歯並びを治す方法|自力の方法から歯列矯正治療の種類を解説

歯は、人の印象に大きな影響を与えます。実際に芸能人や政治家など、イメージが大切な仕事の方

は、歯の審美に気をつけている人が多数います。

その歯の美しさのポイントは、「白さ」と「歯並び」です。特に歯並びの乱れはとても目立ちやすく、コンプレックスになりやすい傾向があります。

しかし矯正治療は費用が高く、期間も長かったりして、躊躇してしまいがちです。また自力で歯並びを良くする方法はないかと考える方もいらっしゃいます。そもそも歯並びは、自宅で手軽に矯正できるのでしょうか?

「歯並びを治したいけど、矯正はちょっと…」

「定期的に通院できないけどどうしても治したい」

そんな声にお応えして、本記事では歯列矯正方法について解説します。

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1. 歯並びが悪い原因とは?

歯並びが悪くなる原因は、実は遺伝は少ないといわれています。ここでは、歯並びが悪くなる原因について、解説します。

1-1. 口で呼吸している事が原因で起こる不正咬合

現代の子どもの多くは、上あごが狭く、鼻詰りがあるといわれています。また8割の子どもが、口で呼吸をしていると言われています。小さなお子さんによく見られる「お口ぽかん」の状態です。

これは、舌の位置と関係があります。正しい舌の位置は、舌の先がスポットに触れ、舌全体は上あごの上(口蓋)に軽く触れている状態です。しかし舌の位置が上あごに触れず下がると、舌のついている骨(舌骨)の位置が変わります。その結果、気道を狭くして口呼吸になり、さらに口が開く状態になります。

口が開いていると、ほっぺた側からの内向きの圧力が強くなります。そして上の歯が横から押され、狭く前に尖ったV字型の歯並びになっていきます。その結果、かみ合う下の歯も狭くなり、歯並びが悪くなってしまうのです。

1-2. 柔らかいものばかり食べると歯並びがガタガタに

日本人の食生活は、大きく変わりました。そして現代では固いものを避けて、柔らかいものばかり食べる方が増えています。固いものを食べる習慣がないと、上下のあごの筋力が十分につかなくなります。

その結果、あごの成長が小さくなってしまうことがあります。あごが小さい場合、歯が生え揃うための十分な空間が確保できなくなり、歯は重なるように生えます。その結果、歯並びがガタガタになってしまうのです。

1-3. 指しゃぶりの癖が出っ歯の原因に

小さいお子さんの中には、指しゃぶりの癖がついてしまうことがあります。稀にこの癖が大きくなっても続く場合があります。すると次第に歯が前に押し出され、出っ歯の歯並びになってしまいます。これ以外にも、舌で前歯を押し出す癖が原因で出っ歯になってしまう例もあります。

1-4. 歯の位置が動いてすきっ歯になってしまう

虫歯などで歯が抜けた場合、その歯の周囲の歯の位置が少しずつ動きます。その結果、歯並びやかみ合わせのズレが発生しやすくなります。その他の原因として、「歯ぎしり」「頬杖」「うつぶせ寝」といった習慣で歯が押されて歯間が開き、すきっ歯になる可能性もあります。

2. 歯並びを治す自力でできる方法

残念ながら結論から申し上げると、歯並びを自力で治すことはできません。その理由や理想の歯の矯正について、以下に解説します。

2-1. 歯は硬いあごの骨に固定されている

歯は、歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる硬いあごの骨に1本1本強く固定されています。これを自力で動かそうとすると、深刻なトラブルになる可能性があります。

2-2. 無理なく歯を移動できる発育途上の矯正が理想

矯正治療は、子どもの頃が効率良く、歯並びを改善できます。その理由は、子どもの歯や顎の骨は発育途上で、その力を利用することで無理なく歯を移動できるからです。例えばお子さんの歯並びで気になる部分があれば、早い段階で歯科医院で診てもらうのがおススメです。

2-3. 歯の状況に適した矯圧力が無理のない歯の移動に

歯列矯正で大事なのは、歯の状況に適した適した装置を用いて歯並びを整えることです。この時にかける矯正力は、豊富な経験に基づいた専門的な技術が必要になります。そういう点においても、一般の人が歯並びを自力で治すことは不可能です。

3. 歯並びを治す歯列矯正治療とは?

3-1. 美しさと健康を両立させる歯列矯正

歯列矯正とは、患者様に合った矯正装置を使って、歯並びや噛み合わせを改善していく治療です。具体的には、「出っ歯」「受け口」「でこぼこの前歯」等の「不正咬合」とよばれる歯並びや噛み合わせを治します。

歯列矯正には、美容面だけでなく、心身の健康面で様々なメリットがあります。例えば、歯並びが整うことでしっかりと噛むことができ、美味しいものを堪能できます。その結果、胃腸負担の軽減効果があります。また歯並びが整っていると、歯磨きが容易になり、虫歯や歯周病予防効果もあります。

3-2. 子どもの歯列矯正で永久歯を守る

子どもの時期に乳歯の歯並びが悪いと、永久歯の歯並びに悪影響を与える可能性があります。また悪い歯並びは、歯や顎関節にダメージを与えやすい面があります。しかも成長発育にともなって、顎骨の変形や不調和を引き起こすリスクもあります。

3-3. 中学生以降の歯列矯正(成人矯正)とは

中学生は乳歯が全て生え変わり、第二大臼歯(通称「12歳臼歯」)を含めた乳歯にない歯も生え揃います。そして永久歯による歯列が完成する時期です。出っ歯など歯並びを整える矯正治療の場合、永久歯が生え揃った中学生頃が適したタイミングと言えます。

3-4. 高校生以降の歯列矯正(成人矯正)とは

高校生になると、顎の成長もほぼ終了します。そして治療の内容も、ほぼ大人と同じものになります。年齢的に顎骨は大人と同程度に成熟します。その結果大人の治療方法を用いる事が可能で、中学生ではできなかった治療方法を応用する事ができます。また高校生は親知らずの抜歯が可能となる時期です。親知らずを抜歯する必要性のある不正咬合は、この時期の治療がおススメです。

3-5. 大人の歯列矯正とは

人は年齢を重ねると、乱れた歯並びは悪化しやすくなります。そして歯周病や虫歯を、引き起こしやすくなります。また腫れた歯肉や虫歯の治療跡は、不健康で老けた印象を与えてしまいます。

矯正治療を行なうことで、年齢を重ねたからこそ気になる歯のトラブルを解決することができます。同時に、アンチエイジングの効果的な選択肢の一つともいえます。

4. 歯列矯正治療の種類とそれぞれの特徴

歯列矯正とは、歯並びの乱れを綺麗に細かく整える治療法です。歯列矯正は、「ワイヤー矯正」と「マウスピース型矯正」の2種類があります。

4-1.ワイヤー矯正について

ワイヤー矯正は、金属製の矯正用ワイヤーとブラケットを歯列に設置する最もポピュラーな矯正法です。一番大きな特徴は、比較的強い力で歯を移動させることができ、ほとんどの歯並びに適応できる点です。ただ歯の移動に伴う痛みや不快感も、比較的強い性質があります。

また一般的なワイヤー矯正は、歯列の表側に装置を設置します。そのため、矯正中であることが一目でわかります。またお手入れに手がかかり、矯正中は丁寧にケアしないと、虫歯や歯周病になる可能性があります。

4-2. マウスピースを使う矯正について

マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピース型の装置で歯を動かす新しい矯正方法です。製品名はンビザラインといいます。

ワイヤー矯正と比較すると目立たず、周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。まわりに人に気づかれずに歯列矯正を行えるマウスピース矯正は、ビジネスマンや年配の方でも負担の少ない矯正方法と言えます。

5. 歯並びを治す歯列矯正治療の費用

こちらでは矯正の種類別に、それぞれの費用と治療期間の目安をご紹介します。下記の費用は、歯列矯正にかかる一般的な治療費(税別)です。

5-1. ワイヤー矯正

ワイヤー矯正にかかる費用は、80~150万円前後です。価格に開きがある理由としては、「歯科矯正は自由診療」「歯科医院によって料金設定が異なる」という側面があります。また選択した装置によってはオプション料として費用が加算される場合があります。その場合は、150万円以上かかる可能性もあります。

■費用/80~150万円

■治療期間/2~3年程度

<h3>5-2. マウスピース矯正</h2>

マウスピース矯正で有名なインビザラインの場合、80万円程度が多いです。インビザラインは、歯科先進国アメリカで開発された歯並びを改善する「矯正歯科治療」の1つです。透明で目立たず、薄く軽いので快適に使用できます。また世界100カ国以上で、延べ800万人以上の患者様に使用されている実績があります。一般的にマウスピース矯正は、ワイヤー矯正より安い費用で歯並び矯正できる傾向があります。

■費用/80~110万円

■治療期間/2~3年程度

6. まとめ:歯並びを治すために重要なポイント

歯並びを良くする方法は、生まれつきの体質や矯正治療に限りません。綺麗な歯並びを実現できる日常生活の中で実行した方が良い手法があります。ここでは、歯並びを治すために重要なポイントを解説します。

6-1. 生活習慣化することで歯並びを良くする方法

■姿勢を良くする

姿勢が悪くなると、歪みが生じます。その結果、あごの骨格に影響することがあります。そして顎が歪んだ状態では上下の噛み合わせがズレてしまい、さらには本来の歯並びが乱れてしまうことがあるのです。日常的に背筋を伸ばし、身体の左右が対象になるよう姿勢を実践しましょう。

■食事の際にしっかりと噛む

食べ物をしっかり噛むと、あごの周辺の筋肉が鍛えられ、噛み合わせや歯並びが安定する効果があります。また左右の両方の歯で、バランスよく噛むことも大切です。そして柔らかいものばかりでなく、歯応えのあるものを食べることを実行しましょう。

■仰向けで寝る

睡眠時間は1日の3分の1を占めており、基本的には体が動かない時間です。例えばうつ伏せや、横向きで眠ると、顎や歯に負担がかかることがあります。そうした習慣が続くと、毎日7-8時間も顎や歯に負担がかかります。その結果、歯並びや噛み合わせにズレを生じることがあります。綺麗な歯並びを保つためには、あごに負担のない睡眠がおススメです。

6-2. 日常シーンで気をつけて歯並びを良くする方法

■歯の片側で咀嚼しない

毎日行う食事では、左右の奥歯でバランスよく噛むことが大切です。なぜなら片側の歯だけでかんでしまうと、あごの筋肉や骨格に歪みをもたらす可能性があるからです。また身体の歪みは、片頭痛や肩こりを引き起こし、歯並びにも影響します。片方の歯で噛む癖がある方は、日々の食事で意識的に右と左の奥歯で交互に噛むよう実践しましょう。

■口での呼吸は控える

日常的に、口呼吸をする人もいます。例えば日常的に口を開けたままにすると、口の周りの筋肉が衰えることがあります。その結果噛む力が弱くなり、噛み合わせにも影響することがあります。また慢性的な口呼吸は、口内が乾燥しやすく菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯周病になりやすくなるので、日頃から鼻呼吸を励行しましょう。

■頬杖をつかない

頬杖をつく癖のある方は、あごのズレや歪みに影響を及ぼす可能性があります。なぜなら常にどちらか片方だけに頬杖をつく習慣が、歯並びや顔の輪郭の歪みにつながるからです。

■指しゃぶりをしない

これはお子さんによくみられる癖です。指しゃぶりも、歯並びに悪影響を与える原因になります。子供対象の小児矯正では、これらの癖を改善するトレーニングができます。

歯並びは、生まれつき良い方もいます。しかし日常生活の過ごし方で、長期的に少しずつ歪んでいくことがあります。つまり、日常生活の癖や習慣が引き起こす原因になるのです。

大事なのは矯正治療をしても、継続的に意識して日々を過ごすことが重要です。そして健康で美しい歯になることで、自信を持って人前で話をしたり、思いきり笑ったりできるようになります。心身の健康は、人生における貴重な財産になります。

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