マウスピース矯正1ヵ月での変化は?より早く変化を感じる方法も解説

ワイヤー矯正よりも短い期間で歯並びを綺麗にすることもできるマウスピース矯正。

見た目の変化を比較的早くから感じることができるのも大きなメリットです。

マウスピース矯正のトータルでの治療期間は、軽度~中度の歯並びの方で数か月~2年程度、重度な方なら2~3年以上と幅がありますが、治療の初期段階で、早くも目に見える変化を実感できる患者様は多くいらっしゃいます。

それでは、マウスピース矯正を始めて1ヵ月での変化はどの程度のものなのでしょうか?

これを知っておけば、矯正のモチベーションを上がります。これからマウスピース矯正をお考えの方はご参考にしてみてくださいね。

マウスピース矯正で歯が動くスピードは?

マウスピース矯正では、1~2週間に1枚ずつ、わずかに形の異なるマウスピースに交換して使っていくことによって、少しずつ歯を動かしていきます。

マウスピース1枚あたりで、最大0.25mm前後ほど歯を動かすことができるといわれています。

ただし、どのクリニックで行なっても必ずしも最大限に歯を動かせるわけではありません。

治療計画の立て方によって、歯の動き方に大きく違いが出てしまうためです。

歯並びの変化のスピードに違いが出る理由

マウスピース矯正では、矯正が始まる前に、どのように歯並びを動かしていくのかを3Dのシミュレーションで視覚化します。

そして、そのシミュレーションに沿って作られた何枚ものマウスピースを、1~2週間に1枚のペースで交換して使っていくことによって歯を動かしていきます。

シミュレーションは、治療の方向性を決める治療計画となる、とても重要なものです。

そのため、治療結果はシミュレーションの質に大きく左右されます。

それでは、シミュレーションの良し悪しはどこで決まるのでしょうか?

大切なのは、マウスピース矯正の治療経験に長けたドクターが、時間と手間をかけて患者様ひとりひとりの歯や骨の状態を分析し、治療計画を作成しているかどうかです。

しかしながら、現状は、コンピューターの自動作成による簡易的なシミュレーションを治療計画として使っているクリニックが大半です。

そのような簡易的なシミュレーションは、ドクターによって分析されて作られているわけではないため、患者様の歯の動きやすさや歯を支える骨、歯根の状態が考慮されていません。

あくまで理想的な動きをコンピューターがシミュレーションしているだけに過ぎず、実際には歯はシミュレーション通りには動かないのです。

そうなると、本来マウスピース1枚あたりで動かせる最大限の動きを出すことはできず、歯が動くスピードが遅くなり、変化を感じられるのも遅くなってしまいます。

そうなると、最終的な治療期間も大幅に長引いてしまいます。

ドクターの手で作られた精度の高いシミュレーションのもとで治療をすることが、歯の動きを最大限に引き出し、歯並びの変化を早く感じられるためにはとても重要です。

マウスピース矯正1ヶ月での変化は?

マウスピース矯正は、1~2週間ごとに1枚ずつマウスピースを交換して歯を動かしていく治療方法です。

実際に歯が動いてきたという変化を実感できるのは、早くても4枚目のマウスピースを使い終わった頃です。マウスピース1枚あたりで、最大0.25mmずつ歯を動かせるため、1週間交換での使用なら、1ヶ月後には4枚目が終わります。つまり、最大で0.25mm×4枚=1mmの歯の動きが期待できるわけです。

始めてから1ヶ月という、比較的早い段階で効果を実感することができます。

ただ、1mm程度で「歯並びが変わった」という変化をご自身でも実感できる方はそう多くはありません。

中には1ヶ月でも変化を感じられる方もいらっしゃいますが、多くの方は、3ヵ月半ほど経った頃に変化を感じ始めます。

【症例写真】マウスピース矯正の初期段階での変化

ピュアリオ歯科でのマウスピース矯正の治療開始から3ヵ月半~6ヵ月半時点の症例写真をご紹介します。
ピュアリオ歯科では、毎月のご通院は不要で、3ヵ月半~6ヵ月半おきのペースでご通院いただいているため、治療開始から1ヵ月時点の症例写真はご用意がありませんが、治療の初期段階での変化としてご参考になさってください。

主訴:出っ歯(上顎前突)、ガタつき(叢生)

<治療前>

<4か月半後>※マウスピース19枚使用

主訴:ガタつき(叢生)、八重歯

<治療前>

<6ヵ月半後> 

主訴:オープンバイト(開咬)

<治療前>

<3ヵ月半後>※マウスピース14枚使用

ワイヤー矯正よりも変化を感じやすい?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて、患者様が歯並びの変化を早くから実感しやすいことも特長です。

ワイヤー矯正は、先生が1ヶ月ごとに患者様の歯並びの動き具合をみながら、経験則をもとに治療を進めていくのが一般的です。

はじめから歯の動きを視覚的に予測できるわけではないので、変化が出てくるまでの期間が想定以上に長くなることが多々あります。

一方、マウスピースははじめに治療計画を3Dシミュレーションで作成し、3次元的に歯を動かしていく細やかな計画が立てられます。

すると、歯の動きをより正確にコントロールすることができ、その分、患者様が変化を実感できるのも早くなります。

ただ、シミュレーションさえ作ればその通りに魔法のように歯が動くわけではないので、実際の歯の動きをできる限り正確に予測するには、歯への力学を計算する経験値が必要になります。

そのためには、経験豊富なマウスピース矯正の専門医を選ぶことが大切です。

また、ワイヤー矯正は治療が完了するまでずっと歯の表面にワイヤーとブラケットという装置をつけているため、歯並びの変化が見えづらくもあります。

その点、マウスピース矯正では毎日の歯磨きの際にマウスピースを外して歯並びをしっかりとチェックできるので、変化が感じやすいという面もあります。

1ヶ月での変化を最大にする方法は?

せっかく歯並び矯正を始めるなら、少しでも早く変化を感じられる方が嬉しいですよね。マウスピース矯正において、1ヵ月での変化を最大にする方法をご紹介します。

1.シミュレーションの精度が高いクリニックを選ぶ

インビザライン矯正では、治療計画として作られた歯並びの変化のシミュレーションにもとづいて治療を進めていきます。

シミュレーションの精度が低いと、シミュレーション通りに歯が動かないため、変化が出てくるまでに時間がかかり、その結果、治療が大幅に長引いてしまうケースも多々あります。

シミュレーションは、コンピューターの自動作成により簡易的に用意しているクリニックがほとんどですが、自動作成のシミュレーションは精度が低いため、注意が必要です。患者様の歯や骨の状態が考慮されておらず、また、ドクターによる分析もされていないので、現実的ではないシミュレーションになってしまっていることが多いためです。

精度の高いシミュレーションは、ドクターが患者様の歯や骨の状態を細かく分析した上でなければつくることができません。

マウスピース矯正の治療経験が豊富なドクターが、時間と手間をかけて患者様ひとりひとりの治療計画を作成しているクリニックを選ぶことで、動きもよくなり、より早く歯並びの変化を感じられます。

2.装着時間を守る

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが必須です。

治療計画も、1日20時間以上の装着を守ることを前提につくられています。

装着時間を守らなければ歯は予定通りに動かないため、変化を感じられるのも遅れてしまいます。

しっかりと装着時間を守りましょう。

3. チューイーを使用して装着する

マウスピース矯正で歯並びを動かすには、マウスピースが歯にしっかりとフィットしている必要があります。マウスピースを装着する際にはチューイーを使うと、装着がより確実に行えます。チューイーの使用が、歯並びの変化をより早く引き出すことにつながります。

▼マウスピース矯正のチューイーとは?詳しくはこちら↓

4.交換ペースを早めることを検討する

マウスピースの交換は1~2週間ごとが基本で、それ以上早く交換すると歯や歯槽骨に無理な力をかけてしまい危険です。

ただ、ご結婚式や大切なイベントの日が決まっていて、それまでに少しでも大きな変化を出したい!という方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、交換ペースを早めることによって、より早く変化を出すことが可能な場合はあります。

自己判断で交換ペースを早めるのは

危険なため、交換を早めても問題がないかどうか、必ずドクターに相談しましょう。

当院では、お急ぎの患者様にはドクターの判断の上で交換ペースを早めた治療計画をお作りするなど、できる限り柔軟にご対応させていただいております。

まとめ

マウスピース矯正では、治療開始からわずか1ヵ月程度で見た目の変化を感じられる方もいらっしゃいます。

少しでも早く変化を感じるためには、マウスピースの装着時間を守ることはもちろんのこと、歯並びの動きを最大限に引き出せる、精度の高いシミュレーションによる治療計画をつくっているクリニックを選ぶことが大切です。

ピュアリオ歯科では、1,400件以上の治療経験数をもつマウスピース矯正の専門医が患者様ひとりひとりの治療計画を作成することをお約束しています。

歯並びの変化を早く感じたい方、大切なイベントを控えてお急ぎの方はぜひお気軽に無料のカウンセリングにお越しください。

監修歯科医師


6年連続 インビザライン ブラック・ダイヤモンド認定
医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明

経歴

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。