マウスピースの洗い方:正しい洗浄・お手入れの方法と洗浄剤や注意点について解説

ピュアリオ歯科・矯正歯科 理事長の湊です。
突然ですが、皆さんは正しいマウスピースの洗い方を知っていますか?

マウスピースを清潔に保つための洗浄方法は、実は重要なポイントがあります。
しかし、この点について正確な情報を持っていない方がいらっしゃるのではないでしょうか。

マウスピース矯正において、マウスピースは日々使用するものですから、適切なお手入れを行うことがとても大切です。
正しい洗浄方法を知ることで、マウスピースの清潔さと効果的な機能を維持することができます。また、洗浄剤の選び方や使用方法について理解することで、より効果的な洗浄が可能になります。

この記事では、マウスピースの洗い方に関する情報や、適切な洗浄剤の選び方や注意点について解説します。

マウスピースとは?

マウスピースとは一体何でしょうか?そして、なぜそれを適切に管理することが大切なのでしょうか?

ここでは、マウスピースの基本的な情報を解説します。マウスピースの種類やその正しい使用法について詳しく説明することで、あなたがマウスピースの使い方を理解し、その大切さを認識するための情報を提供します。

マウスピースの種類

マウスピースは、個々の口腔の状況やニーズに合わせてさまざまな種類が存在します。以下では、一般的なマウスピースの種類とその特徴について説明します。

1. スポーツマウスピース

スポーツマウスピースは、スポーツ時に歯や口腔を保護するために使用されます。主に接触スポーツや格闘技などで使用され、歯の衝撃や歯ぎしりによるダメージを軽減する役割を果たします。

2. 矯正マウスピース

矯正マウスピースは、歯列矯正治療中や治療後の歯の安定化に使用されます。矯正装置と組み合わせて使用し、歯の移動をサポートしたり、歯の位置を固定する役割を果たします。

3. 美容マウスピース

美容マウスピースは、歯のホワイトニングやエナメル質の保護のために使用されます。歯科医院やホームホワイトニングにおいて、専用のホワイトニングジェルと組み合わせて使用されます。

4. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)用マウスピース

SAS用マウスピースは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を緩和するために使用されます。上下の歯に装着し、口腔内の空間を広げることで気道の閉塞を防止し、呼吸をスムーズにする役割を果たします。

5. 臨時マウスピース

臨時マウスピースは、急な歯のトラブルや緊急時に仮に使用されます。例えば、歯の抜歯後の保護や一時的な痛みの緩和のために使用されることがあります。

これらは一部のマウスピースの種類であり、それぞれ異なる目的や特徴を持っています。自身の状況や必要性に合わせて、適切なマウスピースを選ぶことが重要です。専門家との相談や適切な調整を行うことで、口腔の健康や機能を最大限に保つことができます。

マウスピースの正しい使用法

マウスピースを正しく使用することは、効果的な口腔ケアや保護のために重要です。以下では、マウスピースの正しい使用法について詳しく説明します。

1. フィットさせる

マウスピースを使用する前に、口の中に正しくフィットさせる必要があります。口の中で正しい位置にセットし、上下の歯にしっかりと密着させるようにします。マウスピースが適切にフィットしていないと、保護や効果が損なわれる可能性があります。

2. 正しい装着タイミング

マウスピースの装着タイミングは、その目的や使用方法によって異なります。スポーツマウスピースの場合は、スポーツ活動前に装着し、活動中は装着したままにします。矯正マウスピースや美容マウスピースの場合は、歯科医師や専門家の指示に従い、適切な時間帯に装着します。

3. 適切な使用時間

マウスピースの使用時間も重要です。特に矯正マウスピースや美容マウスピースの場合は、指定された時間や期間に従って使用する必要があります。長時間の使用や指示された時間よりも短い使用は、効果を減少させる可能性があります。

4. 適切な清潔さを保つ

マウスピースは清潔な状態で使用することが重要です。使用前後には、適切な洗浄と乾燥を行いましょう。洗浄にはマウスピース専用の洗浄剤や石鹸、ぬるま湯を使用し、しっかりと洗浄します。また、乾燥させる際には清潔な乾燥用ケースや風通しの良い場所で十分に乾かすことが重要です。

5. メンテナンスと定期的な交換

マウスピースは定期的にメンテナンスを行い、必要に応じて交換する必要があります。使用後には清潔に保管し、定期的に歯科医院や専門家に相談して、状態や効果を確認しましょう。劣化や損傷が見られる場合は、早めに新しいマウスピースに交換しましょう。

これらの正しい使用法を守ることで、マウスピースの効果や効果を最大限に引き出し、口腔の健康と保護に役立てることができます。専門家のアドバイスや指示に従いながら、適切な使用法を実践しましょう。

マウスピースのお手入れ方法

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あなたのマウスピースを長持ちさせ、その性能を最大限に引き出すためには、適切なお手入れが欠かせません。

ここでは、マウスピースの日常的なお手入れ方法から定期的なメンテナンス、そして適切な保管方法まで、詳しく説明します。この情報を活用すれば、マウスピースの寿命を延ばし、最高のパフォーマンスを維持することが可能になります。

マウスピースの日常的なお手入れ

マウスピースを日常的に適切にお手入れすることは、清潔さと効果の維持につながります。以下では、マウスピースの日常的なお手入れ方法について詳しく説明します。

1. 使用後の洗浄

マウスピースを使用した後は、口腔内の汚れや唾液、食物残渣を取り除くために洗浄する必要があります。ぬるま湯や石鹸を使用して、マウスピースを優しく洗い流しましょう。強い力で擦ったり、熱湯や洗剤を使用しないように注意しましょう。

2. 歯ブラシでの清掃

マウスピースには歯ブラシを使用して歯垢や汚れを除去することができます。柔らかめの歯ブラシを選び、軽くこするようにしてマウスピースの表面や内側を清掃しましょう。隅々までしっかりと清潔にすることが重要です。

3. 洗浄剤の利用

マウスピース専用の洗浄剤を使用することで、より効果的な洗浄が可能です。洗浄剤を指示に従って使用し、マウスピースに浸けて汚れを溶かしたり除菌したりします。使用後は必ずよくすすいでから使用しましょう。

4. 保管方法

マウスピースを清潔な状態で保管することも重要です。洗浄後は水分をしっかりと拭き取り、清潔なケースや袋に保管しましょう。風通しの良い場所や直射日光の当たらない場所で保管することが理想的です。

5. 定期的な交換

マウスピースは定期的に交換する必要があります。通常は数ヶ月から数年ごとに交換することが推奨されています。劣化や変形が見られたり、臭いや変色が気になる場合は、早めに新しいマウスピースに交換しましょう。

これらの日常的なお手入れ方法を実践することで、マウスピースの清潔さと効果を保つことができます。定期的なお手入れを怠らず、マウスピースを常に清潔な状態に保つことが口腔衛生の維持につながります。定期的な歯科医院のチェックアップや専門家の指導を受けながら、適切なお手入れを行いましょう。

マウスピースの定期的なメンテナンス

マウスピースの定期的なメンテナンスは、長期間の使用や効果的な機能を維持するために重要です。以下では、マウスピースの定期的なメンテナンス方法について詳しく説明します。

1. 歯科医師のチェックアップ

定期的な歯科医師のチェックアップを受けることは、マウスピースのメンテナンスにおいて重要な要素です。定期的な診察や検査によって、マウスピースの状態や適合性を確認し、必要な修正や調整を行うことができます。

2. マウスピースのクリーニング

定期的なクリーニングによって、マウスピースの清潔さを維持することができます。洗浄剤やマウスピース専用のクリーニングソリューションを使用し、マウスピースをきれいに洗浄します。また、歯ブラシを使用して歯垢や汚れを除去することも効果的です。

3. 咬合の調整

マウスピースが正しく咬合しているかどうかを定期的に確認することも重要です。歯科医師や専門家との相談のもと、必要に応じて咬合の調整や修正を行います。正しい咬合が保たれていることは、マウスピースの効果や快適性に影響を与えます。

4. 交換のタイミング

マウスピースは定期的に交換する必要があります。使用期間やマウスピースのタイプによって異なりますが、一般的には数ヶ月から数年ごとに交換が推奨されています。劣化や変形が見られたり、効果が低下した場合は、新しいマウスピースに交換しましょう。

5. 適切な保管

マウスピースの保管方法も定期的なメンテナンスに関わる重要な要素です。清潔なケースや袋に保管し、風通しの良い場所や直射日光の当たらない場所で保管します。また、マウスピースが必要な場面以外では適切に保管することも忘れないようにしましょう。

これらの定期的なメンテナンス手順を実践することで、マウスピースの状態を最適化し、長期間の使用や効果の持続を実現することができます。専門家のアドバイスや指示に従いながら、適切なメンテナンスを行いましょう。

マウスピースの保管方法

マウスピースを適切に保管することは、清潔さや効果の維持に欠かせません。以下では、マウスピースの適切な保管方法について詳しく説明します。

1. 清潔な状態で保管する

マウスピースを保管する前には、必ず清潔な状態にしておきましょう。使用後は洗浄し、十分に乾かしてから保管します。水分が残っていると、雑菌やカビの繁殖が促進される可能性があるため、しっかりと乾燥させることが重要です。

2. 専用のケースや袋に保管する

マウスピースを保管する際には、専用のケースや袋を使用することをおすすめします。適切なサイズのケースや袋を用意し、マウスピースをきちんと収納します。ケースや袋は清潔な状態を保つようにし、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。

3. 風通しの良い場所で保管する

マウスピースを保管する場所は、風通しの良い場所を選ぶことが重要です。湿気やカビの発生を防ぐため、密閉された場所よりも風通しの良い環境が適しています。保管する場所には、通気孔のあるケースや専用のホルダーを使用することも考慮してください。

4. 温度や環境に注意する

マウスピースを保管する際には、高温や低温、湿度の高い場所から遠ざけるようにしましょう。極端な温度変化や湿度の変化は、マウスピースの変形や劣化を引き起こす可能性があります。安定した温度と湿度の環境を保つように心がけましょう。

5. 他の物と分けて保管する

マウスピースを他の物と分けて保管することも重要です。他の物と接触すると、細菌や異物が付着する可能性があります。マウスピース専用のケースや袋に保管し、他の物との接触を避けるようにしましょう。

これらの保管方法を守ることで、マウスピースを清潔で効果的な状態に保つことができます。定期的な清掃やメンテナンスと併せて、適切な保管を行いましょう。

マウスピースの正しい洗い方

マウスピースの洗い方を正しく理解し、適切に行うことは、その品質を維持し、あなたの口腔衛生を守るために非常に重要です。

ここでは、マウスピースの基本的な洗い方から深部洗浄の方法、さらに洗浄後の適切な乾燥方法まで、詳しく説明します。これらの知識を身につけることで、マウスピースを清潔に保つことができ、その効果を最大限に引き出すことができます。

マウスピースの洗浄の基本的なステップ

マウスピースを正しく洗浄することは、清潔さと口腔衛生の維持に重要です。以下では、マウスピースの洗浄の基本的なステップについて詳しく説明します。

1. 使用後すぐに洗浄を開始する

マウスピースを使用した後は、なるべく早く洗浄を開始しましょう。口腔内の唾液や食物残渣が付着している状態で放置すると、雑菌や臭いの原因となる可能性があります。

2. ぬるま湯で洗い流す

まず、ぬるま湯を使用してマウスピースを洗い流します。ぬるま湯にマウスピースを浸し、指で軽くこすりながら汚れを取り除きましょう。力を入れすぎず、優しく洗浄することが大切です。

3. 石鹸やマウスピース専用の洗浄剤を使用する

ぬるま湯だけでは汚れが取りきれない場合は、石鹸やマウスピース専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。洗浄剤を指示に従って適量取り、マウスピース全体に均等に塗布します。指で軽くこすりながら洗浄し、汚れを除去します。

4. よくすすぐ

洗浄剤を使用した後は、マウスピースを十分にすすぎ洗いしましょう。流水の下で洗い流すか、ぬるま湯を使って十分にすすぎます。洗浄剤や石鹸が残っていると口の中に入り込む可能性があるため、十分なすすぎが必要です。

5. 十分に乾かす

洗浄後は、マウスピースを十分に乾燥させましょう。水分が残っていると細菌やカビの繁殖を促すため、しっかりと乾燥させることが重要です。乾燥用の専用ケースや風通しの良い場所で乾かすと良いでしょう。

これらの基本的な洗浄ステップを実践することで、マウスピースの清潔さを保ち口腔衛生を維持することができます。定期的な洗浄とメンテナンスを行い、清潔なマウスピースを使用しましょう。

マウスピースの深部洗浄方法

マウスピースの深部洗浄は、表面だけでなく内部の汚れや細菌を取り除くために重要です。以下では、マウスピースの深部洗浄方法について詳しく説明します。

1. 洗浄剤を使用した浸漬

深部洗浄を行う際には、洗浄剤を使用した浸漬が効果的です。マウスピース専用の洗浄剤やマウスウォッシュを使用し、指示に従って適量を準備します。マウスピースを洗浄剤の入った容器に浸け、一定の時間(指示に従って)放置します。洗浄剤によって汚れや細菌が溶解されます。

2. ブラシや歯間ブラシを使用した清掃

浸漬後、マウスピースの内部に残った汚れや細菌を取り除くために、ブラシや歯間ブラシを使用します。柔らかめの歯ブラシや専用のマウスピースブラシを選び、内部を丁寧にブラッシングします。特に突起や溝のある部分に注意深く清掃することが重要です。

3. 水流での洗浄

ブラッシング後、マウスピースを十分な水流の下で洗い流すことが必要です。流水で残った洗浄剤や汚れをしっかりと洗い流しましょう。マウスピースを傾けながら、内部にたまった汚れを取り除くように水流を当てます。

4. 十分な乾燥

洗浄後は、マウスピースを十分に乾燥させることが重要です。水分が残っていると細菌やカビの繁殖を促すため、しっかりと乾燥させる必要があります。乾燥用の専用ケースや風通しの良い場所でマウスピースを乾かしましょう。

深部洗浄は定期的に行い、マウスピースの内部を清潔に保つことが重要です。専用の洗浄剤やブラシを使用し、丁寧な清掃を行いましょう。定期的な洗浄とメンテナンスを組み合わせることで、効果的な口腔衛生を実現することができます。

洗浄後のマウスピースの乾燥方法

マウスピースを洗浄した後は、適切な乾燥を行うことが重要です。以下では、洗浄後のマウスピースの乾燥方法について詳しく説明します。

1. 水分の拭き取り

洗浄後のマウスピースから余分な水分を取り除くために、柔らかいタオルやティッシュペーパーなどを使用して水分を拭き取ります。マウスピースの内部や外側を丁寧に拭き取り、水滴や湿気を取り除きましょう。

2. 風通しの良い場所での自然乾燥

マウスピースを風通しの良い場所に置き、自然乾燥させることが重要です。直射日光の当たらない場所や通気性のあるケース、専用のマウスピースホルダーなどを使用して、マウスピースを乾かします。湿気の少ない場所を選ぶことで、効果的な乾燥を促すことができます。

3. 乾燥用の器具の利用

マウスピースの乾燥をより効率的に行うために、専用の乾燥器具を使用することもオプションとして考えられます。乾燥用の器具にマウスピースをセットし、指示に従って乾燥させることで、迅速かつ徹底的な乾燥を実現することができます。

4. 保管前の完全乾燥

マウスピースを保管する前には、完全に乾燥させることが重要です。湿った状態で保管すると、細菌やカビの繁殖を促す可能性があります。十分な乾燥が確認できたら、清潔なケースや袋に保管する前に乾燥させましょう。

これらの乾燥方法を実践することで、マウスピースを清潔で衛生的な状態に保つことができます。定期的な洗浄と乾燥を行い、常に清潔な状態を保ちましょう。

マウスピース洗浄に適した洗浄剤

マウスピースを洗浄する際には、それに適した洗浄剤を使用することが大切です。

ここでは、マウスピース洗浄剤の選び方やその使い方について解説します。適切な洗浄剤を使うことで、マウスピースの洗浄がより簡単かつ効果的になり、あなたの口腔衛生もさらに向上します。

マウスピース洗浄剤の選び方

マウスピースを洗浄する際には、適切な洗浄剤の選択が重要です。以下では、マウスピース洗浄剤の選び方について詳しく説明します。

1. マウスピース専用の洗浄剤を選ぶ

マウスピース洗浄剤は、口腔内の汚れや細菌を効果的に除去するために開発されています。市販のマウスピース専用の洗浄剤を選ぶことをおすすめします。専用の洗浄剤は、マウスピースの素材に適した成分で作られており、効果的かつ安全な洗浄が期待できます。

2. 効果的な洗浄力を持つ洗浄剤を選ぶ

洗浄剤の選択時には、効果的な洗浄力を持つものを選ぶことが重要です。洗浄剤のパッケージや製品説明を確認し、汚れや細菌を除去する能力が高いものを選びましょう。殺菌効果のある成分や、マウスピースの表面や内部の汚れを効果的に分解する成分が含まれている洗浄剤が適しています。

3. 口腔衛生に配慮した洗浄剤を選ぶ

口腔衛生を考慮した洗浄剤を選ぶことも重要です。洗浄剤が口腔内に残留することで、口内環境や味覚に影響を及ぼす可能性があります。口腔衛生に配慮し、洗浄後に残留物や異臭のない洗浄剤を選びましょう。

4. 安全性と品質を確認する

洗浄剤を選ぶ際には、安全性と品質にも注意を払いましょう。信頼できるメーカーから製造された製品や、口腔医師や歯科衛生士の推奨する洗浄剤を選ぶことが望ましいです。また、製品の成分や品質に関する情報を確認し、安全で信頼性の高い洗浄剤を選択しましょう。

5. 使用方法や指示に従う

洗浄剤を選んだ後は、必ず使用方法や指示をよく読み、正しく使用しましょう。洗浄剤の濃度や浸漬時間、使用回数などの指示に従うことで、効果的な洗浄が期待できます。誤った使用方法は効果を低下させるだけでなく、マウスピースに損傷を与える可能性もあるため、注意が必要です。

これらのポイントを考慮して洗浄剤を選びましょう。適切な洗浄剤を使用することで、マウスピースの洗浄効果を最大限に引き出し、口腔衛生を確保することができます。

マウスピース洗浄剤の使い方

マウスピース洗浄剤を効果的に使用するためには、正しい使い方を理解して実践することが重要です。以下では、マウスピース洗浄剤の使い方について詳しく説明します。

1. 洗浄剤の準備

まず、洗浄剤を準備します。マウスピース専用の洗浄剤を選び、洗浄剤のパッケージに従って必要な量を取ります。指示に従って洗浄剤を溶かす場合や、直接使用する場合など、製品ごとに異なる場合があります。

2. マウスピースに洗浄剤を塗布

洗浄剤を準備したら、マウスピースに洗浄剤を塗布します。洗浄剤をマウスピースの内部や外部に均等に塗り広げます。指や専用のブラシを使って、洗浄剤をマウスピース全体に行き渡らせるようにします。洗浄剤がマウスピースに浸透し、汚れや細菌を効果的に分解します。

3. 一定の時間放置する

洗浄剤を塗布したマウスピースを、指示に従って一定の時間放置します。洗浄剤によっては、5分から15分程度の放置時間が推奨される場合があります。放置時間は洗浄剤の効果を最大限に引き出すために重要ですので、指示に従って適切な時間を守りましょう。

4. マウスピースを洗い流す

放置時間が経過したら、マウスピースを十分に洗い流します。流水の下でマウスピースをしっかりと洗い流しましょう。洗浄剤や汚れが完全に取り除かれるように、細部まで丁寧に洗い流すことが重要です。

5. 十分な乾燥させる

洗浄後は、マウスピースを十分に乾燥させることが大切です。水分が残っていると細菌やカビの繁殖を促す恐れがあるため、乾燥用の専用ケースや風通しの良い場所でマウスピースを乾かします。完全に乾燥した後に保管するようにしましょう。

洗浄剤の使い方には製品ごとに違いがあるため、洗浄剤のパッケージや説明書をよく読んで指示に従うことが重要です。適切な使い方を守りながらマウスピースを洗浄することで、効果的な洗浄効果を得ることができます。

マウスピースの洗い方の注意点

マウスピースを洗浄する際には、注意するべき点がいくつかあります。これらを無視すると、マウスピースが劣化する可能性があります。

ここでは、マウスピースの洗浄に適さない行為や洗浄時の劣化の兆しについて説明します。これらの知識を身につけることで、マウスピースを適切に保護し、その寿命を延ばすことができます。

マウスピースの洗浄に適さない行為

マウスピースの洗浄を行う際には、以下のような行為には注意が必要です。これらの行為はマウスピースに損傷を与える可能性があり、洗浄効果や使用寿命に悪影響を及ぼすことがあります。

1. 高温水や熱湯での洗浄

マウスピースを高温水や熱湯で洗浄することは避けましょう。高温の水や熱湯はマウスピースの素材にダメージを与え、形状の変形や劣化を引き起こす可能性があります。ぬるま湯を使用することで十分な洗浄効果を得ることができます。

2. 強力な洗剤や漂白剤の使用

強力な洗剤や漂白剤を使用してマウスピースを洗浄することは避けましょう。これらの洗剤や漂白剤はマウスピースの素材を傷つけ、変色や劣化を引き起こす可能性があります。マウスピース専用の洗浄剤を選ぶか、マウスピース専用のクリーニング方法を守ることが重要です。

3. 硬いブラシや粗いスポンジの使用

洗浄時に硬いブラシや粗いスポンジを使用することは避けましょう。これらの硬い素材はマウスピースの表面を傷つける可能性があります。柔らかめの歯ブラシや専用のマウスピースブラシを選び、優しく洗浄するようにしましょう。

4. 高速振動洗浄機の使用

高速振動洗浄機や超音波洗浄機は、一部のマウスピースには適さない場合があります。これらの機器はマウスピースの素材によっては損傷を与える恐れがあります。洗浄機を使用する場合は、マウスピースの素材と洗浄機の適合性を確認しましょう。

5. 化学物質への暴露

マウスピースを洗浄する際には、マウスピースが化学物質に暴露されることを避けましょう。洗浄剤や清掃用品の指示や成分を確認し、安全な洗浄方法を選びましょう。また、マウスピースを洗浄剤や清掃剤の容器に長時間浸け置くことも避けましょう。

これらの行為を避けることで、マウスピースを正しく洗浄し長持ちさせることができます。マウスピースの洗浄にはマイルドな方法を選び、マウスピースの素材やメーカーの指示に従うことが重要です。

マウスピース洗浄時の劣化の兆し

マウスピースを洗浄する際には、劣化の兆しに注意を払うことが重要です。以下に、マウスピース洗浄時に見られる可能性のある劣化の兆候をいくつかご紹介します。

1. 形状の変化

マウスピースの洗浄時に形状が変化している場合、劣化の兆候と考えられます。例えば、マウスピースが歪んでいる、フィット感が悪くなっているなどの変化が見られる場合は注意が必要です。これは洗浄時の高温水や強力な洗剤の影響によるものかもしれません。

2. 色の変化

マウスピースの色が変化している場合も劣化の兆候と考えられます。例えば、変色やくすみ、白い斑点が現れるなどの変化が見られる場合は注意が必要です。これは洗浄剤や漂白剤の使用過多や、長時間の浸漬によるものかもしれません。

3. 表面の劣化

マウスピースの表面に劣化が見られる場合も注意が必要です。例えば、表面がざらついている、剥がれやひび割れが生じているなどの変化がある場合は、マウスピースの素材の劣化が進んでいる可能性があります。これは洗浄時の過剰な摩擦や硬いブラシの使用によるものかもしれません。

4. フィット感の低下

マウスピースの洗浄後にフィット感が低下している場合も劣化の兆候と考えられます。マウスピースが歯に密着せず、ゆるんでいるなどの変化がある場合は、マウスピースの素材や形状の劣化が考えられます。

劣化の兆しを見つけた場合は、適切なケアとメンテナンスを行うか、新しいマウスピースへの交換を検討することをおすすめします。また、マウスピースの洗浄時には適切な洗浄剤と方法を使用し、マウスピースの劣化を最小限に抑える努力をしましょう。

正しいマウスピース洗い方まとめ

この記事では、マウスピースの正しい洗い方とお手入れ方法を詳しく解説しました。

正しい洗浄方法を知ることで、マウスピースを長持ちさせ、その性能を保つことができます。

また、適切な洗浄剤の選び方や使用方法についても学びました。これらの知識を持つことで、マウスピースが常に清潔で快適に使用でき、口腔内の健康を保つことができます。

これからもマウスピースを大切に使い続けるために、今日学んだ知識を活用しましょう。マウスピースの適切なお手入れは、あなたの口腔健康を守るための大切な一歩です。

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監修歯科医師

インビザライン ブラックダイヤモンドドクター インビザライン・ジャパン株式会社(旧アライン・テクノロジー社)認定 医療法人社団ピュアスマイル 理事長

湊 寛明

私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任 

ご挨拶

誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。

医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊 寛明