こんにちは。ピュアリオ歯科・矯正歯科 理事長の湊です。
「インビザラインってどれくらい期間かかるんですか?」
これ、本当によく聞かれるご質問なんです。
矯正を考え始めたときにまず気になるのは、やっぱり“どれくらいの期間で終わるのか”ということですよね。
この記事では、インビザライン(マウスピース矯正)にかかる治療期間=通称「インビザ期間」について、患者さまからよくいただく疑問や不安に対して、専門家としてリアルな目線でお話ししていきます。
この記事でわかること
「インビザ期間」って、結局どれくらいなの?

インビザラインの治療って、初回カウンセリングからスタートして、精密検査・シミュレーション・マウスピース(アライナー)の装着、定期チェック、そして治療終了後の保定期間(リテーナー)まで、いくつかのステップがあります。
そして、よくあるご質問がこちら。
「全部でどれくらいの期間かかりますか?」
患者さまの症状によって違いますが、ざっくり言うと…
多くのクリニックでは、マウスピースを装着している期間のみを治療期間としていますが、初回の型取りから後戻り防止のための保定装置の装着までを含めた“実質的な治療期間”で見ると、あくまで目安にはなりますが、軽度な症例で半年〜1年半程度、中等度で1年半以上、難易度の高い症例では2年半以上かかるのが一般的です。
上限をあえて明記していないのは、クリニックによって治療計画が大きく異なるためです。
マウスピース矯正を本当に理解し、適切に扱えるだけの知識や技術がドクターにあるかどうかによって、同じ歯並びでも治療期間に年単位の差が生じることがあります。
場合によっては、何年経っても治療が終わらないというご相談も少なくありません。
実際に、「5年経っても」「7年経っても」治療が終わらず、当院にセカンドオピニオンとしてご来院される方も多くいらっしゃいます。

インビザラインがうまくいかない原因の99%は“治療計画”にあります。
この治療計画によって、治療期間だけでなく、仕上がりの精度、ゴムかけの有無、親知らず以外の健康な歯の抜歯の有無、さらには歯肉退縮やブラックトライアングルの出現リスクまでが左右されてしまいます。
残念ながら、マウスピース矯正は新しい治療法であるがゆえに、世界中に23万人以上いるインビザライン提供ドクターのうち、90%以上が導入から数年以内で、年間の症例数が十数名というのが現実です。
つまり、あなたの歯並びと似た症例を、何百症例も経験している医師に出会える可能性は非常に低いというのが実情です。
「治療計画ですべてが決まる」と言っても過言ではありません。
当院では、95%以上の患者様が難症例であっても、1年半〜2年以内に歯の動きを完了し、お悩みを解決されています。
なぜそのような結果を出せるのかについては、ぜひカウンセリングにて詳しくご説明させていただきます。
また、この治療計画に加え、患者様ご自身による適切な装着時間や日々の管理が、治療期間に大きく影響するという点も重要です。
インビザラインとワイヤー矯正、期間の違いは?

「ワイヤーのほうが早く終わりますか?」というご質問も、非常によくいただきます。

結論として、全体矯正においては、インビザラインであってもワイヤー矯正であっても、治療期間は“治療計画”次第で決まるのです。
インビザラインは、食事や歯磨きの時を除き、1日20時間以上の装着が必要となるため、自己管理が不十分だと治療が長引くリスクがあります。
一方で、ワイヤー矯正は常時装着されているため、「自己管理が不要」と説明されることもありますが、これは大きな誤解です。
なぜなら、ワイヤー矯正でもゴムかけなどの補助装置を使用するのが一般的ですし、複雑な装置がついた状態での清掃管理は非常に大変で、管理が悪ければ歯の健康を損なうリスクが高まるためです。
また、マウスピース矯正は年に数回の通院で済むケースが多いのに対し、ワイヤー矯正は毎月1〜2回以上の通院が必要になります。
つまり、ワイヤー矯正の場合も、“通院”という形での自己管理が不可欠なのです。
いずれの矯正方法であっても、患者様自身の協力が得られなければ、治療期間はどんどん延びてしまいます。
インビザ期間に影響するのは何?

インビザラインの治療期間、つまり“インビザ期間”に影響する主な要素は以下の通りです
- 歯並びの状態(出っ歯、叢生、開咬など)
- 治療計画(※抜歯の有無を含む)
- 患者様の協力度(装着時間や通院頻度)
特に抜歯の有無は大きな焦点となることが多いですが、当院では、抜歯をせずに、抜歯以上の効果を出す治療計画によって、大幅な治療期間の短縮と美しい歯並びを実現しています。
また、患者様のご協力も非常に重要です。
食事や歯磨きの時間を除き、1日20時間以上マウスピースを装着すること、そして治療計画に沿って通院をきちんと行うことが、治療計画通りに治療を完了させるためには欠かせません。
5年経っても、7年経っても治療が終わらない…と後悔する前に

ここまで「インビザ期間」について詳しくお話してきましたが、最後にいちばん大切なことをお伝えしたいと思います。
実は、当院にご相談に来られる患者さまの中には、「5年経っても終わらない」「7年目に入ったけどまだ噛み合っていない」という方が少なくありません。
こうしたケースのほとんどに共通しているのが、「最初の治療計画の質」に問題があったということなんです。
「ちゃんと装着していたのに終わらない」…その原因は?

インビザラインは、確かに患者さまの自己管理も大切です。
でも、自己管理をきちんと守っていたのに治療が進まない場合、それはもう患者さまの責任ではなく“治療計画の問題”なんです。
たとえば、AIが自動で作ったシミュレーション通りに進めてしまうと、マウスピースの枚数が過剰に増え、1枚あたりの微妙な誤差がどんどん蓄積されていきます。
仮に1枚ごとにわずか3%の誤差が出たとしても、30枚重なると、それだけで60%以上のズレになる可能性もあるんです。
そうなると、歯は予定通りに動かず、何度も再スキャン・再設計を繰り返すことに…。
この悪循環に陥ってしまうと、最初は「2年で終わる」と言われていたはずが、5年経っても終わらない…ということが現実に起こってしまうんです。

治療が長引く仕組み、実はこうなっています
- マウスピースの枚数が多すぎる
- シミュレーションと実際の動きにズレが出る
- 枚数が増えるほど、ズレが拡大
- 再スキャン → 再設計 → 新しいマウスピース作成
- 結果:治療が終わらないループに…
これが、“5年かかってもまだ終わらない”インビザ期間の正体です。
私たちはこれを、「枚数依存型の治療計画の罠」と呼んでいます。
では、どうすればそんな失敗を防げるのか?

答えはひとつ。
「誤差を前提に設計された、実現可能な治療計画」を最初から組むことです。
ピュアリオ歯科では、初回シミュレーションの段階からAI任せにせず、歯の動きの精度や現実性を細かく検証します。
そして、4〜6ヶ月ごとに治療が計画通り進んでいるかを必ずチェックし、必要があればすぐに軌道修正をかけます。
この「途中での見直しを前提とした設計」こそが、長期化を防ぐ最大のポイントなのです。
5年も、7年も、インビザラインに時間をかける必要はありません。
最大限マウスピース矯正の効果を発揮する技術をもったドクターの治療計画と、あなたの少しの努力があれば、中等度以上の場合であってもインビザ期間は1年〜2年以内に完了します。
ピュアリオ歯科では、実際に95%以上の患者さまがこの期間内で歯の動きを完了されています。
マウスピース矯正はどのクリニックでも同じ治療期間、仕上がりになると思っていませんか?
監修歯科医師

医療法人社団ピュアスマイル 理事長 湊寛明
経歴
私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任
ご挨拶
誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。

歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。