この記事でわかること
プレオルソとは?
プレオルソは、子どもの歯並びを改善するために使われる矯正治療装置の一つです。一般的に、マウスピース矯正として知られる装置で、主に取り外しが可能である点が特徴です。起床時の1時間と就寝時だけの装着時間で効果を発揮するため、子どもにとってストレスが少ない治療法として人気があります。
子どもの歯並びは成長とともに変化していくため、早い段階での矯正が望ましい場合もあります。プレオルソは3歳から最大12歳までの小児用の矯正装置で、乳歯の位置を誘導して、その後生えてくる永久歯が自然ときれいに並ぶようにコントロールしてくれます。また、歯並びに重要な口腔周囲筋(唇やほほ、あご、舌などの口の周りの筋肉)が鍛えられるので、口呼吸や舌の癖が治りやすくなり、鼻呼吸ができるようになることで風邪や虫歯のリスクも下げることや発音障害の予防にも効果が期待できます。
プレオルソの特徴
簡単な装着
プレオルソは子どもに優しい設計がされており、シンプルな形状が特徴です。そのため、装着時の違和感が少なく、子ども自身が自分で装着することが可能です。また、装着時間が短い点も、子どもにとっての負担を軽減するポイントです。
取り外しが可能
プレオルソは取り外しが可能なマウスピース型の矯正装置です。起床時の1時間と就寝時のみ装着することで効果を発揮するため、日常生活や学校での活動に支障をきたしません。これにより、学校や遊びなどの普段の生活を楽しみながら、無理なく矯正治療を進められる点が親御さんにも好評です。
見た目に影響しない
プレオルソは主に夜間の装着で効果を発揮するため、日中に見た目が気になることがありません。子どもが学校で友達と過ごす間や、写真を撮る際なども、周りに気付かれる心配がないため、子どもの心理的な負担が軽減されます。
コストパフォーマンスが良い
矯正治療の中には高額な費用がかかるものもありますが、プレオルソは比較的コストパフォーマンスが良いとされています。装置のメンテナンスも簡単で、成長期の子どもに合わせた治療を行うことで、後々の本格的な矯正治療の必要が減ることも期待できます。
プレオルソが向いている子どもの特徴
歯並びやかみ合わせが気になる子ども
歯並びやかみ合わせに問題がある子どもは、将来的な歯の健康に影響を与える可能性があります。早い段階での対応が必要な場合、プレオルソを活用することで無理なく矯正が進み、将来的な歯並びの改善につながります。
歯磨きが得意でない子ども
歯磨きが苦手な子どもは、固定式の矯正装置だと口内ケアが難しくなる可能性があります。しかし、プレオルソは取り外しが可能なため、歯磨きも通常通り行え、虫歯のリスクを軽減できる点が魅力です。
自分で装着ができる年齢の子ども
プレオルソは子ども自身が装着しやすいように設計されています。そのため、小学生くらいのお子さまであれば自分で管理することも可能です。自己管理を学ぶ良い機会にもなり、治療が進みやすくなります。
プレオルソの治療方法と流れ
カウンセリング・検査
まずは、歯科医院で初回カウンセリングを受けます。お子さまの歯並びの状況や口腔内の状態を確認し、プレオルソが適しているかどうかを判断します。必要であれば、レントゲンや口腔内の写真撮影などを行い、詳しい診断を行います。
プレオルソ装置の選択
プレオルソが適していると診断された場合、お子さまの歯並びやお口のサイズに合わせたプレオルソを選択します。その後、歯科医院で装着の方法や注意点について指導を受けます。
装着開始と経過観察
プレオルソを装着する際は、基本的に夜間や家でリラックスできる時間帯に装着します。また、定期的に歯科医院で経過観察を受け、歯並びの変化や治療効果を確認します。装置の調整や必要に応じたアドバイスも行われるため、安心して治療を続けられます。
プレオルソのメリット
子どもに優しい
プレオルソは、短時間の装着で治療効果を得られるため、子どもにとって負担が少ない設計となっています。一般的な矯正装置と比べても装着時の違和感が少なく、痛みや不快感を感じにくいため、治療をスムーズに進めることが可能です。これにより、子どもが治療に対してストレスを感じにくくなり、継続的に装着できることで治療の成功率も高まります。治療への前向きな姿勢を育むためにも、この優しい仕様は非常に重要です。
取り外し可能
プレオルソは取り外しが可能な装置であるため、必要な時だけ装着すればよいという柔軟性が魅力です。学校や遊び、スポーツの時間など、日中の活動を妨げることなく過ごせます。また、取り外しができることで、食事や歯磨きの際にも邪魔にならず、普段通りの生活が送れる点が子どもや保護者にとって大きなメリットです。特に成長期の子どもにとって、日常生活に影響を与えずに治療ができることは大きな利点と言えます。
コストパフォーマンス
矯正治療と聞くと高額なイメージを持たれる方が多いですが、プレオルソは比較的リーズナブルな価格で提供されています。そのため、経済的な負担を抑えながら効果的な治療を受けることが可能です。特に成長期に合わせて治療を開始する場合、早期介入が将来の大掛かりな治療を防ぐことにもつながり、結果的にコストをさらに抑えられる可能性があります。このコストパフォーマンスの良さは、保護者の方々にとって大きな魅力の一つとなっています。
虫歯リスクの軽減
取り外しが可能なプレオルソは、歯磨きがしやすいという点でも優れています。矯正装置を装着したままでは清掃が難しい箇所も、取り外してしっかりケアできるため、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。また、衛生的に保つことができるため、口腔内の健康を維持しながら治療を進めることが可能です。特に成長期の子どもにとって、歯の健康を守りながら矯正できるのは重要なポイントです。
歯並びの改善だけでなく歯並びを悪くする要因自体を改善できる
歯並びは、単に歯の生え方だけでなく、頬や唇の筋肉、顎の骨格など、さまざまな要素が複雑に関わっています。そのため、歯の位置を整えるだけでなく、筋肉や骨格に対する治療も重要です。プレオルソは、成長段階で筋肉や骨が柔らかい幼少期に使用することで、筋肉のバランスを整えることが可能です。これにより、歯並びが悪くなる原因を取り除き、後戻りのリスクを抑えることが期待できます。
2期治療が簡単になる、もしくは2期治療自体が不要になる可能性がある
永久歯がある程度揃い始めるタイミングで行う2期治療にも、プレオルソは大きな役割を果たします。1期治療を行わずに2期治療を始めると、矯正に必要なスペースを確保するために、せっかく生えた永久歯を抜歯しなければならない場合があります。
しかし、プレオルソを取り入れることで、永久歯を抜かずに2期治療を進められる可能性が高くなります。さらに、プレオルソによって骨格や筋肉のバランスが整うことで、永久歯が正しい位置に生え、結果的に2期治療が不要になることも期待できます。
口呼吸が改善される
人間は本来、鼻で呼吸をするように設計されています。鼻呼吸は、花粉やほこり、細菌などの異物が体内に入り込むのを防ぎ、感染症のリスクを低下させる重要な役割を果たします。さらに、酸素を効率的に取り込むことで、集中力の向上や基礎代謝の活性化にもつながると言われています。
しかし、口周りの筋肉が弱いと、口を閉じるのが難しくなり、口呼吸をしてしまうことがあります。口呼吸は、口腔内を乾燥させ、口臭、虫歯、歯周病の原因となるだけでなく、これらを悪化させる要因にもなります。また、顎の発育にも悪影響を与え、不正咬合のリスクを高める可能性もあります。
プレオルソを使用して口周りの筋肉バランスを整えることで、鼻呼吸が促され、これらのリスクを効果的に軽減することができます。
プレオルソのデメリット
装着時間が治療結果を左右する
他の矯正装置と違いお子さまの使用時間や負担も少ないのですが、使用しなければ効果を発揮することもないため、管理することが日うようです。
最低でも就寝時と起床時の1時間装着する必要があるため、装着時間を守らないと治療結果が出ないかもしれません。保護者が見ていない間にプレオルソを外し、装着時間が短くなるケースも考えられます。プレオルソの効果を高めるためには、お子さまの装着時間を親御さんがしっかりと管理することが重要です。
適応範囲が限られるため、完全に歯並びを整えることは難しい
プレオルソはすべての歯並びやかみ合わせの問題に対応できるわけではないため、場合によっては他の矯正方法が必要です。
プレオルソは、歯並びを悪化させる原因を取り除くための予防的な矯正治療です。ただし、この装置だけで歯並びを完全に整えるのは難しい場合があります。歯を理想的な位置に揃えるには、ワイヤー矯正やインビザライン(マウスピース矯正)といった本格的な矯正治療が必要になることもあります。
しかし、幼少期からプレオルソを使用することで、成長に伴う歯並びの悪化を防ぎ、将来の本格的な矯正治療の必要性やその期間を軽減できる可能性があります。たとえプレオルソだけで完璧な仕上がりを目指せないとしても、早期の治療はその後の矯正に良い影響を与える大切なプロセスです。無意味な治療ではなく、歯並びの健康を守るための有意義な選択肢といえるでしょう。
プレオルソの費用と内訳
プレオルソの治療費は、一般的に約3万~20万円程度が相場です。この治療は、子どもの成長段階に合わせて進められるため、治療期間や費用には個人差があります。そのため、一律の料金ではなく、ケースごとに費用が異なる場合があります。
<プレオルソの費用内訳>
内訳 | 費用(税別) |
---|---|
カウンセリング費用 | 無料〜5,000円程度 |
精密検査費用 | 20,000円~40,000円程度 |
プレオルソ本体の費用 | 20,000円〜150,000円程度 |
プレオルソの交換費用 | 20,000円~30,000円程度 |
費用(税別) | 2,000円〜5,000円程度 |
料金体系は歯科医院によって異なる
プレオルソは自由診療に該当するため、そもそも治療費は歯科医院ごとに全く異なります。治療を開始する前に、料金の内訳や総額、支払い方法についてしっかり確認することが重要です。特に、追加費用の有無や分割払いが可能かどうかなども事前に相談しておくと安心です。
歯科医院によってプレオルソの価格に差が出る理由
クリニックによっては、プレオルソを単に販売して終わりという場合もあります。プレオルソは適応症も限られ、あくまで口腔周囲筋の正常なバランスを促す予防矯正であるため、プレオルソ以外でのサポート体制やそれらに対応する技術力も重要になってきます。
お子さまの歯並びの状態やご年齢、成長発育に合わせ必要に応じて2期治療への移行もスムーズに診断できるような包括的な視点で用いる必要があります。そのため、どのようなサポート体制や技術力を持っているかによってもプレオルソの使い方や、使用目的もクリニックによって異なりそれが価格に反映されています。ですので安ければ良いという訳では必ずしもありません。
ピュアリオ歯科では、プレオルソはもちろん1期治療、2期治療に関わらずプレオルソからインビザライン(マウスピース矯正)による本格矯正にもしっかり対応できる体制を整えています。当院では単にプレオルソを安価に販売するだけではございませんのでご安心ください。
ピュアリオ歯科のプレオルソの通常価格
内訳 | 費用(税別) |
---|---|
カウンセリング費用 | 無料 |
精密検査費用 | 35,000円 |
プレオルソ本体の費用 | |
プレオルソの交換費用 | 紛失・破損を含む20,000円 |
調整料 | 調整内容による2,000円〜5,000円 |
プレオルソでの改善が十分でなく、1期治療ないし2期治療で本格矯正(インビザライン)に移行する場合、プレオルソでお支払いただいた費用を本格矯正の治療費より差し引かせていただきますので、お子さまの歯並びや口呼吸にお悩みの親御さんは安心してご相談ください。
なお、当院では、現在プレオルソの本体費用無料の取り組みを行っております。すべての人の人生が最高の笑顔で最後まで過ごせるサポートをしたいと本気で願っております。
そのためには早い段階からの口腔内への意識を持つことが非常に重要と考えておりますので、より多くの方にそのきっかとなっていただきたく、プレオルソの本体価格10万円を毎月10名様に限り無料にさせていただきます。矯正治療はもちろん定期的な歯のクリーニングや日常の口腔ケアについても見直すきっかけにしていただけますと幸いです。
プレオルソは保険適用か?
プレオルソによる治療は保険適用外であるため、費用は国の健康保険制度ではカバーされず、全額自己負担となります。
矯正治療は、歯並びや噛み合わせの問題を改善するために行われる医療行為ですが、基本的には「美容目的」として分類されています。このため、健康保険の適用外とされており、治療費は患者自身で負担する必要があります。
保険適用外の治療であることは事実ですが、プレオルソを含む矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛む力のバランスを整えたり、歯や歯茎の健康を維持したりするなど、口腔内全体の健康をサポートする重要な役割を果たしています。そのため、費用が自己負担であっても、将来の健康への投資と考えることができます。
医療費控除を活用してプレオルソの費用負担を軽減
医療費控除は、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合に利用できる税制上の制度です。特に、子どもの矯正治療は「治療行為」として認められることが多いため、医療費控除の対象になる可能性があります。この制度を活用することで、治療にかかる費用負担を軽減できるかもしれません。
この控除では、歯科治療費だけでなく、通院のためにかかった交通費も対象に含まれます。子どもの矯正治療で医療費控除を受ける際には、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
医療費の明細書を保管
支払った治療費の明細書をきちんと保管しておくことが必要です。これは確定申告の際に提出する書類の一部となります。
交通費の記録を残す
通院にかかった交通費を正確に記録しましょう。特に子どもの場合、保護者が付き添うことが多いため、保護者分の交通費も医療費控除の対象になります。
確定申告を行う
医療費控除を受けるためには、確定申告が欠かせません。治療費や交通費の記録をもとに、必要な書類を揃えて正確に申告しましょう。
プレオルソを含む矯正治療では、早期に計画を立てることが大切です。医療費控除を上手に利用することで、経済的な負担を軽減し、無理なく治療を進めることができます。家計を守りながら、子どもの歯並びと健康を支える方法として、医療費控除の活用をぜひ検討してください。
まとめ-ピュアリオ歯科でのプレオルソ治療について
プレオルソは、子どもの歯並びの矯正に適した治療方法として多くの親御さんに支持されています。就寝時や自宅での短い装着時間で効果を得られるため、日常生活に負担をかけずに治療が進められる点が大きな魅力です。
ピュアリオ歯科では、お子さまあ一人ひとりの歯並びの状態を確認しプレオルソでの治療はもちろんのこと、プレオルソで対応困難であった場合でも、インビザライン(マウスピース矯正)も含めて総合的に最適な治療を提供いたします。
歯並びに関してはどんな些細なことでもお気軽にご相談ください。お子さまの健やかな歯の成長を一緒にサポートしていきましょう。