歯列矯正から半年の変化はどれくらい?治療の種類ごとの矯正期間の目安について

ピュアリオ歯科・矯正歯科 スタッフです。

マウスピース矯正は、1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを1~2週間ごとに交換しながら使っていくことによって歯を動かしていきます。

トータルでの治療期間は、軽度な歯並びでは数か月~、重度な歯並びでは2~3年年と、歯並びの程度によって異なります。

ただ、マウスピース矯正は治療計画次第で従来のワイヤー矯正に比べ、早く見た目の変化を出すことができるため、早ければ矯正開始から数か月程度で見た目の変化を感じることもできます。

この記事では、マウスピース矯正を始めてから、半年ほどでどの程度の変化がみられるのかを、実際のピュアリオ歯科での症例写真もご紹介しながらお話しいたします。

マウスピース矯正をお考えの方のご参考になりましたら幸いです。

歯列矯正をはじめて半年の変化はどれくらい?

インビザライン 勝手に早める

マウスピース矯正では、歯並びの変化を事前に3Dでシミュレーションし、シミュレーションに沿って、1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースをある程度の枚数まとめて作成します。

そのマウスピースを1~2週間ごとに1枚ずつ交換して使うことによって歯を動かしていく治療方法です。

マウスピース1枚あたりで、最大で0.25mm歯を動かせるとされています。

6ヵ月は、約25週間。
1週間交換での使用なら、6ヶ月後には25枚目が終わります。

そのため、理論上では最大で0.25mm×25枚=6.25mmの歯の動きが期待できるという計算になります。

しかしながら、実際には、シミュレーションと実際の歯の動きには2~3ヵ月ほどで遅れや誤差が出てくることがほとんどのため、途中でマウスピースの作り直しが必要となることも多々あります。また、0.25mmはあくまで1枚あたりで動かせる”最大値”です。6ヶ月間、コンスタントに1枚あたり0.25mmずつの移動が確実につづくということはまずありません。

それでも、治療計画によっては見た目の変化は十分に感じられます。
では、実際には6ヵ月前後でどの程度の歯並びの改善がみられるのでしょうか?
実際のピュアリオ歯科での患者様のケースをご紹介します。

【症例写真】マウスピース矯正の初期段階での変化

ピュアリオ歯科でのマウスピース矯正の治療開始から6ヵ月前後の症例写真をご紹介します。

主訴:出っ歯(上顎前突)、ガタつき(叢生)

<治療前>

<4か月半後>※マウスピース19枚使用

主訴:ガタつき(叢生)、八重歯

<治療前>

<6ヵ月半後> 

主訴:オープンバイト(開咬)

<治療前>

<3ヵ月半後>※マウスピース14枚使用

歯列矯正治療の種類ごとの矯正期間の目安について

歯列矯正の種類には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正とがあります。

治療期間は、歯並びの症例の度合いによって変わります。

部分矯正を除く全体矯正の場合、それぞれの治療期間の目安は下記の通りです。
(あくまで目安であり、実際には選ぶクリニックによっても治療期間は大きく変わります)

▼ワイヤー矯正
・軽度~中度の歯並び:1~3年程度
・重度の歯並び:3年~5年程度

▼マウスピース矯正
・軽度~中度の歯並び:3ヵ月~2年程度
・重度の歯並び:2~3年程度

治療期間が長引く可能性

歯列矯正は、ワイヤー矯正・マウスピース矯正どちらの場合も、予定通りに歯が動かず、治療期間が当初の予定よりも大幅に長引くことが多々あります。

まずワイヤー矯正は、マウスピース矯正のように治療前に歯並びの動きを3Dシミュレーションで予測することができません。そのため、最初に伝えられる治療期間はあくまで目安でしかないことがほとんどです。

実際に治療が始まってからは、月に1度の通院時に歯の動き具合をみて、その都度、ワイヤーを調整していきます。そのため、結果的に治療期間が大きく長引くこともめずらしくありません。

一方、マウスピース矯正では、治療前に歯並びの動きを3Dシミュレーションで予測し、それに沿ってマウスピースを作成して治療を進めていきます。

患者様とクリニックとで治療後の歯並びのイメージを視覚的に共有した上で治療をスタートすることができるのです。

ただし、このシミュレーションの精度が高くなければ、マウスピース矯正でも治療期間が大幅に長引いてしまいます。

シミュレーションは、口腔内スキャナーという機械を使って患者様の歯並びを3Dで型取りし、それをもとに3Dシミュレーションソフトで自動作成できてしまいます。

ただ、自動作成のシミュレーションはあくまで簡易的なものであり、マウスピース矯正の専門医によって分析して作られているわけではないため、患者様の歯や骨の状態が十分に反映されておらず、実際の歯の動きに大きな誤差が出やすいのです。

結果、シミュレーションの通りに歯が動かないため治療期間が大幅に延びる結果となります。

治療期間を短くするには?

マウスピース矯正では、シミュレーションの精度が低いと治療期間が予定よりも大幅に延びてしまうことがあるとお話ししました。

言い換えれば、シミュレーションが精度高く作られていれば、治療期間を大幅に短縮することも可能です。

そのためには、マウスピース矯正での歯の動かし方を熟知したマウスピース矯正の専門医が、患者様の歯並びのお悩みに合わせたオーダーメイドのシミュレーションを設計する必要があります。

マウスピース矯正をできるだけ早く終えたい場合は、3Dシミュレーションソフトによる自動作成のシミュレーションではなく、専門医によってオーダーメイドで作成されたシミュレーションを用いているクリニックを選びましょう。

なお、ワイヤー矯正はシミュレーションによって患者様のお悩みにフィットしたオーダーメイドの治療計画をつくることはできず、画一的なアプローチとなるため、意図的に治療期間を大幅に短縮することは難しいといえます。

マウスピース矯正のメリット・デメリットと治療期間の詳細

マウスピース矯正のメリットとデメリット、治療期間について詳しく解説します。

マウスピース矯正のメリット

①透明だから目立たない
マウスピースは透明なので見た目が目立たず、人に気づかれることも少ないことが大きなメリットです。ワイヤー矯正の場合、どうしても金属のワイヤーが目立ってしまいます。

②痛みが少ない
マウスピース矯正は痛みが少ないことも特長です。ワイヤー矯正では、歯列を締め付けられる痛みや、食事のときの痛みが激しいため、途中で挫折してしまう患者様もいらっしゃいますが、マウスピース矯正ではまずいらっしゃいません。

③歯のケアがしやすく清潔
マウスピースは取り外しができ、歯磨きやフロスなどのケアが行き届きやすいため、お口の中を清潔に保つことができます。ワイヤー矯正は、装置を着けたままのため歯磨きがしづらく、フロスも使えないため、ケアが不十分になりやすく虫歯・歯周病のリスクが高くなってしまいます。

④治療期間の短縮も可能
マウスピース矯正は、シミュレーションの精度を上げることによって治療期間を大幅に短くすることも可能です。

マウスピース矯正のデメリット

①装着時間を守る必要がある
マウスピース矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。24時間ずっと強制的につけっぱなしのワイヤー矯正とは違い、患者様ご自身の自己管理が大切になります。

②適用できない歯並びも多い
マウスピース矯正は、まだワイヤー矯正に比べて治療経験が豊富な歯科医師が少ないのが現状です。そのため、歯並びによってはマウスピース矯正の適用不可として断られてしまうケースも多々あります。

しかしながら、同じ歯並びであっても、マウスピース矯正の専門医であれば治療が可能なケースがほとんどです。もし行きつけのクリニックで断られてしまった場合も、セカンドオピニオンとしてマウスピース矯正の専門医に相談してみましょう。

③治療期間が長引くこともある
マウスピース矯正は、シミュレーションの精度が高くなければ、治療期間が大幅に長引いてしまうことも多いため、注意が必要です。

マウスピース矯正を早く終えるには

マウスピース矯正で、治療期間を短くするにはどうしたら良いのでしょうか。

マウスピースでは、治療前に3Dシミュレーションを作成し、歯並びをどのように動かしていくのか細やかな計画が立てられます。

ただ、シミュレーションさえ作れば必ずその通りに歯が動くというわけではありません。

特に、3Dシミュレーションソフトによって自動作成されただけのシミュレーションは画一的なものであり、その患者様に合わせてオーダーメイドで作られているわけではないため、精度が不十分であることがほとんどです。すると、予想通りに歯並びが動かず、治療期間が長引く原因となります。

治療期間を短くするには、マウスピース矯正の経験が豊富なドクターによって、患者様に合わせたより精度の高いシミュレーションを作る必要があります。

そのためには、マウスピース矯正の専門医を選ぶと安心です。

歯列矯正変化が早い人の特徴について

Reminder schedule checklist deadline icon and symbol planner concept on pink background 3D rendering

マウスピース矯正は、歯並びのお悩みの度合いによって治療期間が異なります。

軽度な歯並びであれば短く、重度な歯並びになるほど長くなります。

ただ、同じような度合いの歯並びであっても、変化が早い方とそうでない方がいらっしゃることも事実です。

変化が早い方には、どのような特徴があるのでしょうか。

①装着時間を守っている

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが必須です。

治療計画も、1日20時間以上の装着を守ることを前提につくられています。

当然ながら、装着時間を守っていれば歯は動きやすく、変化を感じられるのも遅れてしまいます。

しっかりと装着時間を守りましょう。

②チューイーを使用して装着している

マウスピース矯正で歯並びを動かすには、マウスピースが歯にしっかりとフィットしている必要があります。

マウスピースを装着する際にはチューイーを使うと、装着がより確実に行えるため、歯並びの変化をより早く引き出すことにつながります。

▼マウスピース矯正のチューイーとは?

https://purerio.tokyo/media/chewy/

③シミュレーションの精度が高いクリニックを選んでいる

インビザライン矯正では、治療計画として作られた歯並びの変化のシミュレーションにもとづいて治療を進めていきます。

シミュレーションの精度が不十分だと、予定通りに歯が動かないため、変化が出てくるまでに時間がかかります。その結果、治療期間が大幅に長引いてしまうケースも多々あります。

シミュレーションは、コンピューターによって簡単に自動作成できてしまいますが、自動作成のシミュレーションは精度が低いため、注意が必要です。

患者様の歯や骨の状態が考慮されておらず、また、ドクターによる分析もされていないので、現実的ではないシミュレーションとなってしまっていることが多いためです。

精度の高いシミュレーションは、ドクターが患者様の歯や骨の状態を細かく分析した上でなければつくることができません。

マウスピース矯正の治療経験が豊富なドクターが、時間と手間をかけて患者様ひとりひとりの治療計画を作成しているクリニックを選ぶことで、動きもよくなり、より早く歯並びの変化を感じられます。

歯列矯正後、半年の変化に関する情報まとめ

歯列矯正は、治療方法によって同じ半年間でも歯並びの変化の度合いに大きく差が出ます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正とでは、歯の動かし方を3Dシミュレーションを使って計画できるマウスピース矯正の方が、半年後の変化を大きく出すことも可能です。

ただし、3Dシミュレーションの精度が低ければ、歯は予定通りに動かないため、変化が出始める時期が大きく遅れてしまうこともあります。

変化を早く感じるためには、マウスピース矯正での歯の動かし方を熟知したマウスピース矯正の専門医が、患者様の歯並びのお悩みに合わせたオーダーメイドのシミュレーションを設計する必要があります。

ピュアリオ歯科では、マウスピース矯正の専門医として1,600名以上の患者様の歯並びを治療させていただいてきた院長が、患者様お一人お一人に合わせたシミュレーションを設計しています。

結果として、ほとんどの患者様に半年以内で歯並びの変化を実感していただいています。

歯並びが気になっている方は、まずはお気軽に無料のカウンセリングにお越しください。

監修歯科医師


6年連続 インビザライン ブラック・ダイヤモンド認定
医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明

経歴

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。