口ゴボとは?自分での確認方法から原因別の治し方を解説!

こんにちは。ピュアリオ歯科・矯正歯科スタッフです。

口ゴボとは、横から見ると口元がボコッと盛り上がっていることです。一般的に横から見た口元は、唇が鼻先とあごを結ぶ線の内側にある状態が理想です。この理想の基準をEラインといいます。

キレイな横顔を目指したい方には、口ゴボは悩みの種といえます。しかし、安心して下さい。口ゴボは治すことはできます。その原因は、歯並びや骨格など様々です。

もしあなが以下のようなことでお悩みでしたら、本記事がお悩みを解決するヒントになるかも
しれません。

横顔に自信が持てず、口元の突出が気になる

自分が口ゴボかどうか、セルフチェックしてみたいけれど、方法がわからない

口ゴボを治したいけれど、どの治療法が自分に合っているのか迷っている

治療にかかる費用や時間が気になり、なかなか一歩を踏み出せない

信頼できるクリニックや医師を探しているが、どこを選べばいいのか困っている

本記事では、口ゴボに関する知識やそれぞれに対応した適切な治療方法をご紹介しますので是非ご一読いただけますと幸いです。

口ゴボについて

まず最初に、口ゴボについて解説します。

1. 口ゴボとはどういう状態?

口ゴボ(くちぼご)は、横から見た時、口元がボコッと盛り上がっている状態です。そのため、外見にコンプレックスを持たれたり、お悩みの方もいらっしゃいます。

鼻先とあごの先を結んだ線は、Eライン(エステティックライン)と呼ばれています。この線よりも上唇と下唇、お口が内側にある状態が理想の横顔といわれています。これは、1954年にアメリカの歯科医師ロバート・リケッツが提唱した美の基準の一つです。

口ゴボは、お口周りがEラインを超えているような場合に使われる名称です。口ゴボの可能性が高いものには、「上顎前突(出っ歯)」や「下顎前突(受け口)」、「上下顎前突」などがあります。これらは、歯並びやかみ合わせが適切ではない状態です。

2. 口ゴボになる原因

2-1. 遺伝とクセが2大要因

口ゴボの原因には、大きく「先天的要因」と「後天的要因」があります。先天的要因とは、遺伝による骨格です。また後天的要因は、幼年期からの指しゃぶりや唇をかむといったクセ、柔らかいものばかり食べる生活習慣などがあります。つまり歯並びやあごの発育への悪影響が、口ゴボの原因です。その結果、不正咬合(ふせいこうごう) になってしまいます。

遺伝とクセ以外の原因としては、鼻や唇の下の皮膚の厚さがあります。またアデノイドの肥大によって口ゴボになるケースもあります。アデノイドとは咽頭扁桃(いんとうへんとう)のことで、このリンパ組織が肥大化した状態がアデノイドの肥大です。

2-2. 不正咬合の割合で一番多いのは叢生

日本人の不正咬合の実態については、厚生労働省が実態調査を行っています。その平成23年の調査によれば、日本人の不正咬合の割合で一番多いのは叢生(そうせい)で44.3%です。次に多いのは上顎前突で、12.9%です。叢生とは、歯があごに入りきれない状態のことです。例えば重なり合ってデコボコになっていたり、ガチャガチャになっている状態です。「乱ぐい歯」ともいいます。

3. 口ゴボのデメリットについて

口ゴボには、様々なデメリットがあります。やはり代表的なのは、外見上の悩みになったり、コンプレックスになるということです。その結果、メンタルに悪影響を及ぼすこともあります。

またお口の構造上の問題として、発音への影響や、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。こういったデメリットを解消できるのが、口ゴボの治療です。「人前に出たくない」といったコンプレックスや、食事による栄養摂取が効率的に改善できます。

4. 口ゴボを自分でチェックする方法

ご自身が口ゴボかどうかをチェックするには、まず人差し指を鼻先とあご先に当てます。このとき、口元が人差し指で押し潰されると感じる場合は、口ゴボの可能性があるといえます。

 原因別の口ゴボの治療方法について

口ゴボを適切に治すには、原因別に対処が安心です。ここではそれぞれについて、詳しく解説します。

1. 軽度の口ゴボ

主に歯並びによる軽度の口ゴボには、マウスピース矯正がおススメです。マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置で歯を動かす新しい矯正方法です。ワイヤーやブラケットを使わないので目立たず、仕事上見た目を気にされる方に向いています。また矯正中にもしっかり歯磨きしたい方や、歯を抜かずに出っ歯を治したい方にもおすすめです。マウスピース矯正の場合、複数のマウスピース矯正メーカーがありますので、実績や信頼できるメーカーを選ぶことも重要です。メーカーによっては対応できる症例が限定的なケースがあります。

マウスピース矯正装置の治療実績が一番多いのが、インビザラインです。例えば矯正治療先進国のアメリカでは、70%以上の歯科医がインビザラインを採用しています。

そのインビザラインの港区唯一のブラックダイヤモンドドクターを保有しているのが、ピュアリオ歯科・矯正歯科です。無料カウンセリングを実施しており、オンライン(Zoom、LINEビデオ通話)にも対応しておりますので、ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。

2. 中度の口ゴボ

マウスピース矯正(インビザライン)については前述の通りですが、中度の口ゴボの場合、ワイヤー矯正を選択される方もいらっしゃいます。ワイヤー矯正には、装置の装着位置によって「表側矯正」「裏側(舌側)矯正」「ハーフリンガル矯正」の3種類があります。

ただし、ワイヤー矯正は痛みを伴うことがあり、また見た目を気にされる方には適していない可能性があります。痛みは、装置を装着してから3~6時間後に始まり、翌日がピークとなることが多いです。その後、痛みは徐々に和らぎ、1週間ほどでほぼなくなると言われています。

中度の口ゴボの場合、マウスピース矯正かワイヤー矯正のどちらを選択するか悩む方も多いですが、十分な経験と技術を持ったドクターであれば、マウスピース矯正(インビザライン)でも十分に治療が可能です。

歯列矯正のカウンセリングに行かれる際は、ワイヤー矯正とインビザライン矯正それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、複数のクリニックで以下のポイントを確認することをお勧めします。

  • 治療実績(症例数や治療完了数)
  • 医院の設備(CTの有無、3Dスキャナーのバージョン)
  • 通院回数や通院頻度
  • 治療期間
  • 歯並びだけでなく総合的な審美性を改善してくれるか
  • 口コミに治療途中のものが多くないか(治療完了している口コミが多いか)

3. 重度の口ゴボ

中度の口ゴボと同様に、重度の口ゴボでお悩みの方も、マウスピース矯正やワイヤー矯正のいずれの矯正方法でも改善が可能です。ただし、前述の通り、マウスピース矯正を選択する場合は、十分な経験と技術を持ったドクターに依頼することが不可欠です。そのため、複数のクリニックでカウンセリングを受け、慎重に比較検討することをお勧めします。

4. 骨格が原因の口ゴボ

骨格のずれなどによる歯の矯正治療だけでは正しいかみ合わせに整えられない場合、外科的矯正治療という方法があります。これはかみ合わせだけでなく、口ゴボのように顔のラインを矯正する場合にも効果的です。

外科矯正とは

外科矯正とは、顎の骨に問題がある場合に、手術によって骨の位置を調整し、理想的な噛み合わせや顔のバランスを整える治療法です。歯列矯正だけでは対応が難しい顎の位置のズレや骨格の不均衡を改善するために行われます。外科的なアプローチと歯列矯正を組み合わせることで、機能的かつ審美的な改善が期待できます。

どのような場合に外科矯正が必要となるか

外科矯正が必要になるケースは、以下のような骨格的な問題が原因である場合です。

口ゴボ(凸出した口元)

上顎や下顎の骨格のバランスが崩れているために、口元が突出している状態。

顎変形症

顎が左右非対称で、顔のバランスが崩れている状態。

噛み合わせ不良

上顎と下顎の位置関係が悪く、歯の噛み合わせが正常でない場合。

顎の後退や前突

顎が前方または後方にずれているために、Eラインや横顔のバランスが悪い場合。

これらの問題は、歯列矯正だけでは改善が難しく、骨格自体の修正が必要となるため、外科矯正が選択されることがあります。

外科矯正のメリット、デメリット

メリット】
劇的な審美改善

顎の位置や顔のバランスが整い、横顔や正面から見た際の顔立ちが改善される。

噛み合わせの正常化

歯の機能が向上し、食事や発音がしやすくなる。

長期的な効果

骨格から根本的に改善するため、安定した結果が得られやすい。

デメリット
手術のリスク

外科手術には出血や感染のリスクが伴う。

回復期間

手術後の腫れや痛みがあり、数週間から数ヶ月の回復期間が必要。

費用

歯列矯正に加え、外科手術の費用もかかるため、全体的な治療費が高額になる。

外科矯正の注意点

外科矯正を行う際には、以下の点に注意が必要です。

適切な診断

治療が必要かどうか、まず専門医による詳細な診断が重要です。骨格の問題を的確に判断し、最適な治療計画を立てることが求められます。

手術後のケア

手術後のケアが重要であり、腫れや痛みを軽減するための処置が必要です。また、矯正装置の調整やリハビリも行われます。

メンタル面の準備

外科矯正は大がかりな治療であり、術前・術後の心構えが必要です。治療期間中に感じる不安やストレスに対するサポートを受けることも大切です。

治療の長期計画

外科矯正は長期的な治療となることが多いため、患者自身が治療のスケジュールや進行状況を理解し、医師と密にコミュニケーションを取ることが求められます。

外科矯正は、骨格的な問題を根本から解決するための有力な手段ですが、十分な情報を得て、慎重に計画を立てることが成功の鍵です。

外科的治療を含む歯列矯正の症例

骨格の問題がEラインに影響を及ぼしている場合、歯列矯正のみでは十分な改善が見込めないことがあります。このような場合、歯列矯正と外科手術を併用することで、理想的な横顔を実現できることがあります。

ピュアリオ歯科・矯正歯科では、外科的治療を含む歯列矯正は非常に高度な技術を要し、国内外でも稀少なケースとなりますが、当院の豊富なマウスピース矯正の実績と技術を活かし、こうした治療が可能となっています。

5. 唇やアデノイド肥大は美容整形

例えば、唇や皮膚が分厚かったり、アデノイドの肥大が原因の口ゴボには、美容整形がおススメです。「口元の出っ張りをなくしたい」「笑顔のときの歯茎が目立つ」「上唇が出ている」といったお悩みの方に向いています。

例えば「上下顎分節骨切り術」」は、口元が出ている症状を改善します。これは上下のあごを後退させるので、通称「セットバック」といわれています。こういった手術は口の中で行うため、外側には傷あとは一切残りません。

また、鼻やあごにシリコン製の人工軟骨を入れる方法もあります。そうすることで、理想的な美しいEラインに近づけることができます。

まとめ

口ゴボは、横顔の美しさを損なう原因となることが多く、その改善には適切な治療が必要です。

この記事では、口ゴボの原因や治療法について詳しく解説しました。軽度から重度までの口ゴボに対応する治療方法や、骨格的な問題が原因の場合には外科矯正が有効であることを説明しました。また、外科矯正のメリットやデメリット、注意点についても触れ、治療を検討する際の参考にしていただける内容となっています。

ピュアリオ歯科・矯正歯科では、外科矯正は行っておりませんが、軽度から重度の口ゴボまでマウスピース矯正(インビザライン)で治療してきた実績が多数あります。

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて沢山の利点がありますが、新しい治療法であるが故にどのクリニックで受けても同じ治療結果になることはありません。

もしあなたが、口ゴボの改善やEラインの改善にご関心があるようでしたら是非こちらの記事もチェックしてみてください。

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監修歯科医師


6年連続 インビザライン ブラック・ダイヤモンド認定
医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明

経歴

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。