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よくあるご質問

治療について

  • Q.IPRよりも、抜歯した方が歯がしっかりと動くのでは?

    歯並びが正常に(キレイに)ならんでいると、生理的動揺といって(日常的な食事、運動、物事に集中した際の喰いしばりなど)歯はその場で細かく動いて隣同士の歯と自然に擦れほんの少しずつですが経年変化で細くなっていきます。

    しかし、叢生の場合はこの生理的動揺によって隣の歯と擦れる面積が全くなかったり、変な位置で擦れるので細くなりにくいです。歯が本来並ぶ骨のスペースと歯のサイズが合っていない為歯の幅をIPRによって適切なものにする必要性がより高くなります。
    歯並びを整えるスペース作りの為だけではなく、歯並びに応じた自然な歯の幅に
    調整する意味も大きい処置です。
    全く削らず、IPR無しで全ての歯を奥側へ移動して治そうという間違った知識がドクターの間で一時期流行っており、5年経っても叢生や突出感が全く治らない・治らないどころか全く噛めなくなったというクリニックが続出しています。

    ワイヤー矯正だと、抜歯をして最初の半年~1年で前歯のガタガタをとる段階で、一年では突出感はほとんど改善しません。そこから1年~2、3年で前歯を下げていきます。

    歯にも骨にも最小限の負担で治療したいと願われているかと思いますが、それこそ適切な検査、計画のもと作られた3Dシミュレーションで、適切にIPRを行い、3次元的に狙ったゴールに向かい歯を動かすしかありません。

    歯を一本ずつ奥に移動させて安全に動かすといった内容の治療計画を提案する医院が圧倒的に多いですが、その治療内容によるマウスピース矯正、もしくは抜歯をしてのワイヤー矯正は歯にも歯槽骨にも無駄な動きや負担が大きく、患者さんが思われている以上に高リスクかつ治療結果が思わしくないものとなります。
    その為、当院の治療と他院では結果的として同じ結ような歯列の最終形・結果を得るのに
    3倍以上の期間がかかります。

    患者様によっては健康な歯をほぼ削りたくない、抵抗があるといったお気持ちもわかりますが、全く削らず並べると、現状よりもさらに突出感が出て前歯でものが噛みきれなくなります。
    更に歯槽骨(歯が並ぶ部分の骨)から歯根が出てきて、健康な歯を失うリスクが高く、その結果だけは絶対に避けるべきです。また、歯は抜いてしまうと一生取り返しがつかないものなので安易に抜歯を選択せず、IPRにて最善最良の治療結果を目指すというのが当院の治療方針です。