ピュアリオ歯科・矯正歯科スタッフです。
「インビザライン矯正はつらいと聞いたことがあるけれど、実際どうなの?」
「インビザライン矯正を始めてみたけれど、思っていたよりもつらい…」
そんな不安から、この記事にたどり着いた方が多いのではないでしょうか。
インビザライン矯正は、透明のマウスピースで目立たない、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないなど、メリットの多い治療方法ですが、なかにはインビザライン矯正をつらいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
つらいとなると、インビザライン矯正を始めても大丈夫なのか、最後までつづけられるのか、心配になってしまいますよね。
そこで、この記事では、マウスピース矯正の中でも世界でも最も治療実績と信頼があるマウスピース矯正ブランドの「インビザライン」について、インビザライン矯正をつらいと感じるのはなぜか?つらいときはどうしたら良いの?などを解説していきます。
この記事でわかること
インビザラインが「つらい」と言われる原因
インビザライン矯正を「つらい」と感じる理由は、患者様によって様々です。
ここでは、よくあるインビザライン矯正のつらさの原因を解説します。
マウスピースの装着が痛いから
インビザライン矯正では、マウスピースを装着することによって、歯を動かすための力がずっとかかっている状態になるため、痛みを感じることがあります。
特に、初めてマウスピースを装着したときや、マウスピースを交換した直後は、マウスピースの締め付け感に慣れていないことや、新しいマウスピースの形に歯並びが追いついていないことから、痛みを感じやすいです。
そのため、つらいと感じる方もいらっしゃいます。
とはいえ、マウスピース矯正の痛みは、ワイヤー矯正に比べたら軽度なものです。
ワイヤーで強く歯を締め付けるワイヤー矯正と違って、マウスピース矯正は、1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを使って、少しずつ歯を動かしていくことができるからです。
「痛みが苦手でワイヤー矯正はできそうにないから」という理由でマウスピース矯正を選ばれる方はとても多いです。
マウスピースを長時間着けなくてはならないから
インビザライン矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。
持続的に力をかけ続けないと、歯を動かすことはできないためです。
生活スタイルや環境によっては、長時間マウスピースを着けることや、マウスピースの着脱を面倒に感じ、つらくなってしまうという方もいらっしゃいます。
その点では、24時間ずっと付けっぱなしのワイヤー矯正の方が楽そうだと感じられるかもしれません。
ただし、ワイヤー矯正の場合は、食事中もワイヤーが付いたままのため、食べ物を噛むときに強い痛みを感じたり、ワイヤーに食べ物が引っかかってしまうストレスが大きいです。
一方、インビザライン矯正は、マウスピースを外して食事ができるため、食事中の痛みや、装置に食べ物が引っかかってしまうことはほとんどありません。
歯が動いていないから
インビザライン矯正を始めて数か月経ったものの、思っていたよりも歯が動かなくてつらくなってしまったという方もいらっしゃいます。
1日20時間以上マウスピースを装着できていないことが原因であるケースが多いのですが、患者様がしっかりと装着時間を守っているのに歯が動かない、というケースもあります。
その場合、治療計画が不十分だった、歯を動かすために必要なアタッチメント装着などの処置がされていなかった等、そもそもの治療方法の問題である可能性があります。
▼アタッチメントとは
治療期間が延びてしまったから
前述の「歯が動いていないから」とつながりますが、歯が計画通りに動いていないと、治療期間が延びてしまいます。
歯が動いていないので、治療の方向性を変える必要があり、スキャン(歯の型取り)のやり直しやマウスピースの作り直し、追加が発生するからです。
その結果、当初予定されていた治療期間よりも長引いてしまい、いつになったら治療が終わるのかわからず、つらくなってしまうのです。
インビザラインが「つらい」と感じた時の対策/対処法
インビザライン矯正をつらいと感じる理由には
- マウスピースの装着が痛いから
- マウスピースを長時間着けなくてはならないから
- 歯が動いていないから
- 治療期間が延びてしまったから
…などが挙げられます。
今、「インビザライン矯正がつらい」「これから始めたいけれど、つらかったらどうしよう…」とお悩みの方はご参考にしてくださいね。
マウスピースの装着が痛くてつらい場合
【対処法1】マウスピースを少しだけ外す
痛くてどうしても耐えられないときは、一旦マウスピースを外して、少しだけ休んだらまた着けて、だんだんと慣れていきましょう。
ただし、外す時間があったとしても、1日20時間以上の装着は必ず守るようにしてください。
【対処法2】痛み止めを飲む
マウスピースが痛いからといって何度も外していると、歯が計画通りに動かなくなってしまいます。
長く装着するためには、痛み止めを服用することも一つの手です。歯医者で処方されたものでなくても、ドラッグストアなどで売っている市販の痛み止めでOKです。
【対処法3】固い食べ物を避ける
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と違って、食事のときには装置を外すため、食べ物を噛むときの痛みはほとんどありません。
ただ、りんごやおせんべいなど、固いものを噛んだときには痛みを感じることもあります。
これは、矯正中は歯の根っこの周りにある「歯根膜」が敏感になっているためです。
痛みが気になる場合は、固いものを避けたり、食べやすいサイズに切ってから食べるなど工夫してみてください。
▼さらに詳しい対処法は、こちらをご参照ください。
マウスピース矯正(インビザライン)の違和感。痛い場合の原因と対処法
マウスピースの装着が面倒でつらい場合
マウスピースの装着が面倒でつらい場合は、まずはとにかく慣れることです。
最初は面倒に感じていても、慣れてくると、マウスピースの装着がすっかり当たり前の習慣になってしまうという方がほとんどです。まずは、がんばって続けてみましょう。
あとは、治療中の楽しみを見つけて矯正のモチベーションを上げることも大切です。
矯正が完全に終わるまでずっと装置を付けっぱなしのワイヤー矯正とは違い、透明のマウスピース矯正は、矯正中にだんだんと歯並びが綺麗になっていく様子がわかりやすい矯正方法です。
歯並びの変化が感じられると、マウスピースを装着していた効果を実感できて、装着をつづけるモチベーションにつながります。
毎日、鏡で見ているだけではわかりづらい変化も、写真やシミュレーションと合わせて見てみると、しっかりと動いていることがよくわかります。
治療スタート時の歯並びの写真やシミュレーションを用いて、変化を視覚的に見せてくれるクリニックなら、より変化を楽しみながらマウスピース矯正をつづけることができます。
歯が動かなくてつらい場合
歯が動かない場合は、まずは毎日20時間以上の装着ができているかどうかを見直してみましょう。
もし、20時間以上装着しているのに歯が動いていない場合は、治療計画に無理があったり、自分の歯並びに合っていない可能性があります。
担当のドクターに歯が動いていないと感じていることを伝え、この先の治療について相談してみましょう。
もし不安を感じる場合は、早いうちにセカンドオピニオンで他の歯科クリニックに相談してみることも大切です。
治療期間が延びてしまってつらい場合
インビザライン矯正では、治療期間が延びてしまうケースが多々あります。
あまりに何度もマウスピースの追加が発生したり、当初言われていた治療期間から大きく延びてしまうと、つらくなってしまうのは当然のことです。
終わりが見えずに不安になってしまったら、他の矯正クリニックに相談してみることも大切です。その際は、歯の動かし方を熟知したマウスピース矯正の専門医に相談しましょう。
マウスピース矯正は、ドクターの技術や経験によって歯の動かし方が大きく異なる矯正方法です。
「マウスピース矯正を1年間つづけたけれどほとんど歯が動かず、途中から矯正の専門医で再スタートしたら、すんなりと歯が動いてくれた」というケースも少なくありません。
カウンセリングは無料で行なっているクリニックもありますので、遠慮なく相談してみましょう。
インビザラインが「つらい」のは矯正治療が失敗してるから?
インビザライン矯正において、何をもって「失敗」と呼ばれるのかは一概には言えません。
ただ、少なくとも、装着時間を守っているのに「歯が動いていなくてつらい」「治療期間が延びてしまってつらい」と患者様が感じている場合は、治療そのものに問題があると考えられます。
当院へセカンドオピニオンとしてご相談にいらっしゃる患者様では、歯が動いていなかったり、治療期間が延びてしまっている理由が下記のいずれかであるケースが目立ちます。
シミュレーション(治療計画)が不十分だったから
インビザライン矯正では、治療前に患者様の歯並びの動きをシミュレーションします。これが治療計画となります。
しかしながら、歯がシミュレーション通りに動かないと、途中で何度もマウスピースの作り直しや追加が発生し、治療期間が延びてしまうこととなります。
どうしてシミュレーションの通りに歯が動かないのでしょうか?
その大きな原因は、シミュレーションの作り方にあります。
シミュレーションは、歯並びをスキャン(型取り)したデータをもとに、ソフトウェアによって自動で作成できます。
一般的なクリニックでは、この自動作成のシミュレーションをそのまま、もしくはドクターが少し手を加えた程度で、治療計画として使用しています。
ここで注意したいのは、スキャンしているのはあくまで歯並びだけのため、シミュレーションには、その患者様の歯を支える骨(歯槽骨)や歯の根っこ(歯根)の動きまでは加味されていないということです。
矯正治療は、歯の見えている部分だけでなく、歯の根っこの周りの骨が作り変えられたりしながら動いていく治療です。
そのため、より正確なシミュレーションを作るには、歯1本1本の骨や根っこの状態までしっかりとCTで精密検査をして、ドクターが検査結果を分析する必要があります。
自動で作成されたシミュレーションではもちろん、そのような工程は経ていません。
ドクターが患者様の歯1本1本の骨や根っこの状態まで分析して組まれた計画ではないので、実際には無理のある動きが想定されている可能性が高いのです。
結果として、歯がシミュレーション通りに動かずに大きな誤差が出て、治療期間が延びてしまいます。
最近では、カウンセリングに行くとその場でシミュレーションを見せてくれるクリニックが増えていますが、即日で作られたシミュレーションは、当然ながらドクターによる綿密な分析なしに簡易的に作られた不十分なものです。実際には達成できないものになっていることも多いため、注意が必要です。
シミュレーションは本来、そんなに簡単に作れるものではありません。
正確にCTでの精密検査をした上で、治療経験の豊富なマウスピース矯正専門のドクターがしっかりと手間をかけて作ることが重要なのです。
そのため、もし現在「歯が動かなくてつらい」「治療期間が延びてしまってつらい」とお感じの方は、セカンドオピニオンとして、マウスピース矯正専門のドクターのいるクリニックに相談してみることをおすすめします。
アタッチメントが付いていなかったから
「アタッチメント」は、インビザライン矯正中に歯の表面につける、歯を動かすための装置です。
マウスピースを着けるだけでは、歯を動かすために必要な力を十分に加えることができないため、歯は計画通りに動きません。
マウスピースと一緒にアタッチメントもつけることで、歯を動かす力が加わり、歯をしっかりと、動かしたい方向に正確に動かすことができます。
しかしながら、最近ではアタッチメントをつけずにマウスピース矯正を行うクリニックも出てきているのです。
その結果として、歯並びが治らなかったというご相談に当院へいらっしゃる患者様も増えています。
アタッチメントなしで歯が動いていない場合、そのままマウスピースを嵌めつづけても歯並びが良くなることはまずありません。アタッチメントを付けて治療をしているマウスピース矯正の専門医にセカンドオピニオンとしてかかってみることが近道となる可能性が高いです。
早めにマウスピース矯正の専門医に相談してみましょう。
▼アタッチメントとは?
インビザラインがつらい…マウスピースの違和感はいつ取れる?
インビザライン矯正中に、マウスピース装着時の違和感をつらいと感じる方もいらっしゃいます。
違和感がつづくようだと、矯正を最後までがんばれるかどうか不安になってしまうので、当然のことです。
ただ、マウスピース矯正中ずっと違和感や痛みが続くということは、治療が順調に進んでいればあまりありません。
違和感や痛みを特に覚えやすいのは、主に下記のタイミングです。
初めてマウスピースを装着したとき
初めてマウスピースを装着したばかりのときは、マウスピースで歯を圧迫されることに対して、痛みや違和感を覚えられる方が大半です。
しかしながら、初めての装着から3日~1週間もすれば慣れてきて、違和感も痛みもだんだんとなくなっていきます。
その後は、締め付け感程度の感覚となり、気にせずに過ごせるようになる方がほとんどです。
ただ、もちろん、もともとの歯並びの程度や、お口の中の感覚は人それぞれですので、個人差はあります。
もし、1週間以上経っても痛みや違和感がつづき、気になって生活に支障が出てしまうようなら、マウスピースの形状や治療計画に、何か問題があるかもしれません。遠慮なくクリニックに相談してみましょう。
新しいマウスピースに交換したとき
マウスピース矯正では、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。新しいマウスピースに交換した直後の2~3日程度の間は、新しいマウスピースの形と今の歯並びとにまだ差があるため、違和感や痛みが生じます。
歯並びがマウスピースの形に合わせて動いてくれば落ち着きますので、そのまま装着をつづけてみましょう。
何日経っても違和感が続く場合は、当初の治療計画と実際の歯の動きにズレが出ている場合もありますので、ドクターに相談しましょう。
▼インビザライン矯正の違和感について、さらに詳しくはこちらをご参照ください。
「マウスピースの違和感はいつまで続く?インビザライン矯正中の痛い原因や対処法について」
インビザラインがつらいのまとめ
インビザライン矯正をつらいと感じる理由は
- マウスピースの装着が痛いから
- マウスピースを長時間着けなくてはならないから
- 歯が動いていないから
- 治療期間が延びてしまったから
…など、患者様によって様々です。
マウスピースを装着することによるつらさは、自分でできる対処法や慣れで乗り切れる方がほとんどです。
ただ、歯が動いていないことや、治療期間が延びてしまったことによるつらさは、そもそもの治療計画に問題があるケースも多く、注意が必要です。
もし今、そうした理由でインビザライン矯正がつらいと感じている方は、まずは通っているクリニックへ、そして、セカンドオピニオンでマウスピース矯正の専門医のいるクリニックに相談してみてください。
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監修歯科医師
湊 寛明
私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任
ご挨拶
誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。
歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。