~全ての人が一生涯、歯を一本も失うことのない未来を創りたい ~
人生100年時代を健康に過ごしたい──。そう願っているものの、多くの人は年を重ねると歯周病で歯を失い、QOLを著しく下げてしまいます。生涯、一本も歯を失わない、それが常識になるよう歯科の常識を変えたいですね。
この記事でわかること
歯ブラシだけでは生涯たくさんの歯を失う可能性があります
健康先進国であるはずの日本において、歯に関する教育は、実は十分なレベルではありません。
保育所や幼稚園、小学校などで習うのは主に歯ブラシの使い方です。確かにフッ素入りの歯みがき粉の普及や、歯ブラシ指導により虫歯の本数は劇的に減りつつありますが、一生涯、一本も歯を失うことなく過ごす人はそう多くありません。実は毎日の歯ブラシだけでは、歯と歯の間からできる虫歯と、特に、歯周病を防ぐ観点から十分ではないからです。人類が歯を失う最大の原因は実は歯周病です。そしてこの歯周病が歯の寿命だけでなく、健康寿命を縮めている可能性が言われています。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなども使用すべきなのです。
歯周病とは
歯の周りの歯茎や歯を支える骨など、歯周組織が破壊されてしまう慢性の炎症性疾患で、ほとんどの場合自覚症状が少ないまま進行し歯が失われるため、人生100年時代、そのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を著しく下げてしまいます。歯ブラシだけでは、歯と歯の間、歯と歯茎の境目のプラーク(配水管のヌメリと全く同じ原理で作られる細菌の塊)の除去は困難です。
プラーク1mg中には500種類、1億ほどの細菌が潜んでいると言われています。この細菌が歯周病を引き起こし、30代以降では8割以上の人が罹患していると言われています。実は、全世界で最も人類の罹患率の高い病気は歯周病です。自覚症状がないまま、20代後半ぐらいから長い年月気付かぬうちに進行し続けて、60代ぐらいになってほとんど骨が無くなり歯がガタついてくるまで進行して、初めて自分は歯周病だったのだと気付くのです。
そして残念ながら失った歯を支える骨はもう元には戻りません。テレビCMのように「歯がグラグラ」までなってしまった歯周病に薬用歯みがき粉を使っても、末期ガンの患者さんに健康食品を勧めているようなものです。虫歯も歯周病も進行してしまうと不可逆的な病気です。歯を失うのは老化現象などでは決してありません。歯科へ通うのは、悪くなってからでは遅いのです。
歯周病はガンや糖尿病、心筋梗塞などの罹患率を上げる?
歯周病が恐ろしいのは、歯を失うことで栄養摂取の問題や見た目に起因する老化を促すだけではありません。歯周病により慢性の炎症が起こり続けると、炎症性物質や歯周病細菌に起因するエンドトキシンが血流に乗って全身に悪さを起こすようになるのです。癌や脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病など、誰もが生涯罹患したくない病気の発症率が、数倍も高くなると言われています。認知症の発病リスクにも大きく関わると言われています。つまり健康寿命を縮めてしまうのです。これはSDGsの開発目標の一つ、「全ての人に健康と福祉を」を達成するためにも、解決しなければならない問題なのです。
日本人は海外先進国の人に比べ、虫歯や歯周病で歯を失う割合が多いのが実情です。その大きな理由の1つに大多数の日本人が歯並びの悪さを生涯放置してしまうことが挙げられます。アメリカでは歯並びの悪い方の2人に1人が矯正治療を受けていますが、日本人は80%近くの方が歯並びが悪いと言われている中、そのうち5人に1人しか矯正治療を受けていないと言われています。
歯並びが悪いと虫歯も歯周病も発病リスクが生涯に渡り増してしまいます。
従来のワイヤー矯正は非常にハードルが高い
歯並びを従来のワイヤー矯正で治療をしようとすると、見た目の問題は勿論ですが、2年~5年と長い年月がかかり、しかもワイヤーや器具を取り替えるために月に1~2回の通院が必要となります。つまりスムーズに2年で終わったとしても30~40回以上の通院が必要です。暇で生きている人はいません。食事もままならないような強い痛みを伴うことも覚悟が必要でした。骨に矯正用スクリューを埋め込んだり、自分でゴムかけをしたりするのも日常生活の中で非常に高いハードルとなります。ワイヤーが入ることでフロスも通せず細菌のコントロールも悪化しやすくなり、日々の口腔ケアをよほど入念に行わなければ、矯正が終わった頃には虫歯も歯周病も悪化しているということでは本末転倒です。費用も含め、様々な高いハードル故に、ほとんどの日本人が矯正をすることなく生涯を過ごしてしまうのは非常に勿体無いことです。
ハードルの高さを払拭するマウスピース矯正(インビザライン)
そんなハードルの高さを払拭する技術が登場しています。それは当院が得意とするマウスピース矯正です。海外先進国では70%近くの方がワイヤー矯正からマウスピース矯正、その中でも『インビザライン』を選ぶようになっています。
見た目の問題、痛みの問題、通院期間や通院頻度の問題、口腔衛生の問題など、マウスピース矯正により従来のデメリットは大幅に改善されました。ただし、全く新しい治療になりますので、最新の設備とマウスピース矯正の経験をしっかり持つ先生が検査分析し、治療計画を十二分に立てて行わないと思いもよらぬ失敗が多い現実もあります。
YouTubeなどでもたくさんの失敗された方の動画が上げられているのは非常に悲しいことです。人気の治療なので始める先生も急増していますが、どこで受けても結果は同じにはなりませんので患者さん側の知識武装も必要です。当院では治療計画を立てる際は、歯根や歯を支える骨の厚みまで分析するために、歯科用CTや最新の3Dデジタル技術を使って、コンピュータでシミュレーションし、マウスピースで可能な歯の最善の動きを綿密に設計します。
当院で矯正治療を受けられている方は、通院は2~3か月に1度、難易度にも依りますが、ほとんどの方は6か月~1年程度で、これまでには考えられなかった負担の少なさで矯正治療を完了しています。これまでのワイヤーによる歯列矯正が適切な治療として患者さんの様々な歯並びを治せるようになるまでには、長い年月をかけ莫大な経験や知識の修得が求められました。
この新しいマウスピース矯正も同様です。歯にかかる力学的機構がワイヤーとは全く違う治療ですので、これまでの矯正の知識や経験だけでは当然不十分です。マウスピース矯正「インビザライン」において、私は年間400症例以上の実績を持つ歯科医師に送られる「ブラックダイヤモンドドクター」認定を受けています。
当院でのマウスピース矯正の治療計画は全て私が立てていますが、幸いにも、インビザラインは世界100カ国以上で用いられていますが、これまで私一人で年間440症例以上という世界で見ても稀な豊富な経験を積まさせていただてここまで来ました。(2023年)この経験が今後も皆様のお役に立てられるようさらなる研鑽を積んでいきたいと考えております。
医療法人社団ピュアスマイル
ピュアリオ歯科・矯正歯科
理事長 湊 寛明
監修歯科医師
湊 寛明
私立 広島学院高等学校卒業 国立 九州大学歯学部卒業・歯学学位取得 九州大学病院研修医 終了 埼玉県 オレンジ歯科クリニック 栃木県 丹野歯科医院 山口県 みなと歯科医院 副院長 大手矯正歯科グループ 院長 ピュアリオ歯科・矯正歯科 田町三田院 設立 医療法人社団ピュアスマイル設立、理事長就任
ご挨拶
誰もが憧れる白くて美しい歯で、個人の魅力を最大限に引き出し、 一生涯、歯の疾患で歯を一本も失うことのない未来を創る。
歯の見た目の美しさはもちろん、人が一生涯、長期的かつ健康に機能できるものとなるように、かみ合わせも力学的に良好な治療を考え、総合的な歯科の知識と予防的な概念で治療をしていくのが本当の矯正・矯正歯科治療です。 歯科治療は医療の中でも、医師の考え方や感性・技術、医院の設備によって結果が大きく変わる業界です。 既に神経の治療がされていたり、見た目や適合の悪い大きな被せものが入っていれば話は別ですが、美しさを手に入れるためだけに必要以上に健康な歯を削り、神経を取ってまで無理やりセラミックの被せものをする必要はありません。 患者さまの望む最大の効果を合理的で正しい考え方と治療方法で結果を出すとともに、生涯歯の健康を維持しそこから全身の健康につなげていただけることが何より大切だと思っています。 患者さまのお悩みやご要望をお聞きし、最善の結果となるよう治療をご提案いたします。