛ばしてしまっただけでもアライナーの形状は大きく異なることもあり、はまりづらいと感じるものです。番号が合っているか、いま一度確認しましょう。

②アライナーがはまりづらい原因と対処法(治療上の問題の場合)

装着時間や使用方法をしっかり守っていても、アライナーがはまりづらくなってくることはあります。

多くの場合は、治療前に作成したシミュレーションと実際の歯の動きに少なからず誤差(ズレ)が生じるためで、多少のズレならば治療上は問題ありません。とはいえ、患者様自身では判断がむずかしく不安を感じるものですので、少しでも違和感を感じたら、必ずクリニックに相談しましょう。

特に大きなズレが生じやすいのは以下のようなケースです。

・アライナーがはまりにくい歯の形をしている

歯の形には個人差がありますが、小さな歯(矮小歯)や高さの低い歯(特に奥歯)などは、アライナーがすっぽりとはまりにくい場合があります。

そうした歯は面積が小さいためにアタッチメントを着けられないことも多いため、なおさらはまりづらく、歯が動きにくくなっています。

全体的にしっかりとはまっていれば、一部はまりづらい歯があったとしても次の来院時に調整ができることも多いのですが、もしかしたら想定以上に大きな誤差が出ている可能性もあるので、クリニックに相談してみましょう。

・歯の移動量や複雑な動きが多い

歯の移動量が多かったり、歯のひねりを治すなどの複雑な歯の動きが必要な場合は、その分、治療期間も長くなり、シミュレーションと実際の歯の動きに大きなズレが生じる可能性が高くなります。毎日、装着時間や使用方法を守っていてもズレは生じます。

移動量が多い場合は、ズレが大きく生じることはめずらしくないことですので、遠慮なくクリニックに相談しましょう。

インビザラインのアライナーが作り直しになる原因

インビザライン矯正では、治療前につくったシミュレーションに合わせて複数枚のマウスピースをまとめて作成します。

しかしながら、治療を進めていく中で、シミュレーションと実際の歯の動きには少なからず誤差(ズレ)が出てくるものです。

誤差が大きく出てしまうと、途中で何度もアライナーを作り直す必要が出てきます。

そうなると、アライナーの作成には日数がかかるため、治療が一時ストップしてしまう上、治療期間も延びてしまいます。

結果、1年で治ると言われていた治療が2年になったり、2年と言われていた治療が4年になったりと、当初の予定の倍以上の期間を要するケースが目立ちます。中には、何度も作り直しを繰り返しても、なかなか治療完了のめどが立たず、いつまでも治療が終わらないケースもあるようです。

治療が長引けば長引くほど、その分アライナーを長く使用する患者様のご負担は増え、治療のモチベーションも下がってしまいます。

できる限り誤差を少なくして、患者様がスムーズに治療を終えられるようにすることがドクターの本来の仕事です。

①アライナーの作り直しが必要になる原因

アライナーの作り直しが必要になる原因は、ほとんどが「歯がシミュレーション通りに動いていないため」です。

インビザライン矯正では、治療前につくったシミュレーションに合わせて複数枚のマウスピースをまとめて作成しますが、シミュレーションと実際の歯の動きには、途中で必ず多少の誤差が出てきます。

この誤差が大きくなると、途中で何度もアライナーの作り直しが発生してしまい、結果として治療期間が大幅に延びてしまいます。

誤差が出てしまう大きな原因は、多くのクリニックではシミュレーションをコンピュータで自動作成していることにあります。

近年は歯科医療の最新技術によって、患者様の歯並びをデジタルで型取り(3Dスキャンといいます)したデータをソフトウエア上に取り込むだけで、コンピュータが歯の動きを予測し、自動的にシミュレーションを作成してくれます。

ただ、最新技術といえば聞こえは良いかもしれませんが、自動作成されたシミュレーションはあくまで簡易的なもので、正確性には欠けています。

その理由は、自動作成のシミュレーションには

・歯の根っこや骨(歯槽骨)の状態が反映されていないこと

・過去の患者様の平均的な歯の動きをもとに予測されたものであり、その患者様に合わせて作られたものではないこと

にあります。

②アライナーの作り直しを防ぐ方法

本来、アライナーの作り直しが過度に発生しないよう、シミュレーションと実際の歯の動きとの誤差を最小限に抑えることがドクターには求められます。

では、どうしたらシミュレーションをより正確なものにでき、治療の長期化を防ぐことができるのでしょうか?

重要なポイントは3つあります。

1.3次元の精密検査による歯や骨の状態の視覚化

1つ目は、3次元の精密検査によって歯や骨の状態を視覚化することです。

矯正で歯が動くときには、歯の根っこや歯を支える骨(歯槽骨)の移動もともないます。

しかしながら、自動作成のシミュレーションは、患者様の歯並びの型取り(スキャン)データをもとに簡易的につくられただけのもの。

肝心な歯の根っこや骨の状態は、まったく反映されていません。

そのため、現実的には無理のある動きがシミュレーションされており、その通りに歯が動かず、治療途中でアライナーを何度も作り直すことなってしまうのです。

それを防ぐためには、スキャンで歯並びの型取りをするだけではなく、3次元の精密検査によって、しっかりと患者様の歯の根っこ(歯根)や歯槽骨の状態までをも視覚化することが大切です。

2.ドクターの分析の上でシミュレーションを作ること

2つ目は、コンピュータの自動作成に頼らず、ドクター自らが患者様の状態を分析し、シミュレーションを作成することです。

3次元の精密検査による歯の根っこや歯槽骨のデータがあれば、患者様が今の歯並びになっている原因や、その患者様にとって適切で安全な歯の動かし方を、ドクターがしっかりと分析することができます。

すると、歯の型取り(スキャン)のデータだけを元にした簡易的な自動作成のシミュレーションとは違い、より正確で、その患者様に合った効果的な歯の動かし方をシミュレーションすることができます。

結果、治療中に大きな誤差が出てしまうことをできるだけ避けて、アライナーの作り直しを最小限に抑えることができるのです。

3.最初に大量のアライナーを作らないこと

インビザライン矯正のシミュレーションは、治療期間が1年~2年程度の想定となることが一般的です。しかしながら、結果的にはその2倍以上の期間がかかることも少なくありません。

多くのクリニックでは、治療開始の段階で、自動作成されたシミュレーションをもとに、治療終了までに使うアライナーを一度にまとめて作成して患者様に渡しています。

1~2年分、枚数にして30~80枚ほどのアライナーが出来上がります。

治療終了までのアライナーを一度に受け取れるというのは、一見、効率がよく聞こえます。

しかしながら、アライナーを1枚1枚進めていくうちに、シミュレーションと実際の歯の動きには必ず誤差は出るものです。特に、自動作成のシミュレーションを使っていればなおさらです。

そのため、最初にまとめて作るアライナーの枚数が多ければ多いほど、治療の途中で大きな誤差が積み重なっていくことになってしまいます。

結果、治療を何度も中断し、アライナーを作り直すことによって治療期間が大幅に延びてしまうのです。

これを防ぐためには、最初に作成するアライナーはあくまで大きな誤差が出ない程度の枚数にとどめることが大切です。多すぎない適切な枚数で治療をスタートし、すべてしっかりと使い切ったタイミングで実際の歯並びの変化をスキャンして次のステージのシミュレーションを作成すれば、より正確に治療を進めることができます。

あらかじめ、適切な枚数ずつ、何回かのステージに分けて治療を計画しているクリニックなら、患者様にはじめにお伝えする治療期間もより正確なものになります。

最初にどれだけ大量のアライナーを用意しても、何度もアライナーの作り直しが必要となっては意味がありません。

適切な枚数ずつ、より確実にアライナーの作成を進めてくれるクリニックを選びましょう。

③アライナーの作り直しにかかる期間と費用

実際に、アライナーが作り直しになるとどれくらいの期間や費用がかかるのでしょうか。

アライナーを作り直すには、再度歯並びのスキャンをしてシミュレーションを作り直してから発注するため、1ヶ月程度の日数がかかることがほとんどです。

新しいアライナーが届くまでの間は、直前のアライナーを装着して過ごすことになります。

その間、歯の動きはストップしてしまうので、何度も作り直しを繰り返していると治療期間は大幅に延びてしまうことになります。

また、作り直しにかかる追加費用はクリニックによって異なります。

追加費用がかからないクリニックもあれば、10,000~20,000円程度の追加費用がかかるクリニックもあります。

後でトラブルにならないためにも、治療開始前にアライナーの作り直しにかかわる追加費用の有無は必ず聞いておきましょう。

「アライナー(マウスピース)の枚数無制限」は本当にお得なのか?

「アライナー(マウスピース)の枚数無制限」を宣伝文句にしているクリニックがあります。

アライナーが何度作り直しになっても追加費用がかからないということで、一見、患者様にとっては安心できるように感じられます。

ですが、そもそもシミュレーションと実際の歯の動きに大きな誤差が出なければ、アライナーを何度も作り直す必要はありません。

「アライナーの枚数無制限」は、アライナーを何枚も作り直すことが前提の宣伝文句です。

どんなに追加費用がかからなくとも、何度もアライナーの作り直しが必要となり、その都度来院しなければならず、治療期間も大幅に延びてしまうのなら、患者様の負担はとても大きなものになります。

はじめから、より正確にシミュレーションを作ってくれるクリニックを選んだ方が過度にアライナーを作り直す必要もなくスムーズに治療が進み、患者様にとってメリットが大きいでしょう。

インビザラインのアライナーまとめ

アライナーとは何なのか、またその使い方や注意点について、ご参考になりましたでしょうか?

アライナーは、ドクターの技術やシミュレーションの精度によっては治療途中で何度も作り直しが必要となり、治療期間が予想外に延びてしまい、患者様へのご負担が大きくなってしまうことも多々あります。

当院では、患者様ができる限りスムーズに理想の歯並びへ近づけることを大切に考え、より正確に治療が進められるシステムに力を入れています。その上でもっとも重要となるシミュレーションは、患者様おひとりおひとりに合わせて必ず院長が責任をもってお作りさせていただいております。

歯並びでお悩みの方は、お気軽に無料のカウンセリングにお越しくださいね。

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監修歯科医師


6年連続 インビザライン ブラック・ダイヤモンド認定
医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明

経歴

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。