治療期間が短いことでも近年人気の高い、インビザライン矯正。
1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを交換して使っていくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。矯正終了までに使用するマウスピースの枚数は、数枚~数十枚まで、患者様によって様々です。
治療期間も、軽度~中度の歯並びの方で数か月~2年程度、重度な方なら2~3年など、歯並び次第で変わってきます。
ただ、インビザライン矯正は見た目の変化がわかりやすいため、治療の途中でも歯並びが変わってきたことを実感できます。
では、実際に何枚目のマウスピースから変化を感じられるようになるのでしょうか?
矯正のモチベーションを上げるためにも、知っておきたいという患者様は多くいらっしゃいます。
この記事でわかること
インビザラインの変化は何枚目から?
インビザライン矯正で歯並びの変化を実感できるのは、何枚目からなのでしょうか?
もちろん、歯並びの変化の感じやすさは、もともとの歯並びや歯の動かし方、患者様の感じ方によって個人差があります。
そのため、あくまで目安となりますが、インビザライン矯正による最初の歯並びの変化は、早ければ4枚目程度から感じられます。
インビザライン矯正では、1~2週間で1枚ずつ、わずかに形の異なるマウスピースに交換していくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。
マウスピース1枚あたりで、0.25mm前後ほど歯を動かすことができます。
※個人差や治療方法によって変わります。
4枚使用すれば最大で約1mmは歯が動くことになるので、その変化に気づかれる患者様も出てくるのです。
ただ、歯並びによっては、1mmだけ歯が動いたとしても、全体の見た目は大きく変わらず変化を感じにくい場合もあります。
多くの患者様が変化を実感できるのは、14枚前後使った頃になります。
1枚につき0.25mm前後ですので、14枚使えば、最大で3.5mm程度、歯が動いたことになります。
インビザラインのごく軽度な歯並びの方向けのプラン(ライトパッケージ)でも、14枚のマウスピースを使うシステムになっています。
インビザラインの変化は何枚目から?
治療効果はいつから実感できる?
インビザライン矯正では、1~2週間で1枚ずつ、わずかに形の異なるマウスピースに交換していくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。
多くの患者様が変化を実感できるのは、マウスピースを14枚前後使った頃です。
期間にすると、最短で14週間(約3ヵ月半程度)ほどで変化を実感できることになります。
マウスピース1枚あたりで0.25mm前後ほど歯を動かすことができるため、14枚使えば、最大で3.5mm程度は歯が動くことになり、変化が目に見えてくるのです。
ただ、歯並びの変化には個人差や治療方法による差がありますので、患者様によっては14週間ではまだ変化が感じにくい場合もあります。
特に、自分では毎日鏡で歯並びを見ているため、最初の歯並びからどの程度変わったのかがわかりづらいものです。
それでも、順調に治療が進んでいれば、クリニックで経過を診てもらう際に最初の歯並びの写真やシミュレーションと見比べてみたら変化を実感できた、という方が多いです。
変化を実感しにくい歯並び
ガタつきの強い歯並び(重度の叢生)の方は、1mm以上歯が動いてもあまり変化を実感できないケースも多々あります。
歯のガタつきを治すためには歯列全体を動かして整えていく必要があり、まずは奥歯から動かすことが一般的であるためです。
変化がわかりやすい前歯はあとから動かすため、最初のうちは歯並びの変化を感じづらいのです。
もし、変化がなかなか感じられず不安な場合は、今はどこの歯を動かしているのか、いつ頃から変化が感じられそうなのかなど、ドクターに相談してみましょう。
ワイヤー矯正よりも変化を実感しやすい?
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて、患者様が歯並びの変化を実感しやすいことも特長です。
ワイヤー型矯正は治療が完了するまでずっと歯の表面にワイヤーとブラケットという装置をつけています。そのため、歯並びの変化が見えづらいのです。
一方、インビザラインでは毎日の歯磨きの際にマウスピースを外して歯並びをしっかりとチェックできるので、変化が感じやすいのです。
インビザラインの変化は何枚目から?
マウスピース矯正1ヶ月の変化はどれくらい?実感できる?
インビザライン矯正を始めて1ヶ月ほどで感じられる変化は、どの程度なのでしょうか?
インビザライン矯正では、1~2週間で1枚ずつ、わずかに形の異なるマウスピースに交換していくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。
マウスピース1枚あたりで0.25mm前後ほど歯を動かすことができるため、1ヶ月経った頃には、0.5~1mmほど歯が動く計算になります。
正直なところ、0.5mm~1mm程度で変化を実感できる方はごく一部です。
微調整程度の移動で歯並びが整うような、ごく軽度な症例ならば1ヶ月でも変化を感じられる方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合、3ヵ月半ほど経った頃に変化を感じられるようになるでしょう。
インビザラインの変化は何枚目から?
インビザラインの交換を勝手に早めることはできる?
インビザライン矯正では、1~2週間ごとに1枚ずつ、新しいマウスピースに交換していきます。
なるべく早く綺麗になりたいという気持ちから、「マウスピースの交換を勝手に早めても大丈夫ですか?」という質問をいただくことがありますが、ドクターへ相談せずに自己判断で交換を早めることはおやめください。
順調に歯が動いていれば、多少早めに交換をしても次のマウスピースがフィットすることも多いのですが、歯や歯槽骨には無理な力がかかってしまい、ダメージを与えてしまう可能性があります。
患者さまの歯並びやご年齢によって個人差はありますが、矯正治療で歯を動かせる距離は、1ヶ月で最大およそ1mm程です。
勝手にマウスピースの交換を早めたからといって、その分早く歯を動かせるわけではなく、歯や歯槽骨に過度な負担をかけてしまうことになりえます。
基本的には、最初に決められた日数での交換を守りましょう。
結婚式やイベントまでに早く矯正を終えたい場合
マウスピースの交換は1~2週間ごとが基本で、それ以上早く交換することは歯や歯槽骨に無理な力をかけてしまい危険です。
ただ、ご結婚式や大切なイベントの日が決まっていて、それまでにどうしても矯正を終えたい!という方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、交換ペースを早めても問題がないか、あらかじめドクターに相談しておきましょう。
当院では、お急ぎの患者様にはドクターの判断の上で交換ペースを早めた治療計画をお作りするなど、できる限り柔軟にご対応させていただいております。
マウスピース交換を早める際に気をつけること
ドクターの判断でマウスピースの交換を早められることになった場合でも、下記の点には気をつけましょう。
1.装着時間は必ず守る
インビザライン矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが必須です。
治療計画も、1日20時間以上の装着を守ることを前提につくられています。
通常の1~2週間ごとのマウスピース交換でも、装着時間が足りないと、歯が治療計画通りに動かないため、次のマウスピースが嵌まらないということはよくあります。
交換ペースを早める場合はなおさら、装着時間をしっかりと厳守しなければ歯は予定通りに動きません。20時間以上かつ、なるべく長い時間装着するようにしましょう。
2.チューイーを使用する
インビザライン矯正では、歯にしっかりとマウスピースがフィットしていないと、歯が計画通りに動いてくれません。
そのために、マウスピース装着の際に「チューイー」という器具を噛みこんで、しっかりとマウスピースをフィットさせる必要があります。
通常のマウスピースの交換ペースでもチューイーを噛むことは大切ですが、交換ペースを早める場合はなおさら、チューイーをしっかりと使って装着することを意識しましょう。
インビザラインの変化は何枚目から?
まとめ
ピュアリオ歯科・矯正歯科です。
治療期間が短いことでも近年人気の高い、インビザライン矯正。
1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを交換して使っていくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。矯正終了までに使用するマウスピースの枚数は、数枚~数十枚まで(なかには100枚以上の方も)、患者様によって様々です。
治療期間も、軽度~中度の歯並びの方で数か月~2年程度、重度な方なら2~3年など、歯並びやクリニックの選びでも変わってきます。
ただ、インビザライン矯正は見た目の変化がわかりやすいため、治療の途中でも歯並びが変わってきたことを実感できます。
では、実際に何枚目のマウスピースから変化を感じられるようになるのでしょうか?
矯正のモチベーションを上げるためにも、知っておきたいという患者様は多くいらっしゃいます。
この記事では、インビザライン矯正で多くの患者様が変化を感じられるのは、何枚目のどのタイミングか?またクリニックによっても変わる治療期間について解説します。
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監修歯科医師
湊 寛明
私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任
ご挨拶
誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。
歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。